yoshitomo nara × non
yoshitomo nara × non

奈良美智×のん対談。ステラ マッカートニー シェアード コレクションの魅力を語る

Non:シャツ ¥101,000、パンツ ¥101,000、ソックス ¥9,000、シューズ ¥39,000/すべてStella McCartney (ステラマッカートニー)
Nara: フーディー ¥87,000/Stella McCartney (ステラマッカートニー)、その他 本人私物

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yoshitomo nara × non

photography: chikashi suzuki
styling: ayano nakai
hair & makeup: shie kanno
text: manaha hosoda
edit: daisuke yokota & manaha hosoda

News/

アーティスト・奈良美智が Stella McCartney (ステラ マッカートニー) とコラボレーション。ファッションブランドとタッグを組むのは、今回が初となる。奈良美智のアイコニックなアートワークと Stella McCartney のラグジュアリーかつモダンなデザインが融合したシェアードコレクションは、大切な人とシェアしても、お揃いで着てもよし。性別、年齢に関係なく楽しめるアイテムが目白押しだ。

TFPでは今回、奈良と交友のあるのんを迎え、特別対談を敢行。撮影を手がけた写真家の鈴木親も交えた会話は、本コレクションのお気に入りのアイテムからふたりの出会い、そして互いに尊敬し合うそれぞれの創作活動にまで及んだ。

奈良美智×のん対談。ステラ マッカートニー シェアード コレクションの魅力を語る

*You’ll find the English text after the Japanese.

―おふたりはこれまでにも対談されたことがあるそうですね。

奈良美智(以下、奈良): 一回やってて、この間のラジオを入れると2回とか。最初は美術手帖で絵を描いたんです、ふたりで。のんちゃんがひとりで描いて、僕が後ろから指示して、そこはあーだこーだとか。

のん: やりましたね。

奈良: そこで画材があまり用意されてなかったから、後から用意した人に怒った(笑)。こんな小さな筆で、でかい画面塗れないじゃないか、とか、彼女に対して失礼だ!と。

―師弟関係というか。

奈良: いやあ、僕が習ってる感じですね。この彼女の自由奔放さに……って、褒めてればいいよね。それか厳しい感じがいいですか(笑)?

のん: いや、褒めてほしいです(笑)!

奈良: OK。じゃあ、2割ちくっと言って、8割「でもね~良いんだよ~」みたいな(笑)。

のん: ありがたい(笑)。

―おふたりはもともとお知り合いで、美術手帖からはじまり、今回の撮影へと繋がりました。奈良さんにとってファッションブランドと初めてコラボレーションされたコレクションを、のんさんには今回たくさん着てもらいました。のんさんには是非、実際にコレクションを着てみた感想を奈良さんご本人に伝えてもらいたいと思います。

奈良: 聞こうじゃないか(笑)。

のん: もうめちゃめちゃ可愛くて、奈良さんの絵のタッチとか色合いの出方とかがすごく絶妙で、一目見た時からずっと「可愛いー!」って連呼しながら着替えていました。全体的にさわやかに見える色合いだけど、奈良さんの絵でぴりっと締まっていますよね。いたずらっこな目があったりとか、牙が生えてたりとか。

Tシャツ ¥39,000、パンツ ¥58,000/すべてStella McCartney (ステラ マッカートニー)

奈良: もともと自分の絵が個性的というか強いじゃない?だからどんな風にファッションに組み合されるのか不安で、結構ノータッチで自由にやってくださいという風に伝えました。どうしても、これはちょっと違うかな?っていう時だけ、違うと言うくらいで、ほとんどOKな感じで出来上がってきて。ただ、人が実際に着たところを想像してなかったから、サンプルが届いた時に、たまたま家に来た友達が一回着たところしか見たことなくて(笑)。結構それが面白くて……あのセーターじゃなくてニット?

のん: ニットすごく可愛いー!

奈良: あれ良いでしょ、ピンクっぽいやつでしょ?すごく良いんだよね。

のん: オススメだったんだ。

奈良: あのニットも着た?

のん: 着ました。

奈良: 僕も着たらかっこよく見えるのかなと思って、誰もいないところで着てみたら、似合わなかったの。

のん: え、意外。なんでだろう。自分の絵なのに。

奈良: なんでだろう。でも、自分に似合うものもあるかなーと思って……今着てる黒いフーディーはすごい好きなんです。

のん: 素敵です、かっこいいですね。

奈良: なんかのんちゃんが着てると、エイジレスというか、子供なのか大人なのかわからない感じがしますね。男、女、おばさん、お嬢ちゃんとか関係ないような曖昧な自由さが服の中に取り入れられていて、もともと自分もそういう感じで作品を作っているから。自分がおじさんだとか、見る人たちがどんな人たちなんだろうとか全く考えないで、自分の中の子供時代の感性に戻ったり、ちょっと前の自分に戻ってみたり、また今の自分に戻ったりしながら作品を作っているから、そういうテーマで見られるのは成功だなと思います。

