今週のTFP的おすすめ展覧会
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おすすめ展覧会
現在開催中の展覧会や写真展、アートイベントから、The Fashion Post (ザ・ファッションポスト) のおすすめを毎週ピックアップ。
今週はどこへ行こう。毎週火曜日更新。
田名網敬一「DO NOT BOMB」
田名網 敬一
DO NOT BOMB
2024
Pigmented ink, acrylic silkscreen medium, crashed glass, glitter, acrylic paint on canvas
H141 x W100 x D4 cm
NANZUKA (ナンヅカ) が渋谷アクシュ内に新たなフラッグシップギャラリー「NANZUKA」をオープン。こけら落としとして、2024年に逝去した田名網敬一の個展「DO NOT BOMB」を開催する。幼少期に第二次世界大戦を経験した田名網は、防空壕から見た照明弾や金魚、爆撃の音など、夢と現実が入り混じる戦時中の記憶を、その後60年以上にわたる制作のなかで繰り返し描いてきた。本展では、1960年代の初期作品から晩年の未発表作までを通して、その記憶が時代とともに変容していく過程を辿る。展覧会の核となる「DO NOT BOMB」では、戦争体験と結びつく金魚が爆弾へと姿を変え、爆発によって飛び散る破片は薔薇の花弁へと置き換えられている。さらに、1960〜70年代のシルクスクリーンやコラージュ、アニメーション、「臓器の劇場」、「ピカソの悦楽」シリーズ、近年の立体・映像作品なども集結。個人的な記憶とポップカルチャーを交差させながら独自の視覚世界を築き上げた田名網。ぜひ NANZUKA の新たな拠点で、彼の生涯にわたる創造性の軌跡を辿ってみては。
会場: NANZUKA
住所: 東京都渋谷区渋谷 2-17-1 渋谷アクシュ 3F
会期: 9月12日(土)〜10月17日(土)
時間: 10:00-19:00
休廊日: 日
HP: nanzuka.com
「Tokyo Gendai」
国内外のギャラリーが集う国際アートフェア「Tokyo Gendai」が、今年もパシフィコ横浜で開催される。第4回となる今回は、ギャラリーブースに加え、映像や写真、若手作家に焦点を当てた企画も展開。フェア初となる映像作品のスクリーニングでは、Marina Abramović (マリーナ・アブラモヴィッチ) や田名網敬一、Rhizomatiks (ライゾマティクス) らの作品を大型 LED で上映する。また、カイカイキキギャラリーは、村上隆がセレクトした若手作家を紹介する特別ブースを出展。「PHOTOFAIRS Shanghai」とのコラボレーションでは、中国から4つのギャラリーを迎え、現代写真を中心とした作品を紹介する。さらに、全9回のトークセッション「Art Talks」には、アーティスト兼クチュールデザイナー Iris van Herpen (イリス・ヴァン・ヘルペン)、建築家の青木淳、アーティストの草野絵美らが登壇。作品との出会いはもちろん、現代のアートを取り巻く新たな動きにも触れられる3日間となっている。
会場: パシフィコ横浜
住所: 神奈川県横浜市西区みなとみらい 1-1-1
会期: 9月11日(金)-9月13日(日) *ヴェルニサージュは9月10日(木)に開催
時間: 9月11日は12:00-20:00、9月12日は11:00-18:00、9月13日は11:00-17:00
入場料: 一般 ¥5,000、ヴェルニサージュ ¥30,000、大学生 ¥1,500、中高生/障がいのある方 ¥1,000、小学生以下のお子様は無料
HP: tokyogendai.com
アン・ヴェロニカ・ ヤンセン「東京、銀座5丁目4-1」
《Rose 》 | 2007 年 | 7 基のスポットライト、人工塵 | 直径350 -440 cm ( サイズ可変) | Photo: Andrea Rossetti | Courtesy of IAC Villeurbanne
光や色、人工煙霧などを用い、空間そのものを作品へと変えてきたベルギー人アーティスト Ann Veronica Janssens (アン・ヴェロニカ・ヤンセン) の日本初個展。銀座メゾンエルメス ル・フォーラムを舞台に、1990年代以降の作品から新作まで10点余りを紹介する。なかで「Rose」は、7基のスポットライトと空気中を漂う微粒子によって、普段は形を持たない光を立体的に浮かび上がらせる作品。ほかにも、体温に反応して座面の色が変化するブランコ「Swings」や、無数の青いグリッターが光を受けて表情を変える作品、自身の声を取り入れた新作などが並ぶ。鑑賞者が歩いたり、触れたりすることで、光や色、空気の見え方まで刻々と変化していく本展。視覚だけでなく身体全体で、 Ann Veronica Janssens が生み出す不確かな空間を体感してみては。
会場: 銀座メゾンエルメス ル・フォーラム
住所: 東京都中央区銀座5-4-1 銀座メゾンエルメス 8・9階
会期: 9月11日(金)〜2027年1月11日(月・祝)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 水、年末年始 *9月23日は開館
HP: fondationdentreprisehermes.org
「バング & オルフセンのデザインとクラフツマンシップ」
デンマーク発のオーディオ・ビジュアルブランド、Bang & Olufsen (バング & オルフセン) の100年にわたるものづくりを辿る展覧会。1925年にデンマーク北部のストルーアで創業し、音響技術とデザインを追求してきた同ブランド。本展では、歴代の名作をはじめ、ブランドを特徴づけるアルミニウム加工などの製造技術に着目し、そのデザインを支えてきたクラフツマンシップを紹介する。さらに、製品を長く使い続けるための「Cradle to Cradle」の取り組みや、2025年に始動したカスタマイズプログラム「Atelier」も展示。歴史的なプロダクトから現在の試みまでを通して、機能性と彫刻的な美しさを併せ持つプロダクトがいかに生み出されてきたのか、その背景にある技術と思想に迫る。
会場: 松屋銀座 7階 デザインギャラリー1953
住所: 東京都中央区銀座3-6-1
会期: 9月9日(水)〜11月2日(月)
時間: 11:00-20:00 *11月2日は17:00閉館
HP: bang-olufsen.com
ヴィヴィアン・サッセン「Myriads」
光と影がつくる強いコントラストや鮮やかな色彩、身体を大胆に切り取った構図で独自の写真表現を築いてきたオランダ人写真家 Viviane Sassen (ヴィヴィアン・サッセン) の個展。人物や植物、風景などを被写体に、身体の一部を影で覆ったり、周囲の色や形と重ねたりすることで、躍動感と一目で視線を引きつける強さを備えた作品を生み出してきた。Miu Miu (ミュウミュウ) や Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン)、Dior (ディオール) などのキャンペーンも数多く手がけ、ファッションとアートを行き来しながら磨かれた色彩感覚や構図も Viviane Sassen の表現を特徴づけている。2年ぶりの国内個展となる本展では、日本初公開となる未発表作品に加え、長期にわたり制作する「Frau Holle」シリーズを展示。大判プリントならではの色彩や質感の迫力、作品が並置されることで生まれる思いがけない連想や対話とともに、Viviane Sassen ならではの作品世界を訪れてみて。
会場: The Mass
住所: 東京都渋谷区神宮前 5-11-1
会期: 9月5日(土)〜11月8日(日)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 月、火
HP: themass.jp
クリストファー・ザンコ「RICOCHET」
鮮やかな色面と彫り込まれた力強い線で、オーストラリアの郊外に広がる日常の風景を捉える Christopher Zanko (クリストファー・ザンコ) の個展。木の板を彫刻し、その上からアクリル絵の具を重ねるウッドレリーフによって、20世紀半ばに建てられた住宅や窓辺の植物など、日々の暮らしに根ざしたモチーフを描いてきた。木版画を思わせる大胆な輪郭と、彫りによって生まれる陰影や凹凸が、風景に独特の奥行きをもたらしている。Zanko が古い住宅を繰り返し取り上げる背景には、再開発などによって変わりゆく故郷ウロンゴンの街並みがある。取り壊され、姿を消していく家々を作品に留めることで、そこに暮らした人々やコミュニティの痕跡を掬い上げる。本展「RICOCHET (跳ね返り)」では、そうした風景から自身の暮らしと結びついたモチーフまでを展示。移り変わる日常のなかに残る記憶を、Zanko の作品を通して辿ってみてほしい。
