写真家ホンマタカシのドキュメンタリー映画4作品を一挙公開、記念イベントも開催

(C)Takashi Homma New Documentary

写真家のホンマタカシが、2002年より14年間にわたって主に美術館、ギャラリーなどでインスタレーションを行い発表してきたドキュメンタリー映画4作品を『ニュードキュメンタリー』と題し、渋谷シアター・イメージフォーラムにて2016年12月10日 (土) より2週間限定で上映する。

今回上映されるのは、8年をかけ、知床のエゾジカ猟を取材・撮影した『最初にカケスがやってくる』や、演出家の飴屋法水による戯曲『教室』が上演された小劇場 SNAC を歩道から定点カメラで捉えた作品『あなたは、あたしといて幸せですか？』を、女優・青柳いづみを追ったドキュメンタリー『女優』と併映、そして、中平卓馬、森山大道らが出演する『きわめてよいふうけい』を2004年公開のポートレートムービー『暗室』と併映する。また、最新作である『After 10 Years』も公開。これは、2004年12月スマトラ沖地震に起こったツナミによる甚大な被害を被ったホテル「Heritance Ahungalla (ヘリタンス アフンガラ)」の十周年追悼式典までの一週間を追ったドキュメンタリーとなっている。

劇場での上映は、『きわめてよいふうけい』以来12年ぶりとなる。また、2016年11月23日 (水) 渋谷の VACANT にて、ホンマ自身による4作品の解説とともに、美術評論家の椹木野衣と写真、映像、ヴィデオアートの中間領域の可能性について語るイベントも開催。映画内の楽曲を提供した Dustin Wong (ダスティン・ウォング) によるミニ LIVE も行われる。