Masayuki Shioda
"Retinagazer" at taka ishii gallery

写真家・塩田正幸の個展「Retinagazer」がタカ・イシイギャラリーにて開催

塩田正幸
「Retinagazer」2020年
Xerox
© Masayuki Shioda

Masayuki Shioda "Retinagazer" at taka ishii gallery
Masayuki Shioda "Retinagazer" at taka ishii gallery
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写真家・塩田正幸の個展「Retinagazer」がタカ・イシイギャラリーにて開催

Masayuki Shioda
"Retinagazer" at taka ishii gallery

主に音楽の分野で活躍する東京拠点の写真家、塩田正幸の個展「Retinagazer」が東京・六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムにて開催される。会期は、8月28日から9月26日まで。

塩田正幸は、90年代後半より写真家として活動を開始し、これまでに坂本慎太郎やECD、NRQ、Jim O’Rourke (ジム・オルーク) ら音楽家のアートワークを手がけてきた。また自主制作の出版レーベル「FLASH BOOKS」より作品集を多数発表。2019年創刊の雑誌『Moder-n』では Juergen Teller (ヨーガン・テラー) に密着したドキュメンタリー作品「YAKITORI TELLER」を発表している。

タカ・イシイギャラリーで初の個展となる本展では、24年間にわたって製作された膨大な作品群より初期作品から最新作まで約110点を展示。本展およびセルフポートレートのタイトルである「Retinagazer」は、塩田の造語で「網膜を凝視する者」を意味しており、「目的は内なる探求である」という作家のビジョンに由来している。

本展では、一冊の分厚いアルバムに 4 年間に撮影されたスナップ写真を収め、イメージの関係性を考察した作品「DOGOOHAIR」(2004)、さらに同シリーズの代表的なイメージを大型のモノクロコピーに引き延ばした作品などを中心とし、「NPEAKER」(2000)で発表した友人、音楽、猫などのスナップ写真、三部作で構成される「ケの日ヒョウハク」シリーズより写真それ自体を音として捉えた抽象的な作品「NALI」など数々の実験的な作品、そして近年制作したポートレート作品を展開。写真の本質について思考を重ねた写真家の独自のアプローチとアイデアを楽しめる展示となっている。

レンズにフレアをいれて夜空を撮影し、物理的空間と次空間においてもはるか遠くにある星とフレアによるレンズの像をひとつの画面に立ち上げることで新たな空間を生み出した作品。 塩田正幸 「時間」2012年 / 2020年 C-print © Masayuki Shioda

*混雑緩和のためアポイントメント制での開催。予約はホームページ上にて可能となっている。