新たな VR オンラインプラットフォームがローンチ、Jeff Koons (ジェフ・クーンズ) や Marina Abramović (マリーナ・アブラモヴィッチ) らが参加

近年、アプリやゲーム、映像まで様々な分野で耳にすることが増えてきた VR (バーチャルリアリティ)。それは、アートという分野においても例外ではなく、これまでに数々の VR を用いたコンテンポラリーアート作品が発表されてきた。そんなアート×テクノロジーというステージに新たに誕生するのが VR オンラインアートプラットフォーム『Acute Art』だ。

『Dazed』によると、今秋より本格的にスタートする『Acute Art』は今後、様々な若手アーティストが参加する VR を用いたアートプロジェクトを発表していく予定。また、その先駆けとして現代アート界で今最も影響力を持つ3人のアーティスト Jeff Koons (ジェフ・クーンズ)、Marina Abramović (マリーナ・アブラモヴィッチ)、Olafur Eliasson (オラファー・エリアソン) を招き、新たな3作品を発表。現在、その制作過程を写したショートクリップも公開されている。

Jeff Koons といえば、Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) とのコラボレーションで「モナ・リザ」など西洋絵画の名作をサンプリングしたバッグを発表したことがまだ記憶に新しい。ユーモラスかつダイナミックな作品で常に話題を攫ってきたアメリカを代表する芸術家のひとりであり、大規模な絵画や彫刻で知られている。Marina Abramović はセルビア出身のパフォーマンスアーティストで、社会問題へのメッセージを掲げ自身の身体に暴力を加える前衛的なパフォーマンスを行うことで知られている。これまでに、Givenchy (ジバンシィ) や Adidas (アディダス)、Lady Gaga (レディ・ガガ) などともコラボし、注目を集めてきた。コペンハーゲン出身アイスランドのアーティスト Olafur Eliasson は、総制作費17億円をかけ75億円の経済効果を生み出したといわれているニューヨーク中に滝を生み出したインスタレーション「The New York City Waterfalls (ニューヨークシティ・ウォーターフォール)」や Tate Modern (テート・モダン) に突如太陽を再現した「Weather Project (ウェザー・プロジェクト) などで知られている。

アート界の三銃士とも言うべき彼らが、VR を用いてどんな作品を生み出すのか。『Acute Art』のローンチに今から注目していて欲しい。

HP: www.acuteart.com