会場: LAID BUG
住所: 東京都渋谷区代官山町2-3 BF
会期: 9月11日(金)〜10月3日(土)
時間: 13:00-20:00
休廊日: 日、月
HP: laidbug.com
フェイイ・ウェン「correcting the wind」
淡く滲む植物や水面、霞がかった山々など、現実を写しながらも記憶の断片を覗いているような写真を手がける Feiyi Wen (フェイイ・ウェン) の展覧会。北京に生まれ、現在はロンドンを拠点に活動する Feiyi Wen は、自ら撮影した写真やファウンドフォトをもとに、伝統的なプリント技法と現代的な現像・加工方法を組み合わせて作品を制作。スキャンや再撮影、プリントを繰り返し、異なる像や時間を幾層にも重ねることで、目の前の景色を再構成していく。その背景には、中国の山水画や東洋思想から培われた自然へのまなざしがある。本展では、蝶と岩という異なる時間を生きる存在をタイトルに掲げた初写真集『butterflies are quicker than rock』の刊行にあわせ、その作品世界を紹介。幾重ものレイヤーを通して、自然の移ろいや時間の儚さをそっと浮かび上がらせる展覧会となっている。
会場: (PLACE) by method
住所: 東京都渋⾕区東 1-3-1 カミニート#14
会期: 9月12日(土)〜9月20日(日)
時間: 12:00-19:00
HP: nidigallery.com
「Margaret Howel Life and Work Exhibition」
MARGARET HOWELL (マーガレット・ハウエル) の新刊書籍『マーガレット・ハウエルの暮らしと仕事 Margaret Howell Life and Work』の刊行を記念したエキシビション。代官山 T-SITE GARDEN GALLERY (ティーサイト ガーデン ギャラリー) を中心に、神南店、MHL.代官山店の3拠点を巡りながら、MARGARET HOWELL のものづくりに触れることができる。本展では、Margaret Howell 自身が撮影した写真を展示するほか、各会場が連動した企画も展開。新刊では、ロンドンの住まいやサフォークのセカンドハウス、長年愛用する家具や日用品、ブランドを象徴するプロダクト、ワークルームでの制作風景などを収録している。書籍と展示を通して、50年以上にわたりものづくりを続けてきた MARGARET HOWELL の暮らしと仕事、その根底にある美意識に触れてみては。
会場: 代官山 T-SITE GARDEN GALLERY
住所: 東京都渋谷区猿楽町16-15
会期: 9月5日(土)〜9月13日(日)
時間: 10:00-19:00 *初日は12:00会場、最終日は18:00閉場
HP: margarethowell.jp
「シルケ・オットー・ナップ」
Silke Otto-Knapp “Moontrail (Trio A)”, 2010
Watercolor and gouache on canvas 140.5 x 160.5 cm
© Estate of Silke Otto-Knapp. Courtesy of Taka Ishii Gallery /
Photo: Kenji Takahashi
ドイツ出身の画家 Silke Otto-Knapp (シルケ・オットー・ナップ) の没後初となる個展。タカ・イシイギャラリーでは8年ぶり4度目となる本展では、2006年から2019年までに制作された約8点を展示する。Silke Otto-Knapp は、キャンバスに水彩絵具やガッシュを塗り重ね、布やスポンジ、水を用いて顔料を取り除く独自の技法を用い、描くことと消すことを往復しながら作品を制作してきた。主題として繰り返し取り上げたのは、ダンスやパフォーマンス、身体。本展では、Yvonne Rainer (イヴォンヌ・レイナー) の代表作「Trio A」を参照した大型作品「Moontrail (Trio A)」をはじめ、ダンサーを描いた作品などを紹介。また、Antony Tudor (アントニー・テューダー) のバレエ作品「Jardin aux Lilas」に着想を得た、76点からなる版画連作の一部「Lilac Garden (2)」からは、身体言語によって心理を表現した20世紀バレエの視覚言語を脱構築し、再構築しようとする作家の関心が伺える。晩年の風景画までを通して、静止した画面に身体の動きや揺らぎの気配が立ち現れる、Silke Otto-Knapp の絵画世界が広がる。
会場: タカ・イシイギャラリー 京橋
住所: 東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 3階
会期: 8月1日(土)〜9月19日(土)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 日、月、祝
HP: takaishiigallery.com
ワイクリフ・ムンドパ 「Ritual」
ジンバブエ・ハラレを拠点に活動するアーティスト Wycliffe Mundopa (ワイクリフ・ムンドパ) の個展。自身が暮らすハラレの街やコミュニティに目を向け、母親や子ども、ケアに携わる人々、セックスワーカーなど、社会のなかで見過ごされ、語られる機会の少なかった人々の存在に光を当て、その日常や生の豊かさを鮮やかに描き出してきた。油彩と布のコラージュを組み合わせた作品には、鮮烈な色彩のなかに人物たちの身振りや表情、互いの親密な関係性が立ち現れる。Henri de Toulouse-Lautrec (アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック) の豊かな人物表現や Henri Matisse (アンリ・マティス) の大胆な色彩感覚を思わせながら、西洋絵画の系譜と現代ジンバブエの風景を交差させる Wycliffe Mundopa。本展「Ritual」では、ケアや労働、人とのつながりといった日々の営みを見つめながら、そこに宿る尊厳や生命力を浮かび上がらせる。
会場: space Un
住所: 東京都港区南青山2-4-9 KLO南青山ビル1F
会期: 8月29日(土)〜10月16日(金)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 月、火
HP: spaceun.tokyo
ナイジェル・クック「Night Ruins」
Nigel Cooke, Departure, 2026 © Nigel Cooke, courtesy Pace Gallery
現代イギリス絵画を代表するアーティストのひとり、Nigel Cooke (ナイジェル・クック) による東京初の個展。2026年春、イタリア・ヴェネツィアのクエリーニ・スタンパリア財団による初のアーティスト・レジデンシーに参加した Nigel Cooke は、水上都市特有の光や歴史的な建築、ラグーンや運河に着想を得て、新たな絵画シリーズを制作した。本展では、第61回ヴェネツィア・ビエンナーレに合わせて開催中の展覧会「Bad Habits」から発展した新作絵画を中心に紹介。アリーナを思わせる夜の情景には、、石の台座や人物、動物の断片が浮かび上がり、具象と抽象のあわいを行き来しながら、生成と消失を繰り返すような風景が広がる。また、スペイン・フォルメンテーラ島で海水を素材に取り入れて制作した「Sea Mirror」シリーズのグワッシュ作品も展示。異なる土地で得た記憶や感覚を起点に、時間とともに変容するイメージを探求してきた Nigel Cooke の現在地を映し出す内容となっている。
会場: Pace 東京
住所: 東京都港区虎ノ門 5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザ A 1-2 階
会期: 8月28日(金)〜10月10日(土)
時間: 11:00-20:00 *日 18:00-20:00、火〜土 19:00-20:00はアポイントメント制
休廊日: 月
HP: pacegallery.com
「多田美波―光、凛と ゆれる」
《Mirage》1989
多田美波研究所蔵 撮影:多田美波研究所
