Tom Ford's Spring Summer 2018 Collection

TOM FORD (トム・フォード) 2018年春夏コレクション、ゴールデンエイジよ再び

Tom Ford's Spring Summer 2018 Collection
Tom Ford's Spring Summer 2018 Collection
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TOM FORD (トム・フォード) 2018年春夏コレクション、ゴールデンエイジよ再び

Tom Ford's Spring Summer 2018 Collection

Tom Ford (トム・フォード) 2018年春夏コレクションが6日、ニューヨークファッションウィークにて発表された。

ニューヨークがファッションに溺れる一週間、ニューヨークファッションウィークの幕開けを飾ったのは TOM FORD (トム・フォード) による2018年春夏コレクションだった。6日、会場となったマンハッタンでも随一のスケールを誇るアートスペース Park Avenue Armory (パーク・アヴェニュー・アモーリー) には多くのセレブリティゲスト達が駆けつけ、この華やかな祭典のオープニングを祝った。

『ノクターナル・アニマルズ』がベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞するなど、近年は映画監督としての活躍にも注目が集まっている TOM FORD の言わずと知れたミューズであり、初監督作『シングルマン』の主演も務めた大女優 Julianne Moore (ジュリアン・ムーア) は、ギャザーが寄せられたベルベットのフェミニンなドレスを纏って登場。さらに、フロントロウでは彼女の隣に Kim Kardashian (キム・カーダシアン) が座り、その異色の2ショットに会場の視線は釘付けになった。他にも Ciara (シアラ) や Cindy Crawford (シンディ・クロフォード)、Karlie Kloss (カーリー・クロス)、Hailey Baldwin (ヘイリー・ボールドウィン)、Chaka Khan (チャカ・カーン) といった豪華絢爛な面々により会場のボルテージも最高潮に。

近年、多くのブランドが従来のファッションウィークのスケジュールに疑問を投げかけ、新たな手法を模索する中、高い支持を集めてきた「今見て、今買える (See Now, Buy Now)」形式。TOM FORD も昨年9月より同形式を採用してきた訳だが、今シーズンより撤廃を発表。常に新たなショーの見せ方に挑戦してきたデザイナーは、ニューヨークファッションウィークに再びカムバックを果たした本コレクションであえて「原点回帰」というアプローチを選んだようだ。

思わず「待ってました!」と拍手をしてしまうほど、デザイナーのオーセンティシティーを余すことなく披露した同コレクションは、エネルギッシュかつグラマラス。ジャケットはパワーショルダー、スカートの丈はマイクロミニ、ヒールは勿論ポインテッドトゥ。まるでスーパーモデルが世間を圧巻したあの90年代の活気がカムバックしたかのように、高揚感がショー全体にみなぎっている。特に目を惹くのは、アシンメトリーなギャザーを寄せ、ボディコンシャスでありながらエレガントな印象を与えるイヴニングドレスに合わせたクリスタルのグローブだ。ミラーボールかのようなその輝きは、今は亡き享楽のディスコシーンを彷彿とさせる。

90年代に Gucci (グッチ) のクリエイティブ・ディレクターとして活躍し、その後 Saint Laurent (サンローラン) で手腕を振るった TOM FORD。コレクションには、ふたつのブランドで培った経験を振り返るかのような胸元の大きくはだけたグラムなジャンプスーツや洗練されたスモーキングジャケットなどが登場。さながらヒット曲のオンパレードのような様相を呈した。ショーの余韻もそのままにランウェイ会場はすぐさまダンスフロアと化す。ゲスト達は、一夜限りのゴールデンエイジの復活に白熱したに違いない。

問い合わせ先/TOM FORD JAPAN 03-5466-1123
HP: www.tomford.com