kei murata
december 2025

【東京のいま】 12月 | 村田啓

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december 2025

いま、東京はどんな表情を見せるのか? 足早に過ぎ去る季節の中、多くの人々が行き交い、常に輪郭を変えていくこの街で、ひとたび足を止めて、目を凝らせば日常の隙間に小さな物語が浮かび上がる。

本連載では、毎月4人の写真家が、その月ならではの東京の風景を、自らの視点で写し出していく。今回紹介するのは、アーティスト・写真家の村田啓の12月。東京藝術大学大学院美術研究科絵画油画専攻を修了。現在は「見る」という行為の不確かさに関心を寄せ、左右の目で捉えるわずかなズレや視線の重なりを通して日常の風景を編み直す。

東京・西尾久の LAVENDER OPENER CHAIR では個展「Longicorn」を開催中。村田にとって約4年ぶりとなる本展では、近年取り組んできた写真シリーズを中心に構成されており、日常の感覚に静かに触れるような展示となる。会期は2026年1月26日まで (12月29日〜1月8日は冬季休廊)。

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【東京のいま】 12月 | 村田啓