OFFICINE UNIVERSELLE BULY
collaborates with The Louvre museum

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーがルーブル美術館と前代未聞のコラボレーションを展開

OFFICINE UNIVERSELLE BULY collaborates with The Louvre museum
OFFICINE UNIVERSELLE BULY collaborates with The Louvre museum
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オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーがルーブル美術館と前代未聞のコラボレーションを展開

OFFICINE UNIVERSELLE BULY
collaborates with The Louvre museum

text: Manaha Hosoda

自然由来原料の香水、ルームフレグランス、自然派化粧品などで知られる1803年創業のパリジャンブランド OFFICINE UNIVERSELLE BULY (オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー) が名だたる8人の調香師を招いたエクスクルーシブな「ルーブルコレクション」をローンチした。

フランス・パリのランドマークであり世界最高峰のルーブル美術館とのこれまでに類をみないコラボレーションとなった本コレクションでは、フランスの著名な調香師たちがルーブル美術館所蔵の代表的な作品にインスパイアされた香りを創作。ルーブル美術館から直々にオファーがあり実現したという本コラボレーションで、OFFICINE UNIVERSELLE BULY が選んだ調香師8人は美術館の休館日である火曜日に所蔵品とゆっくり向き合い、それぞれが”自由”に作品を解釈したという。

本コレクションのローンチにあたってパリでベストセラーとなったのは、今回のプロジェクトで唯一の男性調香師となった Jean Christophe Hérault (ジャン=クリストフ・エロー) による「ミロのヴィーナス」。ルーブル三大至宝のひとつに数えられるこの女性像をインスピレーションに、芳醇なマンダリンと繊細なジャスミン、アンバーとウッディの香りを調合。フルーティかつフローラル、非常にフェミニンな香りに仕上げられている。加えて、ルーブル三大至宝からもうひとつ「サモトラケのニケ」もラインナップ。「サモトラケのニケ」の圧倒的な存在感、その力強さからインスピレーションを受けたという調香師の Aliénor Massenet (アリエノール・マスネ) は、神秘的なミルラ、チュベローズにマグノリアとジャスミンを調合し、塩気のある地中海の空気を表現したという。

「とても特別でユニークなプロジェクトになりました。」本コレクションの日本上陸を記念して、来日した OFFICINE UNIVERSELLE BULY のオーナーである Victoire de Taillac (ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック) は誇らしげな表情で今回のコラボレーションについて語った。「今回のプロジュクトを通して調香師のひとりからは一生ルーブルの調香師になりたいという喜びの言葉をもらうぐらい、(調香師の)みなさんに楽しんでいただきました。是非、みなさんにも実際に香りを試していただいて、香りから得た物語を楽しんでいただきたいです。」

また、Victoire は良い調香師の定義も打ち明けてくれた。「調香師は非常に技術的な仕事です。彼らは毎日働かなければいけないし、科学的な知識がなくてはいけません。フランスでは、調香というのは芸術として考えられ、調香にまつわる多くの本が出版され、調香師は文化人として尊敬されています。わたしにとって素晴らしい調香師というのは誰も予想していなかった、これまでに嗅いだことのない香りを作れる人です。全てはヴィジョンを持ってるか持ってないかなんです。だから、今回は素晴らしい調香師の方達に自由に香りを作ってもらったんです。それがこのプロジェクトの好きなところでもあります。」