戦後日本を代表する抽象彫刻家・造形作家、多田美波の没後初となる大規模回顧展。ステンレスやアクリル、ガラスといった工業素材をいち早く取り入れ、光の反射や透過、屈折を生かした独自の造形を追求してきた。本展では、空へ向かって伸びるようなステンレス彫刻をはじめ、周囲の風景を映し込む作品、多彩な光が浮かび上がる「光壁」など、作家自身が「光造形」と呼んだ照明作品を含む約70点を紹介する。なかでも注目したいのは、現在では見ることのできない作品を蘇らせる試み。洗面台などにも用いられるボールチェーンを連ねたシャンデリア『チェーンデリア』は、本展のために原寸大で復元。銀座・松屋サロンのために制作され、のちに皇居・新宮殿の光造形を手がけるきっかけにもなった、多田の転機を物語る一作だ。さらに、リーガロイヤルホテル大阪を彩る光造形『瑞雲』の一部を、制作当時の約3,000個のクリスタルガラス・パーツを用いて再構成。約70年にわたる創作を通して、素材と光、空間の関係を探り続けた多田美波の世界に触れてみてほしい。
会場: 東京都現代美術館
住所: 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
会期: 8月29日(土)〜12月6日(日)
時間: 10:00-18:00 *11月の毎金曜日は20:00まで開館 *展示室入場は閉館の30分前まで
休館日: 月、9月24日、10月13日、11月24日 *9月21日、10月12日、11月23日は開館
入場料: 一般 ¥1,600、大学生・専門学校生・65 歳以上 ¥1,100、中高生 ¥640、小学生以下無料 *10月10日~12日は中高生・専門学校生・大学生は無料(要学生証提示)
HP: mot-art-museum.jp
「RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI AMBIENT KYOTO - TOKYO」
坂本龍一 + 高谷史郎 | async – immersion 2023|Photo:Satoshi Nagare
「アンビエント」をテーマに、音とアート、空間を融合させた京都発の展覧会「AMBIENT KYOTO」が東京で初開催。坂本龍一と高谷史郎によるインスタレーション『async – immersion』を、麻布台ヒルズギャラリーで展開する。本作は、坂本が2017年に発表したアルバム『async』をもとに、高谷による映像と、音響ディレクター ZAK (ザック) による立体音響で構成。坂本が追求した、音を空間に立体的に配置する「設置音楽」を体現する作品として、2023年の「AMBIENT KYOTO」で初公開された。会場には幅26.4mの巨大スクリーンを設置し、坂本のスタジオやピアノ、各地の風景などを捉えた映像を投影。「async=非同期」の名の通り、映像と音は完全には同期せず、その関係性は絶えず変化していく。二度と同じ瞬間を生まない流れのなかで、観客は次第に作品世界の奥深くへと導かれる。観る、聴くという鑑賞の枠を超え、楽曲、映像、音響、空間、そして観客自身がひとつになる没入体験を味わうことができる。
会場: 麻布台ヒルズギャラリー
住所: 東京都港区虎ノ門 5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザ A 1-2 階
会期: 8月28日(金)〜10月25日(日)
時間: 平日 10:00-19:00/土・日・祝 10:00-20:00 *9月11日は18:00まで
観覧料: 平日は大人¥2,200 (前売)/¥2,500 (当日)、土・日・祝は大人¥2,500 (前売)/¥2,800 (当日)
HP: ambientkyoto.com
「河原温展」
“On Kawara,” installation view, Take Ninagawa, Tokyo, 2026. Courtesy Take Ninagawa, Tokyo. Photo by Kei Okano.
本展では、コンセプチュアル・アートを代表するアーティスト、河原温の『I Got Up』シリーズを紹介。12年間にわたり、友人や家族、コレクターらに毎日送り続けたポストカードからなる本シリーズには、河原自身がその日ベッドから起きた時刻がスタンプで記されている。量産品であるポストカードとスタンプを押す反復的な行為、そして郵便制度を通して、日々の個人的な営みを記録するとともに、目には見えない時間の経過を可視化した。シュルレアリスムの影響を受けた初期の具象表現からコンセプチュアル・アートへと移行した河原の歩みを辿りながら、個人の経験と時間、日常を支える社会的なシステムとの関係を浮かび上がらせる。
会場: Take Ninagawa
住所: 東京都港区東麻布2-14-8
会期: 8月1日(土)〜10月3日(土)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 日、月、祝、8月29日〜9月5日、9月12日13:00−15:00
HP: takeninagawa.com
「A FRAGMENT OF GREAT WORKS ー横尾さんを追いかけてー」
戦後日本の美術とデザインに大きな足跡を残してきた横尾忠則の、膨大な創作活動の一端を紹介する展覧会。1993年より横尾の個展や企画展を開催してきたスペース・ユイを会場に、同ギャラリーで制作された作品を中心に展開する。本展で中心となるのは、柴田錬三郎が1973年に『週刊プレイボーイ』で連載した時代小説『うろつき夜太』を題材に、横尾が1993年に制作したシルクスクリーン作品。さらに、同年に横尾自身が企画した「ユーゴスラビアの子供達の描いた絵展」から、紛争下の子どもたちが描いた絵と横尾によるコラボレーション版画や、企画展のポスターなども展示する。イラストレーション、版画、ポスターと領域を横断してきた横尾の創作の断片から、その尽きることのないエネルギーを体感してみてほしい。
会場: スペース・ユイ
住所: 東京都港区南青山3-4-11 ハヤカワビル1F
会期: 8月27日(木)〜9月19日(土)
時間: 12:00-19:00 *9月19日は17:00まで
休廊日: 日
HP: spaceyui.com
津野青嵐「Spilling Body」
身体との関係をさまざまな角度から探究する津野青嵐の個展。日本赤十字看護大学卒業後、精神科病院に勤務する傍ら、「ここのがっこう (coconogacco)」でファッションを学び、現在はファッションデザインや研究、文筆を横断して活動する津野青嵐。身体を理想に近づけるのではなく、思いどおりにならない身体との向き合い方を探る方法として、服を制作してきた。本展では、3Dペンで人体の輪郭を描くように制作した代表作『Out of Body, In Dress』をはじめ、映像、ドローイング、コラージュ、蜜蝋を用いた版画などを展示。体内の脂肪を蜜蝋へと変え、体外へ分泌するミツバチの生態から、身体を構成するものが輪郭の外へとこぼれ出すような感覚を捉える。展覧会タイトル「Spilling Body」には、「何かをこぼしている身体」と「身体そのものがこぼれ、あふれ出す状態」という二重の意味が込められている。津野青嵐の自在な表現を通して、変化し続ける身体との付き合い方を見つめ直してみては。
会場: EUKARYOTE
住所: 東京都渋谷区神宮前3-41-3
会期: 8月21日(金)〜9月13日(日)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 月、火
HP: eukaryote.jp
「VERDY Presents “In Good Company”」
グラフィックアーティスト兼デザイナーの VERDY (ヴェルディ) を含む、国内外で活動する14名のアーティストが集うグループ展。VERDY が交流を重ね、共感や刺激を受けてきたアーティストたちが一堂に集う。本展では明確なテーマを設けず、国や文化、ジャンルを越えた出会いから生まれた「感覚」や「共鳴」を出発点に作品を紹介する。参加するのは、絵画と彫刻の境界を横断する Reginald Sylvester II (レジナルド・シルベスター II) や、アニメや浮世絵などを参照し、アジア人女性の表象や自身の多文化的なアイデンティティを探る Zoé Blue M. (ゾエ・ブルー・M.)。また、写真や絵画、文章を横断しながら、親密なポートレートや写真と言葉を組み合わせた作品を手がける Coco Capitán (ココ・カピタン)、四季の移ろいや生と死の循環をテーマに抽象油画を手がける白山佳太らも名を連ねる。異なる文化圏で活動する作家たちが東京に集い、作品を通して新たな対話やつながりが生み出される。
会場: GYRE GALLERY
住所: 東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3
会期: 8月15日(土)〜9月27日(日)
時間: 11:00-20:00
HP: gyre-omotesando.com
「マン・レイ展」
“Man Ray,” installation view, Take Ninagawa, Tokyo, 2026. Courtesy Take Ninagawa, Tokyo. Photo by Kei Okano.
