frederic malle
to launch a new fragrance rose & cuir by Jean-Claude Ellena

調香師ジャン=クロード・エレナの新作「ローズ & キュイール(薔薇と革)」がフレデリック マルより誕生

frederic malle to launch a new fragrance rose & cuir by Jean-Claude Ellena
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調香師ジャン=クロード・エレナの新作「ローズ & キュイール(薔薇と革)」がフレデリック マルより誕生

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to launch a new fragrance rose & cuir by Jean-Claude Ellena

Text: Miwa Goroku

日本にもファンの多い伝説的調香師 Jean-Claude Ellena(ジャン=クロード・エレナ)。香りのミニマリストとして世界に名をはせる彼の待望の新作「ローズ & キュイール(薔薇と革)」が、FREDERIC MALLE(フレデリック マル)より10月25日に登場する。イセタン サロン ド パルファンでは、10月20日より先行発売。

FREDERIC MALLE は、時間・原料・コストなど一切の制約を取り払い、スター調香師12名に自由なクリエイションの場を解放している、今最も贅沢なパルファムブランドだ。創設者のFrédéric Malle 自身、Parfums Christian Dior(パルファン・クリスチャン・ディオール)の創設者を祖父に持ち、現代のラグジュアリーパルファムを先導してきた。自らのブランドを “Editions de Parfums(香りの出版社)” と位置づけ、日本ではパルファムの訳語の作者に、小説家の平野啓一郎を迎えていることからも、一貫したこだわりが垣間見える。

そして調香師のJean-Claude Ellena。彼の名を聞いて多くの人がまず思い浮かべるのが、HERMÈS(エルメス)の「庭園のフレグランス」シリーズだろう。HERMÈSの専属調香師時代(2004〜16年)に手掛けた名香「地中海の庭」「ナイルの庭」に代表される5作はいずれも非常にシンプルで、長らく香りのミニマリストと評されてきた。HERMÈSでは香りの処方は非公開だが、彼が手がける香りは、かなり絞り込まれた数十種の原料からなるといわれている(巷の多くのフレグランスは、何百もの原料を使用するのが一般的だ)。

 

そんな彼が今回、香りの王様と名高いローズにフォーカス。市場には70種を超えるローズがあるとされる中、果たしてJean-Claude Ellena が選んだ “ローズ” は一体どんな香りがするのだろうか。

FREDERIC MALLE ローズ & キュイール(薔薇と革) 10㎖ ¥7,200 / 50㎖ ¥25,200 / 100ml ¥36,000 (10/25発売)

意外にも、つけた瞬間に立ちあがるのは、フレッシュで軽く明るいピーチのような香りだ。その奥で確実に“ローズ”を感じさせながら、実のところ“ローズ”は一切使っていない(!) というトリッキーな調香。さらに真のサプライズはその後にやってくる。“キュイール=革”の香りとして彼が選んだのは、IBQ(Isobutyl Quinoline)というヴィンテージの合成香料。1920〜50年代の香水に重宝されたものの、以後は完全に忘れ去られていた幻の香料を、彼は現代に蘇らせたのである。レザーといえば本来は退廃的で重い余韻を残しがちだが、ここでは“ローズ”を引き締めるような新しいコントラストで、静謐な印象を漂わす。

 

ミニマリストとして名を馳せた成熟期を経て、彼がたどり着いた新境地。極めてドラマティックな二面性を持ちながら、穏やかさを感じる完璧なコンポジションは、あなたの肌の上でどんなドラマを生み出すだろうか。

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