TATRAS
with kumiko aso

機能美がもたらす静かな安心感。麻生久美子が纏う TATRAS vol.3

TATRAS
with kumiko aso

model: kumiko aso
photography: masahiro sambe
styling: chikako aoki
hair & makeup: yumi narai
text: miu nakamura
edit & text: manaha hosoda & miu nakamura

忙しない日々から少し距離を置き、静けさの中で自分を取り戻すように。TATRAS (タトラス) 2025年秋冬コレクションは、詩的なシルエットとともに、自分らしく生きる女性の内にある意志と美しさに寄り添う。構築的でありながらも身体に沿うフォルム、削ぎ落とされたライン──機能性と美しさを兼ね備えた TATRAS のアウターは、袖を通せばわかる安心感が、着る人に余白を与える。

TATRAS のアウターを羽織り、都会の喧騒から一歩飛び出したのは、シリアスからコメディーまで幅広い役を自在に演じ、観るものを惹きつけてやまない俳優の麻生久美子。幼い頃から自然と触れ合ってきたという彼女の佇まいには、どんな瞬間でも自分らしくいれる余裕と、周囲の空気を穏やかに包み込む魅力がある。そんな彼女の息づかいと TATRAS が描く美学が、開放的な空間の中で静かに響き合う (第3回/全4回)。

TATRAS
with kumiko aso

機能美がもたらす静かな安心感。麻生久美子が纏う TATRAS vol.3

アウター「PASTINACA (パスティナカ)」¥159,500/TATRAS (タトラス)

ドレス ¥110,000/TORO (トロ)

まるでダウンにスタンドカラーのベストを重ねたかのようなトロンプルイユなデザインの「PASTINACA (パスティナカ)」は、マット素材と光沢素材のコンビネーションにより奥行きがある一着。ウエストに沿ったフォルムと、袖にボリュームを持たせたメリハリのあるシルエットは、主役級の存在感を放つ。麻生の凛とした佇まいを際立たせるシックなオールブラックの装いにあっても、大人の遊び心と余裕を演出する。