写真家として知られる一方、絵画や彫刻、映像、レイヨグラフなど、多様なメディアで実験を重ねてきた Man Ray (マン・レイ)。本展では、生涯にわたって親しんだチェスに着目し、ゲームのルールや駒の造形が創作にもたらした影響を探る。自身が所有し、実際にプレイしていた『Giant Chess Set』を中心に、巨大な木製フォルムをチェスボード上に配した『Permanent Attraction』、吸い殻と灰で満たされた『This is the Thesis』などが展示される。さらに、オブジェを感光紙に置いて制作したレイヨグラフに加え、Candice Lin (キャンディス・リン) の陶器作品、瀧口修造のデカルコマニー、大竹伸朗の『ブラック・アンド・ホワイト #11』など、Man Ray の創作と呼応する作品も紹介。チェスから写真、オブジェへと広がる作品群を通して、ひとつの領域にとどまることのなかった Man Ray の自由な発想に触れてみては。
会場: Take Ninagawa
住所: 東京都港区東麻布2-14-8
会期: 8月1日(土)〜10月3日(土)
時間: 11:00-19:00
休廊日: 日、月、祝、8月29日〜9月5日、9月12日13:00−15:00
HP: takeninagawa.com
島田辰哉「Analog Holography」
スタイリストとして活躍する一方、アーティストとしても制作を続ける島田辰哉の個展。雑誌や広告、アーティストのスタイリングを手がけるほか、インディペンデントマガジン『CONTACT HIGH ZINE』の制作や、シンセサイザーを用いた音楽制作など、ファッションや音楽を横断して活動してきた。本展では、アシッドハウスを象徴するシンセサイザー「TB-303」から着想を広げた新作インスタレーション『ANALOG HOLOGRAPHY』を発表。機械から発せられる音や信号、それを扱う人間の働きかけが重なり合う空間を創り出し、テクノロジーと人間が影響を与え合いながら変化していく関係を浮かび上がらせる。さらに、2025年にアーティストの小町渉との二人展「SPIRITUAL MACHINES」で発表した『CLONE BIBLE』も展示。アート作品でありながら音楽機材としても使用できる本作は、今回初めて販売される。音と機械を起点に広がる、島田の実験的なインスタレーションを体感してみて。
会場: LAID BUG
住所: 東京都渋谷区代官山町2-3 BF
会期: 8月21日(金)〜9月6日(日)
時間: 13:00-20:00
休廊日: 日、月 *9月6日は開廊
HP: laidbug.com
オリオール・ヴィラノヴァ「Original Copy」
世界各地の蚤の市や古物市場で収集したポストカードを用いて作品を制作する Oriol Vilanova (オリオール・ヴィラノヴァ) の日本初個展。現在開催中の第61回ヴェネツィア・ビエンナーレでは、スペイン館を膨大なポストカードで覆うインスタレーションを発表している。本展では、同じ図柄のポストカードを2枚から最大34枚まで組み合わせた新作『Spin off』シリーズを展示。大量に印刷された複製物でありながら、書き込まれた言葉や、それぞれがたどってきた経路は一枚ごとに異なる。こうしたポストカードが持つ唯一性を通して、「オリジナル」と「コピー」の境界を問いかける。さらに、Oriol Vilanova が蚤の市を巡る際に着用するワークジャケットを用いた作品『Old Masters (Monet)』も公開。ポケットには Claude Monet (クロード・モネ) の作品を写したポストカードが収められ、美術作品が複製され、人々の手へと渡っていく過程に目を向ける。身近なポストカードに潜む複製と唯一性について、改めて思いを巡らせてみてほしい。
会場: KOTARO NUKAGA 六本木
住所: 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2階
会期: 8月1日(土)〜9月12日(土)
時間: 11:30-18:00
休廊日: 日、月、祝
HP: kotaronukaga.com
「あたらしい目―モネと21世紀のアート」
展示風景:「あたらしい目—モネと21世紀のアート」ポーラ美術館、2026年
撮影:中川周
印象派を代表する画家、Claude Monet (クロード・モネ) の没後100年と、
会場: ポーラ美術館
住所: 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
会期: 6月17日(水)〜2027年4月7日(水)
時間: 9:00-17:00 *入館は午後4:30まで
休館日: 12月1日
HP: https://www.polamuseum.or.jp/
「特別展示|山中信夫、ルイザ・ランブリ、細倉真弓」
Nobuo Yamanaka あふれる太陽のピンホール(6) 1973 C-Type Print
Image: (H)25.0 x (W)30.0 cm
Framed: (H)51.4 x (W)41.0 x (D)2.8 cm
©︎ Nobuo Yamanaka, Courtesy of the artist and Takuro Someya Contemporary Art
写真を起点に独自の実践を展開してきた、山中信夫、Luisa Lambri (ルイザ・ランブリ)、細倉真弓による特別展示。1970年代に活動した山中は、自作のピンホールカメラを用い、太陽の光によってもたらされる現象を追究。人のまなざしや撮影技術を介さず、小さな穴から光を取り込みながら像を生み出した代表作『あふれる太陽のピンホール』を紹介する。イタリア出身の Luisa Lambri は、世界各地の建築を訪れ、差し込む光によって刻々と変化する空間の表情に着目。その時、その場所でしか感じられない空気や気配を捉えた作品を展示する。一方、細倉は、若者の身体と鉱物など対照的なモチーフを並置した「KAZAN」シリーズを披露。異なる被写体のなかに共通するエネルギーの流れを見出し、人間と自然、生物と無機物といった境界を越える独自のまなざしを提示する。3人のまなざしが重なり、見慣れた世界を別の角度から見つめ直すきっかけをもたらしてくれる。
会場: TERRADA ART COMPLEX I 3F TSCA
住所: 東京都品川区東品川1-33-10
会期: 8月15日(土)〜9月13日(日)
時間: 11:00-18:00
休廊日: 日、月、祝
HP: tsca.jp
「As One Draws|TSCA 20th Anniversary Group Exhibition」
Takuro Someya Contemporary Art の設立20周年を記念したグループ展。これまでギャラリーと歩みをともにしてきた16組の作家を迎え、「ドローイング」を主題に作品を紹介する。本展では、完成作品に先立つ下絵や設計図として捉えられてきたドローイングを、作家の思考や制作への姿勢を映し出す根源的な方法として再考。1970年代にドローイングが絵画や彫刻に付随するものから、固有の表現可能性を持つ独立したメディアへと再評価された歴史を踏まえ、一本の線や痕跡、反復などから、技法や素材、形式と思考の結びつきを紐解く。出展作家には、デジタルで描いたイメージを絵画へと展開する Austin Lee (オースティン・リー) や、ストリートのライティング文化を起点に独自の線を追究する大山エンリコイサム、絵画や彫刻など領域を横断する岡﨑乾二郎、デジタルメディアを用いる Rafaël Rozendaal (ラファエル・ローゼンダール) らが名を連ねる。多様な実践から、「描く」という行為の可能性を見つめ直してみては。
会場: TERRADA ART COMPLEX I 3F TSCA
住所: 東京都品川区東品川1-33-10
会期: 8月15日(土)〜9月13日(日)
時間: 11:00-18:00
休廊日: 日、月、祝
HP: tsca.jp
イッセイ ミヤケ「ザ・ペーパーログ : 膜と核」
