内向性の見せ掛けに疑問を投げかける Loewe (ロエベ) 2018年秋冬コレクション
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内向性の見せ掛けに疑問を投げかける Loewe (ロエベ) 2018年秋冬コレクション
Loewe's Fall Winter 2018 Women's Collection
Loewe (ロエベ) が2018年秋冬コレクションをパリ ファッション ウィークで発表した。
Loewe (ロエベ) が2018年秋冬コレクションをパリ ファッション ウィークで発表した。
会場に配されたのは、日本人芸術家の工藤哲巳のネオダダ彫刻と E.D. Godwin (E.D. ゴッドウィン) のデザインした家具や貴重な暖炉、歴史的に価値を持つ芸術作品だ。ビクトリア時代のジャポニズムに強く影響を受けた E.D. Godwin の作品は、日本が誇る現代美術家である工藤哲巳のユニークでグロテスクな作品を補完し、クリエイティブ ディレクターの Jonathan Anderson (ジョナサン・アンダーソン) らしい芸術とファッションが見事に調和した空間を生み出した。
今回のコレクションで Jonathan Anderson は、内向性の見せかけに疑問を投じた。オーガニックとインダストリアルという一見相反する要素を融合することで、生み出されたのは詩的なストーリーを感じさせるノスタルジーだ。1990年代中期に影響を受けたフォルムには、現代的な解釈をプラス。アウターウェアに用いられたギャバジンやシアリング、大胆にカットされたジャガードがボリュームのあるシルエットを演出している。勿論、Loewe の伝統であるレザーはいたるところに用いられており、トップステッチの施されたカーフスキンは、コットンのプリーツドレスをはじめ、レースに編み込まれたり、柔らかなスモックやパンツの上を流れるパネルとして登場した。水玉模様や千鳥格子のグラフィックとともにお目見えしたランジェリーやカラフルな糸をツイストすることでスリットを加えたストレートドレスなどセンシュアルなアイテムが、コレクションをロマンティックに彩った。
注目いただきたいのは、意匠を凝らされたパンツスーツ。ウールやシルクジャカード、フィールドチェックといったバラエティ豊かなファブリックに、サックポケットや着物の袖を合わせることで、これまでの概念を覆すようなテーラリングが完成されている。
問い合わせ先/ロエベ ジャパン カスタマーサービス 03-6215-6116
HP: www.loewe.com