【限定公開】ディオール 2020年春夏 コレクションのバックステージとスペシャルインタビューのエクスクルーシブなムービーを公開
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【限定公開】ディオール 2020年春夏 コレクションのバックステージとスペシャルインタビューのエクスクルーシブなムービーを公開
the backstage and interview of the
dior
2020 spring summer collection
大々的ににサスティナビリティーを掲げ話題となった DIOR (ディオール) の2020年春夏 プレタポルテ コレクション。このテーマに至った背景についてのインタビューと、ショーのバックステージムービーをTFPにて限定公開する。
最新コレクションにて DIOR アーティスティック ディレクター Maria Grazia Chiuri (マリア・グラツィア・キウリ) がインスピレーションを得たのは、ムッシュ ディオールの妹である Catherine Dior (カトリーヌ・ディオール) 。彼女は DIOR の象徴的なフレグランスの名前となった「ミス ディオール」という愛称で呼ばれており、メゾンにとって重要なヒロインだ。Catherine Dior は植物や花々を愛し育てることに情熱を注ぎ、ディオール家の庭園を大切に手入れしていた。自然と調和しながら自立し過酷な人生を生き抜いたその姿に Maria Grazia Chiuri も強く惹かれたという。
歴史あるメゾンのアーティスティック ディレクターとして Maria Grazia Chiuri が創造したいと考えたのは、共存と違いが育まれ、ひとつひとつの行いが尊重される場所としての“インクルーシブな庭園”だ。『The Life of Plants』の著者であり哲学者の Emanuelle Coccia (エマヌエーレ・コッチャ) も「我々の生活は広義での終わりなき造園活動」だと語っている。
今回のショーの舞台装飾は、環境デザインを行うアーティスト集団 アトリエ コロコとのコラボレーションによって仕上げられた。建築家と造園家である彼らは、ショーを時が止まった瞬間だと捉え、そこに原産地の異なる植物を一時的に集結させた。多様性に富む木立や木々のある空間を作り出し、ショーの後で役目を終えた木々は3つの長期プロジェクトに参加し、その生命を生かし続けることとなる。
自由で便利な現代だが、一方で深刻な環境問題が多々発生しているのは誰もが知る事実。Maria Grazia Chiuri がサスティナビリティーとは何か?デザイナーとしてできることは何か?と自問し生み出したコレクションは、意識と“おもいやり”の表現でもあるのだ。現代社会が抱える壮大なこの問題に対し、「Think we must. We must think. – 考えなければならない。私たちがすべきことを。」というメッセージは、今を生きる私たち一人一人が自問するためのきっかけとなるだろう。