moeka hoshi
model: moeka hoshi
photography: misuzu otsuka
hair & make up: yuko aika
direction & styling & text: shunsuke okabe
edit: miku oyama
ジュエリーをまとうということは、ただ着飾るためというだけに収まらない。美しい宝石の輝きで、自身を慈しむこと。大切な思い出を、ひとときも忘れることがないよう留めること。自身のこれまでの実績を目にみえる形で賞賛するということ。試練に立ち向かう自分を奮い立たせること。そして何より、自身のファッションスタイル、もといフィロソフィーを表現するということだ。The Fashion Postの新連載「TFP Jewelry」では、ジュエリーとファッションのモダンな関係性をビジュアルとともにマンスリーで綴る。第一回にミューズとして登場するのは、『SHOGUN 将軍』の出演で国際的にも高い評価を獲得する次世代のグローバルスターの穂志もえか。2025-26年秋冬シーズンを象徴するワードローブに、Cartier (カルティエ) の独創的なクリエイションを組み合わせたスタイルを提案する。
Fashion
穂志もえかがまとうモードとジュエリー。モダンフェミニストの二つの顔 【TFP Jewelry】



The Fashion Post から新連載「TFP Jewelry」がスタート。第一回にミューズとして登場するのは、俳優・穂志もえか。全米映画俳優組合による SAG アワード4冠、エミー賞作品賞受賞をはじめ、世界的に大きな話題をさらったドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』で宇佐見藤を演じた “時の人” は、同作において「クリティクス・チョイス・アワード」の「ドラマ部門 助演女優賞」を受賞。ドラマティックなレッドカーペットスタイルで、俳優としてだけでなくスタイルアイコンとしても高い注目を集めている。柔らかさと芯の強さ。彼女が体現する現代のフェミニニティをヒントに、2025-26年秋冬ランウェイで注目をあつめた2つのワードローブ、そして Cartier (カルティエ) の独創的なジュエリーとタイムピースを合わせた。


「グラン ドゥ カフェ」ネックレス(YG×WG×ダイヤモンド)¥8,118,000、(右手)「パンテール ドゥ カルティエ」ブレスレット(PG×オニキス×エメラルド×ダイヤモンド)¥9,900,000、(左手)「ベニュワール」ウォッチ(25×18.5mm、YG×ダイヤモンド、クオーツ)¥3,828,000、(右手人差し指上から)「エタンセル ドゥ カルティエ」リング(PG×ダイヤモンド) ¥451,000、「1895」リング(PG) ¥141,900、(左手中指)「エタンセル ドゥ カルティエ」リング(YG×ダイヤモンド) ¥451,000/全て Cartier (カルティエ)、ニット ¥269,500、インナーブラ ¥152,900、ニットスカート ¥297,000、ビジューソックス ¥93,500、レザーシューズ ¥181,500 *全て予定価格/全て Miu Miu (ミュウミュウ)

クラシカルな淑女スタイルをモダンに再解釈した Miu Miu (ミュウミュウ) のルックに合わせるのは、コーヒー豆をモチーフにした「グラン ドゥ カフェ」のネックレス。伝説のデザイナー Jeanne Toussaint (ジャンヌ・トゥーサン) が1938年に制作し、1950年代にかけて Grace Kelly (グレース・ケリー) 公妃が愛用したアーカイブに着想を得たもので、イエローゴールドで表現したコーヒー豆が連なるユニークなクリエイション。手もとには名作「ベニュワール」に、独自のフラッシュセッティングでダイヤモンドをブレスレットにあしらったユニークなタイムピース、そして Cartier のエンブレムである「パンテール ドゥ カルティエ」の新作ブレスレットをミックス。強烈な個性が織りなすトリロジーが、唯一無二のエレガンスを浮き彫りにする。

(右手)「LOVE」ブレスレット〈YG〉¥1,491,600、〈WG〉¥1,597,200 (2本繋げて着用)、「LOVE」ブレスレット〈WG〉¥1,108,800、(右手親指)「マイヨン パンテール」リング〈WG×ダイヤモンド〉¥2,125,200、(左手)「タンク アメリカン」ウォッチ〈35.4×19.4mm、WG×ダイヤモンド、クオーツ〉¥8,316,000、「サントス ドゥ カルティエ」ブレスレット〈YG〉¥374,000、(左手中指)「LOVE」リング〈YG〉¥330,000/全て Cartier (カルティエ)、ジャンプスーツ ¥924,000/Givenchy by Sarah Burton (ジバンシィ by サラ・バートン)


シャープなテイラリングで引き出す、内なるフェミニニティ。そんなパラドックスを孕んだエレガンスを表現したのは、Sarah Burton (サラ・バートン) によるデビューを飾った GIVENCHY (ジバンシィ)。構築的なベアトップと、ゆったりとしたシルエットのパンツの対比が美しいジャンプスーツに合わせるのは、Cartier の揺るぎないアイコン「LOVE」ブレスレットの新作。ゴドロン装飾のようなリンクを組み合わせた構造が、しなやかな動きを表現。「タンク アメリカン」を、アール・デコの意匠でアップデートしたタイムピースが、ミニマルかつ都会的な手もとを完成させる。