仏アーティスト Pierre Sernet (ピエール・セルネ) と春画、国境と時代を超えた展覧会がシャネル・ネクサス・ホールで開催
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仏アーティスト Pierre Sernet (ピエール・セルネ) と春画、国境と時代を超えた展覧会がシャネル・ネクサス・ホールで開催
New Exhibition Featuring Pierre Sernet With Sunga Opens At Chanel Nexus Hall
by Manaha Hosoda
フランス出身のパフォーマンスアーティストであり写真家の Pierre Sernet は、世界最大規模を誇るファインアートのデータベース「artnet.com」の設立などアートビジネスにおける貢献でも知られており、現在は世界各国の有名ギャラリーや美術館でパフォーマンスや個展を開催している。本展で展示されるのは、Pierre Sernet の写真作品「Synonyms (同義語)」。これまで作品を通じて世界の人々のあいだに存在する類似点を探求してきた Pierre Sernet は「Synonyms (同義語)シリーズで文化的、民族的に異なる背景を持つ個人あるいはカップルのヌードを被写体として撮影。モノクロのシルエットによってヌードは抽象的な印象に仕上げられているものの、同シリーズは性あるいは性行為という人類共通のテーマを表現している。Pierre Sernet は「私たちはそれぞれ他人とは異なる唯一無二な存在である一方で、普遍的な共通点を持っています。だからこそ、違う文化やライフスタイル、様々な人々をもっと受け入れるべき」と語っている。
シャネル・ネクサス・ホールではフランス人アーティスト Pierre Sernet (ピエール・セルネ) の作品と春画を並べて展示するユニークな展覧会が開催中だ。
フランス出身のパフォーマンスアーティストであり写真家の Pierre Sernet は、世界最大規模を誇るファインアートのデータベース「artnet.com」の設立などアートビジネスにおける貢献でも知られており、現在は世界各国の有名ギャラリーや美術館でパフォーマンスや個展を開催している。本展で展示されるのは、Pierre Sernet の写真作品「Synonyms (同義語)」。これまで作品を通じて世界の人々のあいだに存在する類似点を探求してきた Pierre Sernet は「Synonyms (同義語)シリーズで文化的、民族的に異なる背景を持つ個人あるいはカップルのヌードを被写体として撮影。モノクロのシルエットによってヌードは抽象的な印象に仕上げられているものの、同シリーズは性あるいは性行為という人類共通のテーマを表現している。Pierre Sernet は「私たちはそれぞれ他人とは異なる唯一無二な存在である一方で、普遍的な共通点を持っています。だからこそ、違う文化やライフスタイル、様々な人々をもっと受け入れるべき」と語っている。
そうした Pierre Sernet の作品群に邂逅するのは、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎ら浦上蒼穹堂・浦上満コレクションの珠玉の春画の数々。2013年の大英博物館での「Shunga: sex and pleasure in Japanese art (春画: 日本美術における性のたのしみ)」展や2015年の永青文庫での「春画展」など、近年国内外で高い評価を得ている春画が今回、「Synonyms (同義語)」シリーズとあわせて展示されることで、ユニークなコントラストが生み出されている。フランスと日本、現代と江戸という、国や時代を越えながらも人々を魅了する作品の数々を一挙に堪能できる貴重な機会となっているので、是非とも会期中に足を運んでみてほしい。
展覧会情報 | |
会期 | 前期 3月13日(水)~3月27日(水) 後期:3月29日(金)~4月7日(日) ※3月28日(木)は展示替えのため休館 |
会場 | シャネル・ネクサス・ホール |
住所 | 中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F |
時間 | 12:00~19:30 |
入場料 | 無料 |
HP | chanelnexushall.jp |