Viktor&Rolf (ヴィクター&ロルフ) 2019年春夏オートクチュール コレクション、痛快なメッセージドレス
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Viktor&Rolf (ヴィクター&ロルフ) 2019年春夏オートクチュール コレクション、痛快なメッセージドレス
Viktor&Rolf Spring Summer 2019 Haute Couture Collection
by Daisuke Yokota
Viktor&Rolf (ヴィクター&ロルフ) 2019年春夏オートクチュール コレクションをファッションディレクター萩原照美がレポート。
「オートクチュールこそ100%デザイナーが作りたい服を作れるコレクション」と脱プレタポルテ、ファッションアーティスト宣言をして発表を続けている Viktor&Rolf (ヴィクター&ロルフ) が、ユニークなコレクションを発表した。
登場したグラデーションカラーのチュールを重ねた繊細なロングドレスに、大きな文字で「NO PHOTOS PLEASE」書かれている。思わず客席はアイフォンでパチパチとシューティング。メッセージ付ドレス18体はデザイナーの狙い通り、みんなのインスタグラムに即刻発信された。
2018年春夏ロンドン、JW ANDERSON (JWアンダーソン) のコレクションには客席に「YOUR PICTURE OUR FUTURE」と書かれたバッジが置いてあった。「なんと素直な言葉。そういう時代になったのね」と思ったが、今回のヴィクター&ロルフはユーモアたっぷりのメッセージだった。
ドールドレスのようなパフスリーブの純白ドレスには「I’m not SHY I JUST DON’T LIK YOU」と書かれサーモンピンクのハートスリーブのドレスには胸のハートマークに「GET MEAN」と書かれている。
美しいカラーチュールを重ねたボリューム袖とフリルいっぱいのドレスがバリエーション豊かに並ぶ。
「I AM MY OWN MUSE」私こそ自分のミューズ。もっと自分らしく自由にファッションを楽しんでいいはず。フィナーレは、太陽マークに「I WANT A BETTER WORLD」の裾まわり8メートルあるロマンティックドレスだった。