ヴィルジニー・ヴィアールによるニュー・フレンチシック、シャネル2020年春夏コレクション vol.2
CHANEL
spring summer 2020
model: rina ohta & sena nakajima
photography: toki
videography: pennacky
stylist: shotaro yamaguchi
hair: miho emori
makeup: nobuko maekawa
text: miwa goroku
edit: manaha hosoda
Virginie Viard (ヴィルジニー・ヴィアール) が CHANEL (シャネル) のアーティスティック ディレクターに就任して2つめのプレタポルテコレクションとなった2020年春夏コレクション。世界の注目が集まる中、Viard が見せたのは、CHANELのアイコニックなスタイルをベースに、フレッシュで若々しいムードを吹き込んだニュー・フレンチシックだった。
新しさを感じるスタイルの基本は、ミニ丈のボトムスとサンダルの合わせ。赤やピンクの明るいカラーコンビネーションと相まって、少女のように清楚。それでいてパンクのアティテュードも感じる、自由で大胆なムードに溢れたシーズンの到来だ。
1950年代にフランスで始まった映画のムーヴメント、ヌーヴェルヴァーグにインスパイアされたという今回は、映画のヒロインのように存在感を放つルックがずらり揃う。素足にミニスカートで足元も軽快に、注目のキールックを、モデルの太田莉菜と中島セナがフレッシュに着こなした。
CHANEL らしいシックな洗練をまとった2枚のジャケット。ひとつは全面にスパンコールを刺繍して、ミニスカートと合わせて楽しむセットアップ。太陽の光を全身に浴びて惜しみなく輝く、大胆さとフレッシュさがありながら、メゾンのコードに沿った直線的なラインがエレガンスを忘れない。足元にはアイコニックなバイカラーシューズを再解釈した、アンクルストラップのフラットシューズ。さりげなく内側にあしらわれたゴールドのロゴプレートが、一歩足を踏み出すたびにキラリと光る。赤と黒のバイカラーでトリミングされたもう1枚のジャケットは、艶やかなレザー仕立て。ふんわりバルーンシルエットのサテンスカートがハイウエストから広がって、コケティッシュな魅力を軽やかに引き立てる。
ヴィルジニー・ヴィアールによるニュー・フレンチシック、シャネル2020年春夏コレクション vol.2