ISSEY MIYAKE (イッセイ ミヤケ) とスペインの建築事務所 Ensamble Studio (アンサンブル・スタジオ) による協業プロジェクトを紹介する特別展。着目したのは、独自の「製品プリーツ」の加工工程で生まれる副産物「ペーパーログ」。プリーツ加工の際に生地を保護する紙をロール状に圧縮したもので、加工による襞やシワ、折り目などの痕跡を留めている。本展では、2026年4月のミラノデザインウィークで発表された「記憶をもつオブジェ(膜)」と「家具のプロトタイプ(核)」という対照的なアプローチから生まれた2つの作品シリーズを再構成し、日本初公開する。Ensamble Studio による「膜」は、ペーパーログから剥がした紙を自由に造形したり、既存のオブジェを覆ったりした後、硬化剤を施し、繊細な襞やシワ、折り目を立体として留めた作品。一方、ISSEY MIYAKE のプロジェクトチームによる「核」は、紙を蝋に浸す、糊で固める、束ねるといった加工によって強度を与え、スツールや椅子、テーブルへと展開された。「繊細さと頑丈さ」という相反する表情を引き出した2つのアプローチから、ペーパーログが秘める新たな可能性に触れてみてほしい。
会場: 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
住所: 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
会期: 8月13日(木)〜9月13日(日)
時間: 10:00-19:00
休館日: 火
HP: 2121designsight.jp
「浅間国際フォトフェスティバル2026 PHOTO MIYOTA」
浅間山麓の自然と写真芸術が交差する国際的なアートフォトフェスティバル「浅間国際フォトフェスティバル2026 PHOTO MIYOTA」が開催。今年はメイン会場の MMoP をはじめ、御代田町役場やまなびの館エコールみよた、西軽井沢第二公民館、Gokalab へと展示エリアを拡大し、国内外22組による300点におよぶ作品を町全体で展開する。テーマは「After the Image|イメージのその後」。写真が生み出すイメージが、鑑賞者の記憶や経験と結びつきながら変化していく過程に着目している。会場では、デンマークの Henriette Sabroe Ebbesen (ヘンリエッテ・サブロー・エベセン) をはじめ、ブラジル先住民族出身の Denilson Baniwa (デニルソン・バニワ) 、Taiyo Onorato & Nico Krebs (タイヨ・オノラト&ニコ・クレブス) のほか、石橋英之、遠藤文香、大野真人ら国内外の作家が参加。さらに、町民を撮影した『0-100 MIYOTA YEARS』や、地域で働く人々に焦点を当てた「MIYOTA WORKSCAPE」など、御代田町ならではのプロジェクトも展開。加えて、写真専門誌『IMA』が主催する公募「IMA next」の受賞作品も公開され、新たな才能にも光を当てる。町を巡りながら、写真と土地、人との新たな関係性に出会えるフェスティバルとなっている。
会場: MMoP *ほか、御代田町役場、まなびの館エコールみよた、西軽井沢第二公民館、Gokalab
住所: 長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1 (MMoP)
会期: 8月1日(土)〜9月27日(日)
時間: 10:00-17:00
休館日: 火 *8月11日、9月22日は営業
入場料: ¥1,500 *会期中何度でも利用可、小学生以下無料、中学生・高校生・障害者手帳をお持ちの方は割引あり、一部無料エリアあり
HP: asamaphotofes.jp
「李禹煥 : Work on Paper / Sculpture」
李 禹煥《無題》1979、紙に鉛筆、28 × 37.5 cm
撮影 : 表恒匡
「もの派」を理論と実践の両面から牽引してきた李禹煥の個展。本展では、1970年代から近年までに制作されたドローイングと彫刻を通して、その表現の変遷を紹介する。会場には、木炭や水彩による力強い筆致を重ねた初期のドローイングから、筆跡を極限まで削ぎ落とし、広大な余白を生かした近年の作品までを展示。また、石と鉄という自然物と人工物を組み合わせた『関係項』シリーズの彫刻3点も公開され、異なる素材が生み出す緊張感や均衡、空間との関係性を体感できる。平面と立体を横断しながら、素材そのものの存在や、ものともの、人と空間の関係性に触れてみては。
会場: SCAI THE BATHHOUSE
住所: 東京都台東区谷中6-1-23
会期: 8月4日(火)〜10月10日(土)
時間: 12:00-18:00
休廊日: 日、月、祝 *8月8日〜8月17日は夏季休廊
HP: scaithebathhouse.com
「スカルプチャーに宿る精神性をテーマにした展覧会」
Yuko Mohri
“Decomposition”, 2026
Furniture, Bozak speaker, audio amprifer, computer, cable, fruits, LED lights
©︎ Courtesy of the artist and Yutaka Kikutake Gallery
Photo by Osamu Sakamoto
立体表現を通して、世界の見え方や存在のあり方を問いかけるグループ展。映像やオブジェ、小説など多彩なメディアを横断するミヤギフトシや、自然現象をモチーフにインスタレーションを制作する毛利悠子をはじめ、生態系をテーマに制作する Trevor Yeung(トレバー・ヤン)、抽象表現を探究する松﨑友哉ら4名が参加する。ミヤギフトシは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番最終楽章「嘆きの歌」に着想を得た『Banner (from Klagender Gesang)』を展示。ランプシェードに刺繍された言葉を通して、大切な価値を訴える声の行く先を照らし出す。毛利悠子は代表作『Decomposition』を展示。果実の内部で続く生命の動きを、明滅する光と音の響きへと変換し、その気配を体感させる。さらに、Trevor Yeung は、アクアリウムや植物など人間が管理する生命体をモチーフに、共生や依存の関係性を描き出し、松﨑友哉は、支持体上に抽象絵画とファウンド・オブジェを組み合わせた作品を通して、世界の捉え方を揺さぶる。立体表現を通して、存在や生命をめぐる多様な視点に出会える内容となっている。
会場: Yutaka Kikutake Gallery Roppongi
住所: 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル 2F
会期: 8月1日(土)〜10月10日(土)
時間: 12:00-19:00
休廊日: 日、月、祝 *8月9日〜8月17日は夏季休廊
HP: yutakakikutakegallery.com/ja/exhibitions
井田幸昌 「ポイエシスの彼方」
《Naked Truth – S -》2026 油彩、カンヴァス 130.2×175.2cm
天王洲に新たに誕生したアートスペース「Gallery 地動説」のこけら落とし展として、画家・現代美術家、井田幸昌による個展「ポイエシスの彼方」が開催。本展では、ロンドンと東京を拠点に国内外で活動する井田幸昌が、新たな挑戦として取り組んだヌードをテーマとする最新シリーズを国内で初公開する。これまで「Portrait」シリーズを通して一貫して人間の実存を探究してきた井田幸昌は、戦争や身近な人の死、自身が海外で経験した差別をきっかけに、人種や国籍といった属性を超えた「人間そのもの」の姿へとまなざしを向けた。写実へと立ち返り、目の前に存在する身体を描くことで、自身の絵画表現の原点を問い直した本シリーズは、新たな創作の方向性を示す重要な試みとなる。タイトルの「ポイエシス」は古代ギリシャ語で「無から有を生み出す行為」を意味する言葉。世界の見方を更新する場を目指す「Gallery 地動説」の幕開けとともに、井田幸昌が切り開く新たな表現の世界に、ぜひ足を運んでみてほしい。
会場: Gallery 地動説
住所: 東京都品川区東品川 2-6-4 G1 ビル 101
会期: 8月4日(火)〜9月26日(土)
時間: 12:00-17:00
休廊日: 日、月、祝 *8月9日〜8月17日は夏季休廊
HP: nanjo.com/yukimasaida_overthepoiesis
佐内正史「佐内さん」
写真家・佐内正史による写真展「佐内さん」が、雑誌『写真』vol.9の刊行を記念して開催される。1997年に写真集『生きている』で鮮烈なデビューを果たし、2003年には写真集『MAP』で木村伊兵衛写真賞を受賞。以来、雑誌や広告、自主制作の写真集など幅広いフィールドで活動を続け、日本の写真表現を牽引してきた。本展では、岡本太郎のアトリエに遺された絵画や全国に点在するオブジェを訪ね歩いた「雷写」と、近作「Strong Memory」を往還する新作「オレの素」を軸に、撮り下ろし作品を展示する。「瞬間的に出会いと別れを繰り返しているのが写真の道だと思う」と語る佐内正史の言葉どおり、被写体との一瞬の交感を捉えた写真群からは、自身の写真表現の原点ともいえる「オレの素」が浮かび上がる。佐内正史の現在地と、その創作の根源に触れられる貴重な機会となりそうだ。