のん: 嬉しい、ありがとうございます。

奈良: 僕は何もしてないのよ。本当、自由にやってっていう感じだから。この(シャツの)コラージュ自体は自分がやってるんだけど、切り取りはステラ本人がやったんだと思います。

鈴木親(以下、鈴木): ちょっとサイ・トゥオンブリーみたいに見えますね。

奈良: そうだね、離れて見ると抽象的にも見える。

鈴木: Tシャツはキャラがばっと見えていて。

奈良: 全体的な色のリズムとかバランス、線の動きのつながりが上手くいってるのかもしれない。結構いろんな顔が(プリントに)あるから、着てると見られちゃうよね。僕にはそれが耐えられないな(笑)。

鈴木: でも撮ってると、「あ、ここにも顔があった」とか「ここにギター弾いてる子がいた」とか色々な気づきがありました。このパンツを履いて、電車で座っている時とかに、自分の足を見てたら楽しいだろうな。

奈良: このコラージュしたプリントを使った服は、自分が予想しない感じに仕上がって、嬉しかった。コラボレーションって、どれだけ自分が予想しない自分のものを向こうが引き出せるかとか、逆に相手に引き出すことができるようなものが自分の中にあったんだ、とか思えて自信になったり、インスピレーションをもらったりするから……今回ファッションブランドとのコラボレーションは初めてなんだけど、やってよかったなと思います。

鈴木: 本当に初めてなんですか?ファッションブランドとのコラボレーションは。

奈良: 結構申し込まれることはあるけど、今まで全部断ってたのね。ブランドの名前を出して、みんなにえ?!って言わせたいんだけど(笑)。3人くらいかな、すごい感じのデザイナーさんたち。でもそういう人たちとコラボレーションするのはかっこ悪いなと思っていたから、これまでやってこなかったのと、やはり商業主義が全面に出ていたり、ガンガン宣伝してほしいとかがあるので、あまり好きになれなかった。好きな人が「好きー!」って言ってくれるようなものがないと。音楽とかもそうなんだけど、宣伝して武道館を満員にするようなものよりも、好きな人が少数集まって一生思い出になるようなライブが好きだし。少ない中で共感、共有する感じが自分は好きで。今回、僕は Stella McCartney のファッションをほとんど知らなかったけど、生き方や主義、信念が他とは違いますよね。サンプルを見た時は、もっと原画に近づけたいと思ったんだけど、ちょっと原画と違うのも面白いかなと思うようになって。

のん: ニットの絵は、色ごとに柔らかさの違う素材を掛け合わせている印象だったりして、面白かったです。

奈良: 色も絶妙なんだよね。

鈴木: 生地の重さも全然違いました。ちゃんとサステナブルな生地を使っている。

ニット ¥130,000、トップス ¥29,000、ショーツ ¥87,000、ソックス ¥9,000、ブーツ¥112,000/すべてStella McCartney (ステラ マッカートニー)

奈良: そういう理念を大切にするブランドっていうのは知っていたけど、僕自身はファッションにまったく興味がなかったから、自分の作品がモチーフになってクリエイトされていくのが不思議な感じというか、面白いなと思いました。ただ着る人でかなり変わるというか、自分で着て鏡を見た時に、挫折感を味わったもん(笑)。

のん: お似合いですよ。

奈良: 僕が今日着てるTシャツ見せようかな。覚えてるかな?

のん: あはは。「見つけて壊そう」の、サーチ&デストロイ。

奈良: 怒髪天っていうバンド知ってる?

のん: はい!宮藤さんと仲良しですよね。

奈良: そうそう。怒髪天のボーカルの増子さんっていう人がいるんだけど、彼と二人で当時買ったの。

―そのTシャツはおふたりにとって思い出の品なんですか?

奈良: のんちゃんがNHKの朝ドラに昔出た時、ドラマの中で「見つけて壊そう」っていう番組があって。増子さんと僕は二人ともそのドラマにすごいハマっていて、ふたりでドラマに出てくるロケ地に行ってみたりとか(笑)。彼なんてロケ地の久慈の灯台まで行ってるからね。久慈の街を知り尽くしてしまいましたね……。ファッションの話しましょうか(笑)。

―当時ふたりはまだ知り合いではなかったんですか?

奈良: 知り合ったのは美術手帖が初めてかな。

のん: アウトサイダーアートの特集でしたよね。

奈良: なんかの時に好きな画家として僕の名前を出してくれてて、友達がその情報を送ってきてくれて。おおお!と思って(笑)。

鈴木: のんさんが初めて奈良さんの絵を見たのは何歳くらいの時ですか?

のん: 20代になってからですかね。周りに奈良さんの作品があって、Tシャツ着てるディレクターとかもいました。

鈴木: へえ。偽物のTシャツだったらどうしよう(笑)。

一同: (笑)。

のん: アンテナに引っかかって、のめりこんでいきました。

―のんさん自身も創作あーちすととして音楽活動をされていたり、奈良さんも音楽と造詣が深いので、おふたりには色々と共通するところがあったのではないでしょうか。

奈良: 知り合いや友人が共通していたり……大友良英さんとか、チャボさんとか。

のん: 大友さんは、朝ドラの音楽もやられていて。今は、大友さんとSachiko Mさんと3人で「のんとも。M」っていうバンド組んでいて、アルバムも出しました。

奈良: すごくいいですよ。もともと中学生の時にギターをやってたんだよね?

