Chloé

原点への回帰。シェミナ・カマリによる新生クロエで70年代を呼び覚まして vol.1

1952年にGaby Aghion (ギャビー・アギョン) によって設立された Chloé (クロエ) 。オートクチュール全盛の時代に抗い、より自由で快適な洋服づくりを追求し、女性の魅力を引き出すことに向き合ってきた。女性らしさを大切にしながらも、時代の変化に柔軟に対応した、その伸びやかなクリエーションは、女性の社会進出が加速した70年代に実を結び、高い支持を得る。

2024年秋冬コレクションから新クリエイティブ・ディレクターに就任した Chemena Kamali (シェミナ・カマリ) は、長年 Chloé に携わってきた自身の経験を活かし、敬愛するGaby Aghion への想いと、ブランドが紡いできたスピリットを継承する。「直感、自由、本能的な女性のエネルギー」をテーマに、彼女の心を掴んだ70年代のコレクションをモダンに再解釈した。

記念すべきデビューコレクションに袖を通したのは、数多くのランウェイを歩き、グローバルに活躍するモデルの稲垣貴子。結婚を機に改名し、新たな門出を迎えた彼女。今後の活動にも注目が集まっている。(第1回/全3回)

Chloé

model: kiko inagaki
photography: chikashi suzuki
styling: megumi yoshida
hair: waka adachi
make up: uchiide
edit & text: daisuke yokota & natsume horikoshi

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光沢感あるバッファローレザーを使用したカメラバッグは、クロエのアイコニックバッグである、パディントンバッグのバックルをアレンジしたもの。今の気分を叶える横長型のシルエットに複数のポケットを備えた機能的なデザイン。

ジャケット ¥996,600(参考価格)、ブラウス ¥269,500(参考価格)、パンツ ¥487,300、バッグ ¥327,800、シューズ ¥184,800(参考価格)/ Chloé (クロエ)

ソフトでボリュームたっぷりのモンゴリンアンシアリングで仕立てたアウターに、中に忍ばせたホワイトブラウスの編地がホワイトコーデに抜け感をもたらせ、奥行きのあるスタイルが完成。ウエストのレースアップデザインが目を引くパンツは、カーフスキンとナッパレザーを組み合わせた一着。キャメルと白の組み合わせにクロエ・ウーマンらしい洗練されたスタイルが浮かび上がる。