CHANEL
presents new "INSIDE CHANEL" episode "Gabrielle Chanel AND Cinema"

シャネルのショートフィルムシリーズ最新エピソード「ガブリエル シャネルと映画」が公開

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CHANEL presents new "INSIDE CHANEL" episode "Gabrielle Chanel AND Cinema"
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シャネルのショートフィルムシリーズ最新エピソード「ガブリエル シャネルと映画」が公開

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CHANEL (シャネル) の歴史をショートフィルムを通して紐解いていくシリーズ「INSIDE CHANEL (インサイド シャネル)」の最新エピソードが公開された。第28章となる今回は、創業者の Gabrielle Chanel (ガブリエル シャネル) と映画の関係性をフィーチャーしている。

CHANEL の歴史を語る上で、欠かすことができない存在のひとつに映画がある。女性の身体を解き放ち、女性のシルエットにリズムを与えた Gabrielle Chanel は、早くから画像に動きを与えることで芸術の世界に革命を起こした映画に着目。1931年には仏映画誌『ラ・ルヴュ・デュ・シネマ』で「今の映画には、ファッションを伝える力がある。」と語り、ファッションと映画の融合を試みた。

同年には、ハリウッドの大物プロデューサーであった Samuel Goldwyn (サミュエル・ゴールドウィン) から依頼を受け、渡米。『今宵ひととき』(1931)の主演 Gloria Swanson (グロリア・スワンソン) の衣装をはじめ複数の映画に携わるが、女性のアリュールを伝えるために極限まで無駄を削ぎ落とした Gabrielle Chanel のエレガンスはハリウッドに受け入れられなかった。

その後、パリへ戻った Gabielle Chanel は、フランスの映画監督たちと手を組み、Marcel Carné (マルセル・カルネ) の『霧の波止場』(1938)や Jean Renoir (ジャン・ルノワール) の『ラ・マルセイエーズ』(1938)、『ゲームの規則』(1939)といった名作に携わった。

第2次世界大戦後にフランスの映画界で興隆したヌーヴェルヴァーグでは、Gabrielle Chanelのビジョンがその潮流と完全に合致。ヌーヴェルヴァーグを代表する女優の Jeanne Moreau (ジャンヌ・モロー) は『恋人たち』(1958)、『死刑台のエレベーター』(1958)、『危険な関係』(1960)といった作品で CHANEL の衣装をまとい、プライベートでも CHANELを愛用。また、Gabrielle Chanel は2019年12月に惜しまれつつもこの世を去った Anna Karina (アンナ・カリーナ) の名付け親であるという逸話も残っている。

そして、Alain Resnais (アラン・レネ) 監督作『去年マリエンバートで』(1961)も忘れてはならない。Gabrielle Chanel が衣装デザインを手がけた同作は、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した不朽の名作。2018年に CHANEL の支援のもと映画配給会社スタジオカナルによって修復され、第75回ヴェネツィア国際映画祭のクラシック映画部門にて上映されたことが記憶に新しい。

このようにハリウッドの黄金時代からフランスのヌーヴェルヴァーグ、そしてアヴァンギャルド映画まで、生涯をかけて映画との対話を繰り返してきた Gabrielle Chanel。そのモダニティと類まれなる軌跡を是非とも「INSIDE CHANEL」の最新エピソードで見届けてほしい。第28章「ガブリエル シャネルと映画」は、CHANEL の公式ウェブサイトにて4月22日より公開予定だ。