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fendi
with ayami nakajo

伝統を覆し、新たな個性を引き出す。中条あやみが着こなすフェンディ vol.3

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with ayami nakajo

model: ayami nakajo
photography: keita goto
videography: kohei igarashi
styling: lisa sato
hair & make up: ryoki shimonagata
edit & text: yuko igarashi

1925年、イタリア・ローマでバッグとファーの専門店として生まれた FENDI (フェンディ)。当時、ハリウッドで一世風靡していた毛皮の襟巻にインスパイアされ、売り出したファーコートが、世間から注目を受け、瞬く間に成功をおさめた。1970年代後半になると、バッグに使用するレザーを機能性重視なソフトなものに変更。この使い勝手の良さが多くの女性に支持を得られ、FENDIは毛皮からバッグに定評のあるブランドへと変貌し、その後、特別なコラボレーションを次々に生み出しながら国際的なファッションシーンでその名を馳せるようになる。

2023年11月、FENDI が発表したのは、アーティスティック ディレクター の Kim Jones (キム・ジョーンズ) とSilvia Venturini Fendi (シルヴィア・フェンディ) が手がけるプロジェクトである「フレンズ・オブ・フェンディ」にて Stefano Pilati (ステファノ・ピラーティ) を迎えた2023年ウィンターコレクション。本コレクションのテーマは「二面性」。マスキュリンとフェミニン、ミラノのブルジョアシックとローマの自由など、相反する二つの世界観を融合。Stefano Pilati は FENDI の伝統的なウィメンズウェアとメンズウェアを探索し、過去と現代を振り返りながら、個性をより重視したメゾンの新しい可能性を導き出した。そんな最新コレクションを着こなすのは、可愛らしい雰囲気とクールなイメージを兼ね備える、女優・中条あやみ。FENDI の象徴するバッグをメインに、クラシカルながら革新的なデザインをお届けする。(最終回/全3回)

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伝統を覆し、新たな個性を引き出す。中条あやみが着こなすフェンディ vol.3

FENDI の中で「バケット」と並ぶ人気を誇るのが2009年に発売した「ピーカブー」。バッグの開閉の動作、開けると外側とは違う表情(素材)を見せることから、日本語で「いないいないばぁ」という意味をもつ「ピーカブー」という名前が付けられた。フロントの留め具を閉めるとシックな見た目だが、開けて中身のカラーやデザインを見せることで異なる印象に変化。クラシカルでありながらモダンな「ピーカブー」は、まさに二面性が表現されたバッグともいえる。

バッグ “Peekaboo ISeeU Small” ¥775.500( 予定価格、11月下旬発売予定)、ジャケット ¥415,800、ブラウス ¥157,300、パンツ ¥213,400、イヤリング ¥112,200、チャーム “Nano Baguette” ¥115,500、シューズ ¥143,000/すべて FENDI (フェンディ)

やわらかいシボが効いたレザーに太めのステッチをほどこすことで、親しみやすさをもたらしてくれる。取り外し可能なショルダーストラップ付きでハンドバッグとしてもクロスボディバッグとしても使えるのもポイント。また、アクセントとして「ナノ バゲット」をプラス。アクセサリー感覚で使えるのは、「FF」ロゴのバックルとレザーをすべてシルバーで揃えたからこそ。これらのバッグの掛け合わせが、華やかなソフトなレッドカラーのセットアップにマッチしつつも知的なイメージを連れてくる。さらに、本コレクションは男女ともに着用可というのも Stefano のこだわり。