
奥深い黒の世界。長澤まさみが魅せるモンクレール × エドワード・エニンフル vol.2
四元色をすべて混ぜると黒になると聞くが、黒という色には無限の可能性が秘められている。力強さを湛えながら、女性を引き立てる繊細さを併せ持つ。時にはモードに、はたまた静かに。いく通りもの黒に、異なる表情が浮かび上がる、不思議な色だ。
今シーズン、MONCLER (モンクレール) が黒に染まる。イギリスとガーナにルーツを持ち、18歳で『i-D』のファッション・ディレクターに就任、英『Vogue (ヴォーグ)』誌の元編集長としても知られ、圧倒的な影響力を誇る Edward Enninful (エドワード・エニンフル) が、数々のエキサイティングなコラボレーションを生み出してきた MONCLER GENIUS (モンクレール ジーニアス) と手を組んだのだ。30年以上にわたりモードの世界と向き合ってきた彼が、ファッショナブルな冒険者のためのワードローブとして手掛けたのは、ストイックなまでに黒一色で統一されたコレクション。
同氏が思い描く大胆なヒーロー像が表現された本コレクションを不敵に着こなしたのは、女優の長澤まさみ。これまで作品ごとに違った役柄を見事に演じてきた彼女が、次に挑むのは時代劇初主演作となる映画『おーい、応為』。当時としては珍しい女性絵師として、江戸をたくましくも軽やかに駆け抜ける葛飾北斎の娘を演じている。時代や環境は違えど、過酷な世界を生き抜く自由で強い意志を持つ女性像が「モンクレール × エドワード・エニンフル」と響きあう(第2回/全4回)。
moncler x edward enninful
with masami nagasawa
model: masami nagasawa
photography: jun yasui
styling: chiharu dodo
hair & make up: minako suzuki
text & edit: manaha hosoda
sponsored




トレンチコート「ザケ」 ¥392,700、ダウン「ブラス」 ¥343,200、ドレス ¥196,900、フード ¥199,100、シューズ「トレイルグリップ アーバンストーム」 ¥129,800/すべて MONCLER × EDWARD ENNINFUL (モンクレール × エドワード・エニンフル)
強風、砂嵐、吹雪といったエクストリームな環境下を思い描いて、デザインされた「モンクレール × エドワード・エニンフル」。全てのアイテムに共通するのが、適応性、機能性、そしてレイヤリングという3つの要素。黒一色ながらも、くまなく計算し尽くされた素材づかいとシルエットは、重ねることで本領を発揮する。高機能な3層構造の起毛ポリエステルがマットな質感を生み出し、さらに直接的なラインが都会的な印象を演出するトレンチコートに、ショートダウンジャケットをオン。暖かく撥水性のあるロングセゾン素材は軽やかな着心地を叶え、気温が上がった時には内側に備えたストラップで楽々と背負うことも。さらに、上級者のためのマストハブアイテムとして勧めたいのは、アクセサリーづかいできるキルティングナイロン素材のフード。ダウンパディング入りで暖かさはもちろん、コーディネートのアクセントとしてもこれからの季節に楽しみたい。