L'Arche de Noé - The Myth Of Van Cleef & Arpels' Haute Joaillerie

Van Cleef & Arpels (ヴァン クリーフ&アーペル) ハイジュエリーコレクション「ラルシュ ド ノエ」が映し出す、際限なきファンタジーとサヴォアフェール

L'Arche de Noé - The Myth Of Van Cleef & Arpels' Haute Joaillerie
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Van Cleef & Arpels (ヴァン クリーフ&アーペル) ハイジュエリーコレクション「ラルシュ ド ノエ」が映し出す、際限なきファンタジーとサヴォアフェール

L'Arche de Noé - The Myth Of Van Cleef & Arpels' Haute Joaillerie

フランスを代表するジュエリーメゾン、Van Cleef & Arpels (ヴァン クリーフ&アーペル) による最新ハイジュエリーコレクション「L’Arche de Noe (ラルシュ ド ノエ)」が発表。銀座店での一般公開に合わせて、同メゾン ジャパン プレジデントの Alban Belloir (アルバン・ベロワー) 氏にインタビューを敢行。

フランスを代表するジュエリーメゾン、Van Cleef & Arpels (ヴァン クリーフ&アーペル) による最新ハイジュエリーコレクション「L’Arche de Noé (ラルシュ ド ノエ)」が現在、銀座旗艦店にて一般公開中だ。今年の9月にパリでお披露目された「ラルシュ ド ノエ」は、日本語で「ノアの方舟」の意。幻想的なクリエイションで高名な Van Cleef & Arpels による、絢爛豪華なフェアリーテールの世界を、同メゾン ジャパン プレジデントの Alban Belloir (アルバン・ベロワー) の言葉とともに紐解いてみよう。

永遠に再生する生命力を象徴する、「フェニックス」を象ったクリップ。ボディと羽根の部分は、1933年に特許を取得したメゾンの代表的な技巧「トラディショナルミステリーセッティング」により、ルビーが隙間なく埋め尽くされている。

永遠に再生する生命力を象徴する、「フェニックス」を象ったクリップ。ボディと羽根の部分は、1933年に特許を取得したメゾンの代表的な技巧「トラディショナル ミステリーセッティング」により、ルビーが隙間なく埋め尽くされている。

通常、ハイジュエリーといえば毎年6月のパリ オートクチュールコレクションで新作を発表することが多いかと思いますが、今回の「ラルシュ ド ノエ」は9月に発表されたとのこと。

我々のメゾンでは、仰る通り毎年6月にハイジュエリーコレクションを発表しています。今年パリで披露したのは「エメラルド アン マジェステ」。コレクション全体を通してエメラルドの魅力をお伝えしています。

そして「ラルシュ ド ノエ」は通常のコレクションに加え、本年度2作目のハイジュエリーコレクションとして9月2日にパリのオテル ドゥ ヴルーで発表しています。

例年のスケジュールに加え、何故2つのコレクションを発表されたのでしょう?

6月に発表するのが通例とされているハイジュエリーのコレクションですが、我々は特に発表頻度を設定しているわけではありません。特に今年は、「エメラルド アン マジェステ」でエメラルドにフォーカスした、言わば石が主役となっているコレクションを6月に発表したので、対照的に多様な石使いでファンタジーの世界を表現しています。

なるほど、あくまでアトリエのインスピレーションが最優先ということですね。自然界や動物をモチーフにした作品はこれまでにも多数発表されてきましたが、今回のコレクションのストーリーについて教えて頂けますか?

その通り、自然界のインスピレーションは Van Cleef & Arpels というメゾンにとって揺るぎない DNA です。でも実は、これまで動物だけで構成されたコレクションは一度も無かったということをご存知ですか?

そうだったんですね!「ラルシュ ド ノエ」は、その名のごとく「ノアの方舟」をテーマにしています。旧約聖書に登場する、世界的によく知られたこの逸話を、ジュエリー作品としてどのように表現されているのでしょう?

「ノアの方舟」のストーリーに忠実に、全部で60種の動物をそれぞれオスとメスの番 (つがい) にして作品に仕上げています。その中で3体、ユニコーンとフェニックス、ペガサスは単独で表現していますが、これはもちろん空想上の生き物だから。リアリティのある自然界のモチーフと、ファンタジーを融合させるのが Van Cleef & Arpels らしいと思います。

「ビシュ エ セル クリップ」の「グワッシュ (デッサン)」。1910年代初頭に発表された「タッチウッド」コレクション以来度々登場してきた素材、レターウッドを用いたボディに、イエローサファイアとスペサタイトガーネットのセッティングが煌めきを与えている。

