大気圏を超えた壮大なラブストーリー、Lana Del Rey (ラナ・デル・レイ) の最新ミュージックビデオ「Love」
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大気圏を超えた壮大なラブストーリー、Lana Del Rey (ラナ・デル・レイ) の最新ミュージックビデオ「Love」
The Play #12 Lana Del Rey - Love
もはや Netflix (ネットフリックス) がなくともチル出来るんじゃないか?というほど動画コンテンツがますます一般的になる昨今。ファッション界隈も例外なく、ブランドのシーズンキャンペーンからアーティストコラボ、”BTS (Behind The Scene=いわゆるメイキング映像)” などありとあらゆる手法が試され、さながら動画全盛の様相を呈している。
もはや Netflix (ネットフリックス) がなくともチル出来るんじゃないか?というほど動画コンテンツがますます一般的になる昨今。ファッション界隈も例外なく、ブランドのシーズンキャンペーンからアーティストコラボ、”BTS (Behind The Scene=いわゆるメイキング映像)” などありとあらゆる手法が試され、さながら動画全盛の様相を呈している。
『The Fashion Post (ザ・ファッションポスト)』の連載『The Play』では、ファッション、ミュージック、アート、カルチャー分野から独断と偏見でピックアップした「今見るべき」動画を週替わりでご紹介。暇を持て余した時、作業に行き詰まった時、インスピレーションが必要な時の息抜きになれば、これ幸い。では今週の一本を、レッツプレイ。
「ハリウッド・ポップ」「サッドコア」なんてジャンル、ご存知だろうか?実はこのふたつ、カリフォルニアを拠点とするミュージシャン Lana Del Rey (ラナ・デル・レイ) の音楽のみを指し示す特別な造語。なんたって、彼女自身が造り、自らの音楽をそう称しているのだから、それもそのはずだろう。しかし、彼女の60年代〜70年代のアメリカ音楽に影響を受けたサウンドとハスキーかつ気怠いヴォーカルが織りなすノスタルジックでアンニュイな音楽は、確かにこの表現がしっくりくる。Rihanna (リアーナ) を現代の歌姫なら、さしづめ Lana Del Rey (ラナ・デル・レイ) は現代に蘇った往年の歌姫といったところだろうか?
2011年に発表した「Born to Die」が爆発ヒットを記録して以来、多くのヒット曲に恵まれてきた彼女が、サードアルバム『Honeymoon』をリリースしてから早2年。やっと、新たなアルバムのリードシングルである「Love」のミュージックビデオが公開された。ビデオの前半では、小劇場を舞台に Lana Del Rey がスタンドマイクにしっとりと歌いかけ、カリフォルニアの典型的なカップルらを8ミリカメラで映したかのようアーティストお得意の映像に仕上がっている。しかし、物語が進んでいくと、舞台は宇宙へ…という突拍子もない展開を見せるのだが、Eugenia Loli (ユージニア・ロリ) のコラージュ作品ばりのヴィンテージライクで幻想的な世界観はお見事としか言いようがない。監督を務めたのは、Rich Lee (リッチ・リー)。Eminem (エミネム) や Willow Smith (ウィロー・スミス) らが贔屓にするアメリカのポップミュージック界の人気映像作家が同作を手掛けているというのも興味深い。