夏子とシャネル。眩しい季節に恋焦がれて vol.1
chanel
with natsuko
model: natsuko
photography: takay
styling: tetsuro nagase
hair: taku
make up: yuka washizu
edit & text: manaha hosoda
春の訪れを告げるかのように、街も次第に彩りを増していく今日この頃。CHANEL (シャネル) は2022年春夏シーズン、眩いほどの輝きを放つウェアの数々を通して、ファッションが高揚感に溢れていた時代を振り返る。スーパーモデルたちが人生を存分に謳歌していた輝かしい1980年代を再現するべく、ランウェイには Inez & Vinoodh (イネス & ヴィノード) を筆頭に数え切れないカメラがモデルたちを待ち構え、一瞬たりとも逃すまいという勢いでシャッターが切られた。
「ファッションとは、服、モデル、そしてフォトグラファー」と語った Virginie Viard (ヴィルジニー・ヴィアール)。ミステリアスな顔立ちとすらっと伸びるプロポーション、独特な存在感で見るものを惹きつける女優・夏子に、ニューヨークを拠点に世界で活躍するTAKAYがレンズを向けた(第1回/全2回)。
夏子とシャネル。眩しい季節に恋焦がれて vol.1
夏子がまず袖を通したのは、イノセントなホワイトツイードのジャケットコート。オーバーサイズだから潔く1枚で纏って、クリスタルストーンがちりばめられたチェーンチョーカーが胸元で存在感を発揮する。「私はいつも、そこはかとなくロマンティックで、ちょっとしたミステリーを感じさせるものがすきなのです」という Virginie Viard の言葉を体現するコケティッシュな魅力を湛えたルックが、彼女によく似合う。涼しげなピンストライプのセットアップには、ダブルCがあしらわれたラップスカートをレイヤード。シルクシフォンが身体にしなやかに寄り添う。足元にはプラットフォームサンダルをセレクトすれば、肩で風を切って歩き出したくなるような初夏の装いが完成する。