Ground Control To Major Karl: Chanel Fall Winter Collection In Cosmic Spectacle

カール・ラガーフェルド、宇宙へ。シャネル2017-18年秋冬コレクションが誘う、コズミックファンタジー

Ground Control To Major Karl: Chanel Fall Winter Collection In Cosmic Spectacle

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Mar 8, 2017 4:35 PM

カール・ラガーフェルド、宇宙へ。シャネル2017-18年秋冬コレクションが誘う、コズミックファンタジー

Ground Control To Major Karl: Chanel Fall Winter Collection In Cosmic Spectacle

パリファッションウィーク最終日にあたる7日、Chanel (シャネル) 2017-18年秋冬コレクションが発表された。毎シーズンイマジネーション溢れるステージ演出でファンを楽しませてくれる Karl Lagerfeld (カール・ラガーフェルド) だが、今回ばかりは驚くことに慣れているセレブリティやエディターたちも度肝を抜かれたに違いない。会場であるグランパレの中央に鎮座する、高さ37メートルのロケット。これだけで今回のテーマが宇宙であることが見て取れる。

見よ、この圧倒的な存在感。しかもショー終わりにはちゃんとテイク・オフした模様。| © Chanel

この巨大なロケットの周回するランウェイでファーストルックに登場したのは、ホワイトツイードのドレス。ブレード装飾には、銀河を閉じ込めたような小振りのパールが全面に縫い付けられており、60年代風の近未来主義とクチュールのサヴォアフェールがこの1体だけで存分に感じ取ることが出来る。

アイシーなシルバートーンでまとめられた前半に続くのは、イリデッセントな輝きを放つメタリックのルック。今季多くのブランドで見られたメタリックファブリックだが、Chanel が提案するカラーツイードは動くたびに異なる表情を見せ、さながら David Bowie (デヴィッド・ボウイ) を彷彿とさせるデカダンな佇まいを見せた。

その後続くのは、スペースマンのプリントを取り入れたデイルック、そして毎回恒例の絢爛なエンブロイダリーワークを施したイヴニング。いずれのルックも、広めに取られたショルダーラインとスタンドカラー、そしてケープのように包み込むシルエットが宇宙服を彷彿とさせる。

ショーでは何名かのメンズモデルも起用。中にはタトゥーモデルとして一世を風靡した Ash Stymest (アッシュ・スタイメスト) の登場は、モデルオタクにとっては見逃せないところだ。

コレクションにインスピレーションについて「宇宙飛行士の Thomas Pesquet (トマ・ペスケ) に続いて、空を超えて星を目指す旅だ」と語った Karl Lagerfeld。もはやファッションの域を超えて、アート、テクノロジー、そしてエンターテイメントを結集させたような壮大なスペクタクルは、他を寄せ付けない圧倒的なメゾンの底力をまざまざと見せつけた。

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