ヴィルジニー・ヴィアールによるニュー・フレンチシック、シャネル2020年春夏コレクション vol.3

Virginie Viard (ヴィルジニー・ヴィアール) が CHANEL (シャネル) のアーティスティック ディレクターに就任して2つめのプレタポルテコレクションとなった2020年春夏コレクション。世界の注目が集まる中、Viard が見せたのは、CHANELのアイコニックなスタイルをベースに、フレッシュで若々しいムードを吹き込んだニュー・フレンチシックだった。

新しさを感じるスタイルの基本は、ミニ丈のボトムスとサンダルの合わせ。赤やピンクの明るいカラーコンビネーションと相まって、少女のように清楚。それでいてパンクのアティテュードも感じる、自由で大胆なムードに溢れたシーズンの到来だ。

1950年代にフランスで始まった映画のムーヴメント、ヌーヴェルヴァーグにインスパイアされたという今回は、映画のヒロインのように存在感を放つルックがずらり揃う。素足にミニスカートで足元も軽快に、注目のキールックを、モデルの太田莉菜と中島セナがフレッシュに着こなした。

今回ピックアップしたのは、ブラックとネイビーの2つのルック。ジャケットをドレスのように着こなす、アイデアとディテールのツイストが Viard らしくシックでいながら大胆で新しい。ストラップサンダルに黒のタイツを合わせて履く提案は、今すぐにでも真似したいコーディネートテクニック。CHANEL の新作は、ビジューやストーンがあしらわれたストラップが足の甲の絶妙な位置を走り、脚長効果を発揮。低くなく高すぎない6センチヒールの高さも計算し尽くされていて、思わず駆け出したくなるはき心地。