会場: ふげん社
住所: 東京都目黒区下目黒5-3-12
会期: 7月31日(金)〜9月6日(日)
時間: 12:00-19:00 *土、日は18:00まで
休廊日: 月、火、祝 *8月10日〜8月18日は夏季休業
HP: fugensha.jp
「毛利悠子 Recompose ー 第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館帰国展」
第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館「Compose」展示風景 (2024年)
(主催:国際交流基金)
撮影:久家靖秀
2024年の第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家として参加し、大きな反響を呼んだ毛利悠子による帰国展。磁力や重力、水の循環といった自然現象を手がかりに、日用品や機器、果物など身近な素材を用いたインスタレーションを通して、目に見えないエネルギーやもの同士の関係性を探求してきた。本展では、ヴェネチアで発表された「Compose」を、横浜美術館の空間にあわせて「Recompose」として再構築。10年以上にわたり取り組む代表作『モレモレ』では、東京の地下鉄構内の水漏れから着想を得た即興的な水の循環システムを展開し、『Decomposition』では、朽ちゆく果物が生み出す変化を音や光へと変換する。「共に置く」という意味をもつ「Compose」の思想を引き継ぎながら、作品は新たな環境や人々との関わりのなかで姿を変え続ける。2年の時を経て、ヴェネチアから横浜へと舞台を移した本展で、自然や人、ものが織りなす目に見えないつながりに思いを巡らせてみては。
会場: 横浜美術館
住所: 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
会期:7月24日(金)〜11月23日(月・祝)
時間: 10:00-18:00 *11月21日、11月22日は20:00まで
休館日: 木 *8月13日、9月24日、11月19日は開館
HP: yokohama.art.museum
出光真子「おんなの作品――ある映像作家の自伝」
出光真子 《主婦の一日》1977年 東京都写真美術館蔵 ©Mako Idemitsu
日本における実験映画・ビデオアートの先駆者として知られる映像作家、出光真子の大規模回顧展。1960年代末より映像制作を始めた出光は、自身の生活や実感をもとに、妻や母として生きるなかで抱えた葛藤や、女性を取り巻く社会構造をフィルムやビデオ、インスタレーションを通して描き続けてきた。その実践は、今日のジェンダーや身体をめぐる議論にも通じる視座を示している。本展では、東京都写真美術館が収蔵する43点を展覧会と上映会を通して網羅的に紹介。映像作家としての評価を決定づけた初のビデオ作品『おんなのさくひん』をはじめ、主婦という役割が内面化されていく過程を描いた『主婦の一日』や、創作と家庭のはざまで揺れる女性を映した『清子の場合』などを公開する。さらに、男女を象徴するオブジェに映像を投影した『Still Life』を含む5点のインスタレーションを展示するほか、1階ホールでは40作品を上映する特集上映会も実施。自身の経験を起点に、社会と個人の関係を等身大の視点で映し出した、出光ならではの映像表現を体感してみてほしい。
会場: 東京都写真美術館
住所: 東京都目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
会期: 6月18日(木)〜9月21日(月・祝)
時間: 10:00-18:00 (木・金は20:00まで) *8月6日(木)~28日(金)の木・金曜日は夜間特別開館のため21:00まで開館
休館日: 月 *月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館
HP: topmuseum.jp
「カイ・フランク展 時代を超えるフィンランド・デザイン」
カイ・フランク 《KF486》 ゴブレット 1968年 ヌータヤルヴィ・ガラス製作所 Photo: Rauno Träskelin ©Architecture & Design Museum Helsinki
フィンランドを代表するプロダクトデザイナー、Kaj Frank (カイ・フランク) の大規模回顧展。人々の暮らしに寄り添うデザインを追求し、ガラス器「カルティオ」や陶磁器シリーズ「キルタ」、その後継となる「ティーマ」など、時代を超えて愛される名作を数多く生み出した。本展では、ヘルシンキ建築&デザイン・ミュージアムのコレクションを中心に、ガラス器や陶磁器をはじめ、これまで広く知られてこなかったテキスタイルや木製人形キットなどの初期作品、スケッチ、写真など250点以上を展示。日本との交流や、その思想を受け継ぐデザイナーたちにも光を当てながら、Kaj Frank の創作の軌跡とデザイン哲学を紐解く。今なお暮らしに息づく、彼のデザインの世界にぜひ足を運んでみて。
会場: 島根県立石見美術館
住所: 島根県益田市有明町5-15
会期: 6月27日(土)〜9月6日(日)
時間: 9:30-18:00
休館日: 火 *8月11日は開館
HP: grandtoit.jp
「ほぼ、空:青木淳 + リチャード・タトル」
建築家の青木淳と美術家 Richard Tuttle (リチャード・タトル) による協働展。タイトルの「空」は、「そら」と「くう」の両義性を持ち、光や影、大気に満ちた、絶えず移ろう空間そのものを意味する。会場では、Tuttle が考案した建材を用いた柱状の構造物、木々の葉とカタツムリを載せたバスケット、色薄紙による帯という3つのエレメントを軸に、青木が過去の展示台を再利用して制作した什器や照明を組み合わせ、建築と美術が交差する実験的な空間を展開。また、美術館全体の動線やミュージアムショップの配置も大胆に組み替え、建物そのものを作品の一部として再構成する。作品に導かれるように「ななめ上」を見上げることで、情報にあふれた日常から意識を解き放ち、光や空気の微細な変化に目を向けるきっかけを与えてくれる。
会場: 東京オペラシティ アートギャラリー
住所: 東京都新宿区西新宿3-20-2
会期: 7月18日(土)〜9月23日(水)
時間: 11:00-19:00 *入場は閉館の30分前まで
休館日: 月 *7月20日・9月21日は開館、7月21日、8月2日
入館料: 一般 ¥1,800、大・高生 ¥1,100、中学生以下無料
HP: operacity.jp
「エットレ・ソットサス ー魔法がはじまるとき、デザインは生まれる」
「エットレ・ソットサス」展示風景 ©Yuya Furukawa
20世紀イタリアデザインを代表するデザイナー、Ettore Sottsass (エットレ・ソットサス) の国内初となる大規模回顧展。イタリアの事務機器メーカー Olivetti (オリベッティ) や家具メーカー Poltronova (ポルトロノーヴァ) で数々の名作を手がけ、1981年にはデザイナー集団 Memphis (メンフィス) を結成。合理性や機能性に囚われることなく、人々の感性を揺さぶる自由なデザインで、20世紀のデザイン史に大きな影響を与えた。本展では、石橋財団が所蔵する100点を超えるコレクションを中心に、家具やセラミック、ガラス器、写真、ドローイングなど全142点を公開。高さ約3メートルの柱状オブジェをはじめ、初期から晩年までの代表作、そして倉俣史朗や Michele De Lucchi (ミケーレ・デ・ルッキ) ら関連作家の作品や資料も紹介する。色彩豊かな造形と遊び心あふれるデザインが織りなす、Sottsass ならではの世界を訪れてみては。
会場: アーティゾン美術館6階展示室
住所: 東京都中央区京橋1-7-2
会期: 6月23日(火)〜10月4日(日)
時間: 10:00-18:00(金曜日は20:00まで) *入場は閉館の30分前まで
休館日: 月 *7月20日・9月21日は開館、7月21日、9月24日
入館料: ウェブ予約チケット ¥1,200、窓口販売チケット ¥1,500、学生無料(要ウェブ予約)
同時開催: 瀧口修造 「書くことと描くこと」
