現代を生きるヒロインたちに贈るシャネル 2021年春夏 プレタポルテ コレクション
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現代を生きるヒロインたちに贈るシャネル 2021年春夏 プレタポルテ コレクション
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Spring-Summer 2021 Ready-to-Wear collection
CHANEL (シャネル) が2021年春夏 プレタポルテ コレクションをフランス・パリのグラン パレにて10月6日に発表した。グラン パレの会場に出現したのは、ロサンゼルスのハリウッドサインにオマージュを捧げた CHANEL の巨大モニュメント。
今回、Virginie Viard (ヴィルジニー・ヴィアール) が目を向けたのは、メゾンとも深い結びつきがあるミューズたち。創業者 Gabrielle Chanel (ガブリエル・シャネル) は黄金期のハリウッドで複数の映画衣装を手がけた後、フランス映画界の名監督たちとタッグを組み、様々な形で映画に携わった。ヌーヴェルヴァーグを代表する往年の女優たち Jeanne Moreau (ジャンヌ・モロー) や Anna Karina (アンナ・カリーナ) たちは公私にわたって CHANEL を愛用していたのは有名な話だ。
オランダのフォトグラファーデュオ Inez van Lamsweerde & Vinoodh Matadin (イネス・ヴァン・ラムスウィールド&ヴィノード・マタディン) は本コレクションのために特別なイメージビジュアルを制作。3名の人気モデル Mica Argañaraz (ミカ・アルガナラズ)、Rianne Van Rompaey (リアン・ファン・ルンパーイ)、Louise de Chevigny (ルイーズ・ド・シェヴィニー) を起用し、映画の1シーンを想起させるオーセンティックなイメージを撮影している。彼女たちが纏うコレクションもまた、女優たちがこよなく愛したツイードスーツをはじめ、エアリーなロングドレスやニット×デニムパンツといったノンシャランなスタイルだ。
「私が思い浮かべたのは、レッドカーペットでフォトグラファーたちから声をかけられ、フォトコールに臨む女優たちのその瞬間の姿です。少し緊張した面持ちで、ドレスを身に纏った物腰に僅かなぎこちなさが漂います。そして、仕切りの柵の向こうには、女優たちを待ち構えているファンの姿があります。私は映画の世界を飛び越えて起こる、こうした生き生きとしたもうひとつの側面が好きです」
Virginie Viard は本コレクションについてこのように語っている。
「今回のコレクションは、メゾンのミューズに捧げるオマージュです。遠い昔の記憶に残るミューズたちも含めてです。ガブリエル シャネルとカール ラガーフェルドは、映画や現実の世界で、数多くの女優たちの衣装を手掛けました。そのような私たちを夢中にさせる女優たちのことを思い描いたのです。でもそれは、単に再現したいと考えたのではなく、ヴィンテージ風に再解釈したわけでもありません。喜びに溢れ、カラフルで、活気に満ちたコレクションを追求しました」
コレクションのファーストルックを飾ったのは、淡いピンクのツイードスーツ。大胆にはいったスリットからのぞく脚、ロゴをかたどったカチューシャにローヒールのスリングバックシューズが、コケティッシュな魅力を放つ映画のヒロインを彷彿とさせる。コレクションは全体的に鮮やかなカラーパレットで彩られ、パステルカラーのフェミニンな雰囲気やネオンライトのような CHANEL のロゴをプリントしたパターンも。バスローブのようなカーディガンやディスコクイーンさながらのボディスーツやメタリックのセットアップが登場する一方で、ブラック&ホワイトの小花や繊細なツイードのロングドレスといったエレガントなルックもお目見えするなど、多様なスタイルを提案。街中でも、リゾートでも、はたまたナイトシーンでも抜群の存在感を放つ、CHANEL とっておきのヒロインスタイルが目白押しだ。
本コレクションのショーにも、Marion Cotillard (マリオン・コティヤール) や Lily-Rose Depp (リリー=ローズ・デップ)、Vanessa Paradis (ヴァネッサ・パラディ) ら女優たちが来場。加えて、Margot Robbie (マーゴット・ロビー)、Kristen Stewart (クリステン・スチュワート)、Sofia Coppola (ソフィア・コッポラ)、日本からは小松菜奈や中条あやみといった現代の映画界におけるヒロインたちがリモートでショーを堪能した。