五木田智央の個展『MOO』がタカ・イシイギャラリーにて開催、国内で初めてカラーのペインティング作品を発表

作品集『ランジェリー・レスリング』(2000)を発表以降、木炭やインクで描いたドローイングや白黒のグワッシュで描いたペインティング作品などで広く知られる五木田智央だが、自らの技術やスタイルにとどまることなく、常に新たな領域へと挑戦し表現の幅を広げてきた。モノクロームの作品に加え、これまで青色の単色で描いた作品やステンシルを用いた作品、コラージュや立体作品などが発表されてきたが、本年に入ってからはカラーの作品の制作を本格的にスタート。

本展『MOO』では、キャンバスにカラーのアクリル絵の具とパステルで制作した最新作のペインティング作品が展示される。海外の古い雑誌や印刷物、写真などから多くインスピレーションを得ていたこれまでの作品と異なり、今回は参照元が存在せず、自らの記憶にあるイメージやこれまで描いてきた経験の蓄積、あるいは偶発的に生まれた形など様々な要因が交錯し合った作品になっているという。是非ともこの機会に足を運んで、五木田智央の新境地を堪能してほしい。

*混雑緩和のためアポイントメント制での開催。予約はホームページ上にて可能となっている。