HP: artizon.museum/exhibition_sp/sottsass2026
「没後20年 ナムジュン・パイク|じゅげむ展」
ビデオアートの先駆者として知られる Nam June Paik (ナムジュン・パイク) の没後20年を機に開催される本展。子どもの長寿を願う落語『寿限無』になぞらえ、作品が時代を超えて生き続けることをテーマに構成される。ギャルリー・ワタリ時代から同館と歩んできたパイクの作品を通して、その創造性をあらためて見つめ直す。会場では、ワタリウム美術館の空間にあわせて制作されたインスタレーション『ケージの森/森の啓示』を中心に、『時は三角形』や『ロボットK-567』などの代表作を展示。実際の木々を用いた空間に映像や音が響き渡り、自然と文明、異なる時間が交差する世界を描き出す。また、未公開のコラージュ作品やドローイング、ブラウン管を用いた立体作品も公開。人と人とのつながりだけでなく、作品や記憶、風景との出会いまでも「縁」と捉えたパイクの視点に触れることができる。半世紀を経た今なお色褪せることなく、新たな視点を投げかけるパイクの作品世界を、ぜひ体感してみてほしい。
会場: ワタリウム美術館
住所: 東京都渋谷区神宮前3-7-6
会期: 7月19日(日)〜11月23日(月)
時間: 11:00-19:00
休館日: 月 *9月21日、10月12日、11月23日は開館
入館料: 大人 ¥1,500、大人ペア ¥2,600、学生(25 歳以下)・高校生・70 歳以上の方・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳お持ちの方および介助者(1名様まで) ¥1,300、小・中学生 ¥500
HP: watarium.co.jp
長島有里枝 「before the dog, behind the cat」
セルフポートレートや家族写真を通して自己と他者の関係性を問い続けてきた写真家、長島有里枝の個展。本展は「アーカイブ」を起点に、作品が時間の経過とともにどのように経験され、作家にとってどのような存在であり続けるのかを見つめ直す。長島はこれまで、写真を出来事の証拠ではなく、人や時間との関係のなかで生まれる「痕跡」として捉え、変化し続ける自己や他者を記録してきた。会場では、旧作に猫の写真やドローイングをコラージュしたシリーズをはじめ、1994年に渋谷・センター街で撮影したストリートスナップ、撮影時期の定かでないネガをアナログプリントしたモノクロ作品などを展示。1990年代から2020年代までの代表作を年代横断的に紹介することで、作品を固定された記録ではなく、時間とともに意味を更新し続ける「生きているアーカイブ」として立ち上がらせた。作品が生き続けるとは何か、その問いに思いを巡らせてみては。
会場: MINA (Museum of Imaginary Narrative Arts)
住所: 東京都渋谷区渋谷3-7-1
会期: 7月10日(金)〜9月27日(日)
時間: 11:00-22:00
HP: mina-shibuya.org
「ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―」
ルーシー・リー《青釉鉢》 1980年頃
井内コレクション(国立工芸館寄託)
撮影:品野 塁
20世紀を代表するイギリスの陶芸家、Lucie Rie (ルーシー・リー) の約10年ぶりとなる国内回顧展。オーストリア・ウィーンに生まれた Lucie Rie は、ろくろを用いた制作に魅了され陶芸の道へ進み、1938年にイギリス・ロンドンへ亡命後も制作を続けた。ろくろによる優美なフォルムや、象嵌や掻き落としといった装飾技法、釉薬が織りなす豊かな色彩を特徴とする作品を手がけ、東西の美意識を取り込みながら唯一無二の造形世界を確立した。本展では、国立工芸館に寄託されている井内コレクションをはじめとする代表作を展示。また、建築家・デザイナーの Josef Hoffmann (ヨーゼフ・ホフマン) や、イギリス陶芸の礎を築いた Bernard Leach (バーナード・リーチ)、現代陶芸を代表する Hans Coper (ハンス・コパー)、民藝運動を牽引した濱田庄司など、Lucie Rie と交流を重ねた作家たちの作品もあわせて紹介する。彼女が出会った人々や文化、時代背景をたどりながら、その創作の源泉と作品に息づく美学を紐解いてみては。
会場: 東京都庭園美術館
住所: 東京都港区白金台5-21-9
会期: 7月4日(土)〜9月13日(日)
時間: 10:00-18:00 *8月7日、14日、21日、28日(金)は21:00まで開館。
休館日: 月 *7月20日(月)は開館、7月21日(火)は休館
入場料: 一般 ¥1,400(¥1,120)、大学生 ¥1,120円 (¥890)、高校生・65歳以上 ¥700 (¥560) *()内は団体料金
HP: teien-art-museum.ne.jp
「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」
《スペキュラー》
2021年
本展のための展示スケッチ
映像インスタレーションやプロジェクションマッピングの先駆者として知られる Tony Oursler (トニー・アウスラー)。1980年代以降のニューヨークで、音楽とアートが交差するカルチャーシーンを背景に、Mike Kelley (マイク・ケリー) や Kim Gordon (キム・ゴードン) らアーティストやミュージシャンとのコラボレーションを重ねながら、映像や彫刻、音を融合させた独自の世界観を築いてきた。本展では、『プライベート』をはじめ、『計り知れないもの』など代表作から最新作まで約50点を展観。大型新作『キメラ』や、David Bowie (デヴィッド・ボウイ) との共作『空 (くう)』を世界初公開するほか、約3,000点の収集資料の一部も展示する。ポップカルチャーやサブカルチャーから科学、陰謀論、宗教、超常現象まで、あらゆる領域を横断しながら、現代社会に潜む「見えないもの」への欲望や不安を映し出す世界に触れてみてほしい。
会場: TOKYO NODE GALLERY A/B/C
住所: 東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45F
会期: 7月3日(金)〜9月27日(日)
時間: 10:00-19:00 (金・土曜日は20:00まで) *入場は閉館の30分前まで。*開館時間は変更になる場合があります。
入場料: 一般 ¥2,400、大学生・専門学校生 ¥1,400、中学生・高校生 ¥800
HP: tokyonode.jp/events/tony-oursler/index.html
「TOPコレクション 明日の食卓」
潮田登久子《東京都目黒区》〈冷蔵庫〉より 1986年 ゼラチン・シルバー・プリント 東京都写真美術館蔵
「食」をテーマに、
会場: 東京都写真美術館 3階展示室
住所: 東京都目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
会期: 7月2日(木)〜9月21日(月・祝)
時間: 10:00-18:00 *木・金曜日は 20:00 まで。なお8月6日(木)〜8月28日(金)の木・金曜日は、夜間特別開館のため21:00まで開館。
休館日: 月 *月曜日が祝休日の場合は開館、翌平日は休館
入場料: 一般 ¥700 (¥560)、学生 ¥560 (¥440)、高校生・65 歳以上 ¥350 (¥280) *()は有料入場者20名以上の団体料金
HP: topmuseum.jp
「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」
坂本龍一のピアノ演奏を、複合現実 (MR) 技術によって三次元空間に再構築した没入型インスタレーション『KAGAMI』。坂本龍一と Todd Eckert (トッド・エッカート) 率いるクリエイティブ・スタジオ Tin Drum (ティン・ドラム) が、坂本の晩年4年間をかけて共同制作した本作が、世界各地での巡回を経て待望の日本上陸を果たす。来場者は透過型ヘッドセットを装着し、精緻に再現された坂本龍一の演奏を、現実では叶わないほど近い距離で体感。Tin Drum による幻想的な3D ビジュアルに加え、映像や写真、テキスト、坂本自身が調香した香りが空間全体を包み込み、視覚や聴覚だけでなく五感に訴えかける体験へと誘う。テクノロジーを通して坂本龍一の音楽と新たなかたちで出会える、特別な機会をお見逃しなく。
会場: VS.