「ビシュ エ セル クリップ」の「グワッシュ (デッサン)」。1910年代初頭に発表された「タッチウッド」コレクション以来度々登場してきた素材、レターウッドを用いたボディに、イエローサファイアとスペサタイトガーネットのセッティングが煌めきを与えている。

技術面では、ダイヤモンドやサファイア、ルビーなどプレシャスストーンに加え、コーラルやターコイズなど、意外性のある素材使いが印象的でした。

カッティングからカラーまで、卓越した石使いこそ我々メゾンの誇りです。今回のコレクションでは特に多様な素材使いに挑戦しています。例えばホリデーシーズンを象徴するトナカイを表現した「ビシュ エ セル クリップ」では、レターウッドのボディにダイヤモンド、イエローサファイア、スペサタイトガーネットをふんだんにちりばめ、角はオニキスで作られています。

個人的には、「フラマン ロゼ クリップ」で用いられたピンクサファイアが作り出す見事なグラデーションに目を奪われました。

よく見てますね!通常パヴェセッティングの時は同じ色で全てを統一しますが、今回のコレクションでは同じ石でも色味の違いで陰影を表現しています。それはあたかもランダムに配置しているように見えるのですが、実際にはアトリエスタッフによる「グワッシュ (ジュエリー制作の際描かれるデッサン)」に忠実な色彩を表現するため、通常とは比較にならないほどの緻密な石選びの工程が必要とされます。

― クリップだけで構成されたハイジュエリーコレクションというのも、「ラルシュ ド ノエ」のユニークな点です。

普段ハイジュエリーといえば、まず真っ先に思い浮かべるのがネックレスやリング、ブレスレット、そしてイヤリングでしょう。もちろんクリップも高い人気がありますが、単独のアイテムでこれほどのボリュームのコレクションを発表するのは我々にとっても初めてのことです。その理由の一つとして、立体的な構造が求められるネックレスやブレスレットに対し、クリップは平面と立体のいずれにおいても表現性が高いことが挙げられます。今回のコレクションは、17世紀の画家 Jan Brueghel (ヤン・ブリューゲル) による作品『ノアの方舟』に着想を得ているので、より絵画的かつポエティックな創造性が必要となります。

今回、一般のお客様に向けて披露している展覧会では、アーカイブの作品も展示しています。その中には、「ラルシュドノエ」でも登場する動物をモチーフにしたアンティークのクリップなどもあり、メゾンの歴史やジュエリーデザインのトレンドの遷移を感じて頂けるかと思います。

― Van Cleef & Arpels といえば、日本で一番初めに上陸したフランスのハイジュエラーとしても知られていますが、日本のハイジュエリーマーケットにはどのような特徴があるのでしょう?

多くのジュエラーにとって、日本は独特のマーケットを形成していると言えるでしょう。ヨーロッパ諸国やアメリカ、アジアにおいてジュエリーとは一部の限られた高所得層に向けたもの。それに対して日本では、より幅広い層のお客様に支持されています。

日本では多くの場合カラーストーンに比べ圧倒的にダイヤモンドの支持が高いです。そしてデザイン面では、ラージストーンを用いたデコラティブなものに比べ、繊細なデザインが人気とされています。

その一方で、Van Cleef & Arpels ではユニークなデザイン、そしてカラーストーンを好まれるお客様が多いという印象です。

先月には「世界で最も高価なダイヤモンド」が買収されたことも話題に上がりましたが、「資産としての宝石」という見地についてはどうお考えでしょう?

宝石は大昔から権力のしるしであり、現代では専ら結婚式で送られるもの、もしくは資産としての価値として語られることが多いでしょう。実際、世界中のジュエリーオークションを見ていると、我々のアーカイブ作品が高値で取引されており、コレクターの間では Van Cleef & Arpels のジュエリーはいつの時代においても価値が変わらないとして評価されています。

しかしメゾンとしては、やはりハイジュエリー金庫の中に飾っておくよりは、着用してその輝きを愉しんでほしいというのが正直なところです。高価なものですから、大切に保管して頂きたいのは当然ですが、それと同時にそれぞれの作品は実際に身につけることを前提にデザインされているので、顧客の皆様にはここぞという時のドレスアップに合わせて頂きたいです。

ヴァン クリーフ&アーペル ジャパン プレジデント Alban Belloir (アルバン・ベロワー)

ヴァン クリーフ&アーペル ジャパン プレジデント Alban Belloir (アルバン・ベロワー)

 

イベント情報
イベント名 ハイジュエリーコレクション「ラルシュ ド ノエ」
会期 11月12日~2017年1月15日
場所 ヴァン クリーフ&アーペル 銀座本店 3F
住所 東京都中央区銀座3-5-6
問い合わせ先 ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク 0120-10-1906
HP www.vancleefarpels.com

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