見つめ合い、交差する。山田孝之と南沙良の未来へのまなざし。 vol.3
sara minami & takayuki yamada
model: sara minami & takayuki yamada
photography: taro hirayama
styling: yoshie dohken (sara) & kurumi (takayuki)
hair & make up: shiho sakamoto (sara) & mitsuhiro minamitsuji (takayuki)
edit & text: yuki namba
年齢や性別、若手とベテラン、メジャーとインディーズの垣根を越え、もっと自由に映画を作り上げるため、俳優の山田孝之らが2020年に発起した短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS (ミラーライアーフィルムズ) 』 。2022年にシーズン4を迎え、さらに進化を続ける MIRRORLIAR FILMS から、カンヌ国際映画祭に出品経験もあるクリエイター井樫彩が監督を務めたオリジナル短編映画『恋と知った日』が公開。
主演を務めた女優の南沙良と、カメオ出演している山田孝之が、1年ぶりに揃ってTFPに登場。幾度となく作品を共にしてきたふたりだけあって、撮影現場でも抜群の安定感をみせる。常にアップデートを続けるふたりが、それぞれ見つめる視線の先とは (最終回/全3回)。
見つめ合い、交差する。山田孝之と南沙良の未来へのまなざし。 vol.3
南の華奢なスタイルをしなやかに引き立てたのは、THE ROW (ザ・ロウ) のベストとロングスカートのセットアップ。シンプルかつクリーンなデザインでありながら、どの姿を切り取っても、女性らしいシルエットを見事に演出する。
Yohji Yamamoto POUR HOMME (ヨウジヤマモト プールオム) のフォーマルなホワイトのロングシャツを、ロングジャケット、パンツスタイルでルーズに着こなした山田。首元に垂らしたタイがその絶妙なバランスを完成させる。
本作は、『ABEMA (アベマ)』と『MIRRORLIAR FILMS』が初めてタッグを組み、新進気鋭の若手映画監督、井樫彩が制作したオリジナル短編映画。南が演じる主人公の渚は、「たくさん人が住んでいる街で、このまま自分だけひとりぼっちなのではないか」と不安な気持ちを抱え、マッチングアプリで恋人を探す。そこで出会った同い年の大学生啓太郎と恋に落ちるが、突然やってきた悲しい現実の先に、浮かび上がってくる“別れ”という選択。現代の若者の等身大な恋愛、誰かを好きになるという切なさと愛おしさを描いた作品。本作品について南は、「愛は許すことだと、どこかで読んだことがあるのですが、恋は許さないことなのかもしれないな、と感じました」と語る。南沙良主演『恋と知った日』は ABEMA にて独占配信中。