住所: 大阪府大阪市北区大深町6-86 グラングリーン大阪 うめきた公園 ノースパーク VS.
会期: 6月27日(土)〜10月12日(祝・月)
時間: 10:00-20:00 (日時指定制)
休館日: 月
HP: sakamoto-kagami.com
「絶滅写真 杉本博司」
杉本博司 《ダイアナ、プリンセス・オブ・ウェールズ》 1999年 ゼラチン・シルバー・プリント 149.2×119.4cm © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
現代美術作家、杉本博司の写真表現に迫る展覧会「杉本博司 絶滅写真」。写真をはじめ、建築、舞台芸術、書、陶芸など多岐にわたる分野で活動してきた杉本。彼の創作の原点である銀塩写真に焦点を当てる本展は、国内美術館では約20年ぶりとなる写真作品で構成された個展となる。会場では、「時間・光・記憶」「観念の形」「絶滅写真」の3章構成で、1970年代後半の初期作品から近作まで全13シリーズ、約60点を展示。デビュー作〈ジオラマ〉や代表作〈海景〉をはじめ、〈スタイアライズド・スカルプチャー〉、〈Opticks〉の初公開作品を通して、半世紀にわたり写真というメディアの可能性を探究してきた杉本の作品世界を辿る。さらに、所蔵品ギャラリー3階にて当館所蔵作品全点とともに、制作工程を記録した未公開資料『スギモトノート』も公開。”絶滅”へと向かう銀塩写真を通して、写真の本質を問い続ける杉本博司の表現に触れてみては。
会場: 東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
住所: 東京都千代田区北の丸公園3-1
会期: 6月16日(火)〜9月13日(日)
時間: 10:00-17:00 *金・土は20:00まで。
休館日: 月 *7月20日は開館、7月21日(火)は休館
入場料: 一般 ¥2,300 (2,100)、大学生 ¥1,200 (1,000)、高校生 ¥700(500) *( )内は20名以上の団体料金
HP: art.nikkei.com/sugimoto
「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」
Pablo Picasso (パブロ・ピカソ) の作品にインスピレーションを得て、デザイナーの Paul Smith (ポール・スミス) が会場デザインを手がけた展覧会「ピカソ meets ポール・スミス 遊び心の冒険へ」。2023年にパリで開催された Picasso の没後50周年を記念した特別展「Picasso Celebration: The Collection in a New Light!」を基に世界各地を巡る本展では、新たな表現を探究し続けた Picasso の作品群と、Paul Smith ならではの遊び心あふれる視点が交錯。ポップな色彩と自由な発想に包まれた空間が広がる。会場では、「青の時代」の《男の肖像》や、《アルルカンに扮したパウロ》などの代表作を含む約80点を、Picasso の創作の歩みを辿るように紹介。新鮮な視点から作品に触れる、ユニークな鑑賞体験をぜひ味わってみてほしい。
会場: 国立新美術館 企画展示室2E
住所: 東京都港区六本木7-22-2
会期: 6月10日(水)〜9月21日(月・祝)
時間: 10:00-18:00 *金・土は20:00まで。
休館日: 火 *8月11日(火・祝)は開館、8月12日(水)は休館
入場料: 一般 ¥2,400、大学生 ¥1,400、高校生 ¥1,000、中学生以下無料
*7月29日 (水)~31日 (金)は高校生無料観覧日 (学生証の提示が必要)
HP: art.nikkei.com/picasso_ps26
「ロン・ミュエク」
Ron Mueck Mass
2016-2017
Collection: National Gallery of Victoria, Melbourne, Felton Bequest, 2018
Installation view:
Ron Mueck, National Museum of Modern and Contemporary Art, Seoul, 2025
Photo: Nam Kiyong
Photo courtesy: Fondation Cartier pour l’art contemporain, National Museum of Modern and
Contemporary Art, Korea
現代美術を代表する作家、Ron Mueck (ロン・ミュエク) による待望の個展が幕を開ける。森美術館とカルティエ現代美術財団の共催による本展は、初期作品から近作に至るまで、
会場: 森美術館
住所: 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
会期: 4月29日(水)〜9月23日(水)
時間: 10:00-22:00 *火曜日は17:00まで *5月5日(火)、8月11日(火)、9月22日(火)は22:00まで
*最終時間は閉館時間の30分前まで
HP: www.mori.art.museum
リナ・バネルジー「“You made me leave home...」
エスパス ルイ・ヴィトン20周年、そしてファンダシオン ルイ・ヴィトンの「Hors-les-murs (壁を超えて)」プログラム10周年を記念して、南アジア系ディアスポラのアーティスト Rina Banerjee (リナ・バネルジー) による個展「“You made me leave home…」が開催。テーマとなったのは、作家が30年近くに及ぶ創作活動を通じて、探求し続けてきた地球規模の移動と植民地主義の遺産について。このコンセプトのもと、インスタレーションから彫刻、最新のドローイングに至るまで、自身の作品群から厳選した19点の作品を展開する。日本で初めて大規模に紹介される彼女のアートピース。国境という壁を超え、多層的な物語を紡ぎ出す Banerjee のクリエイションをその肌で体感してみてほしい。
会場: エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所: 東京都渋谷区神宮前5-7-5 表参道ビル 7F
会期: 3月19日(木)〜9月13日(日)
時間: 12:00-20:00
休館日: ルイ・ヴィトン表参道店に準ずる
入場料: 無料 *会場内の混雑防止のため、入場待ちの可能性あり
HP: jp.louisvuitton.com











