日常を塗り替える、服の哲学。加瀬亮と福島リラが纏うサカイ〈前編〉
冬の光が澄み、街の輪郭がゆっくりと研ぎ澄まされる頃。通い慣れた日常の中にも、ふと立ち止まると、知らなかった景色や新たな発見が目に飛び込んでくる。
そんな日常に新しい視点を添えるのが、デザイナー兼クリエイティブ・ディレクターの阿部千登勢が手がける sacai (サカイ) の classics (クラシックス)。ベーシックなアイテムに異素材や巧みなディテールを掛け合わせ、日常に寄り添いながらも新鮮な視点をもたらす、「新しいクラシック」を提案する。
sacai が描く「クラシック」に身を包むのは、どちらも世界的にも唯一無二の存在感を放つ、加瀬亮と福島リラ。街のざわめきに溶け込みながらも、ふたりの存在が日常の景色をそっと書き換える瞬間を捉えた (第1回/全2回)。
sacai
with ryo kase & rila fukushima
model: Ryo Kase, Rila Fukushima
photography: E-WAX
hair & makeup (Ryo Kase): Masa Kameda
hair (Rila Fukushima): Yu Nagatomo
makeup (Rila Fukushima): Kazuhiro Takenaka
edit: Yuki Namba & Miu Nakamura
text: Miu Nakamura
sponsored
ブルゾン ¥99,000、中に着たTシャツ ¥25,300、パンツ ¥53,900、バッグ ¥36,300/すべて sacai (サカイ)、シューズ/スタイリスト私物
加瀬亮が袖を通したのは、sacai を象徴する MA-1 ブルゾンの新色ネイビー。肩や身頃のパターンや素材の厚みが生む立体的なシルエットが特徴で、端正なミリタリーラインにブランドならではの奥行きを添えている。
合わせたのは、新型のスポンジ素材のスウェットパンツ。柔らかくも弾力のある素材が歩くたびに自然な揺れを生み、裾やウエストにブルゾンと同じナイロンをさりげなく効かせることで、異素材同士ながら統一感のあるスタイリングが完成。
プルオーバー ¥82,500、パンツ ¥73,700、シューズ「J.M. Weston sacai Golf Derby」¥168,300/すべて sacai (サカイ)
福島リラが纏うのは、加瀬のスタイリングでも使用されたスポンジスウェットのプルオーバー。スウェットのカジュアルな佇まいと、
足元には、「J.M. WESTON (ジェイエムウエストン) sacai Golf Derby」をセレクト。J.M. WESTON の代表作である「180ローファー」と「サイドゴアブーツ」を再解釈した一足で、厚みのあるシグネチャーソールと上質なカーフレザーの光沢が特徴。プルオーバーのしなやかな表情と対比し、装いに品格を添える。