のん: はい、中学生の時に友達とコピーバンドをやってました。

奈良: 初めて演奏してるのを見た時、一瞬だけかっこよくギター弾いていて。だいぶ前だけど、何かのイベントだったかな?その時は、それだけしかできないのかなって思ったんだけど(笑)。ちゃんと後でアルバム出していたり、バンド作ったりしていたから、あー音楽好きなんだなと思って。やっぱり好きが全面に出るのっていいよね。テクニックとかそういうことじゃなくて、好きだという気持ちが全面に出ていると、引き込まれるね。

鈴木: コレクションにも「We are punks」とありますが、下手でも信念があればパンクですよ。のんさんはパンクとか聴くんですか?

のん: そんなにたくさんは聴かないけど、John Lydon (ジョン・ライドン) が書いた「Anger is an energy」という歌詞が好きでその部分ばかり、度々叫んでます。

奈良: 僕もパンクの精神はなにかよくわからないけど、好きなことをやろうとしてるから良いなと思う。

鈴木: サーチ&デストロイとかそんな感じじゃないですか。いわゆる形式化していたものを壊していくみたいなのが、パンク精神だから。

奈良: 疑問を感じずに日常を平々凡々と生きてる人や、習ったことをそのままやったりしても生きていけるじゃない?もしかしたらそっちの方が楽に生きれるとは思うけど、そんな中でやっぱり違うなーとかはみ出していく人たちがいっぱいいて……結局世の中を新しくしていったり、文化をつくるのは、はみ出していった人たちなんだよね。そのままはみ出て終わっちゃう人たちもいるんだけど、はみ出た人の何人かは形に残して、新しい文化を作ってくれる。パンクもそうだし、ヒッピーカルチャーもそうだけど、初めて髪を長く伸ばした男の人とか、最初は変だけど今は髪長い男の人がいても全然おかしくないじゃない?だから何事も、一番最初にやる人たちってすごいなーって思う。真似することはいくらでもできるけど、ゼロから生み出した最初のパイオニアはすごいね。

のん: 奈良さんはまさに唯一無二っていう存在です。

奈良: 今のちゃんと録音しました(笑)?そう思われているのはすごく嬉しい。猫を飼ったらその名前にしようかな、無二ちゃん。

一同: (笑)。

のん: 個人的にぐっときたのは、還暦の時にやってらっしゃったライブ。かっこよくてびっくりしました。

奈良: しかも、その時演奏してくれたのが ANARCHY (アナーキー)、ザ50回転ズ、noodles (ヌードルズ)、少年ナイフと曽我部恵一とか。みんなが盛り上がってくれて、シークレットゲストとしてケーキの贈呈がのんちゃんだったのも知らなくて。怒髪天の増子さんが司会だったね。

鈴木: かなりレジェンドですね。のんさん、少年ナイフとか知ってます?女性のスリーピースバンドで、心に刺さる感じ。聴くとテンション上がりますよ。

奈良: Nirvana (ニルヴァーナ) とかと北米ツアーやってたんだよね。

鈴木: Kurt Cobain (カート・コバーン) が彼女たちの大ファンで、少年ナイフのTシャツとか着てて。アメリカでも有名になった人たちなんですよ。

奈良: 外国行く時に、知り合いのバンドがライブしてると行ったりするんだけど、ロンドンでもアメリカでも(少年ナイフのライブを)見て、自分の展覧会のイベントでもやってもらったりとか、少年ナイフにはお世話になってるかな。ミュージックビデオも自由に僕の作品使ってもらって。デビュー当時は食べ物の歌ばっかりでさ(笑)。アイスクリームとか餅とか寿司とか。そうえば増子さんは会ったことある?

のん: まだお会いしたことないですね。

奈良: ドラマ「いだてん」なんかで黒澤明の役で一瞬出てたよね。怒髪天のライブ行くと、おっさんしかいない(笑)。

鈴木: トークが上手ですもんね。

奈良: バンドが流行らなかった時に、デパートとかで包丁の実演バイトとかしててそれでトークが上手になったらしい(笑)。

のん: 何事も積み重ねですね。

―最後の質問です。今回のステラマッカートニーのコレクションは世代、性別に関係なくシェアすることができるというテーマにちなんで、シェアにはどういうイメージがありますか。

奈良: 僕は重なる部分がシェアだと思っていて、人ってそれぞれみんな違うけど、どこかで必ず重なる部分がある。自分と正反対の人とか嫌いな人でも、やり方は違うけどみんな平和で幸せだったらいいな、とか思ったり。人の数だけみんな違うはずなのに、どこかに必ず共通部分があるから、それをどれだけ引き出せるのかがファッションだったりすると思うんだよね。やっぱりみんなが着たいと思うということは、どこかでコンセプトや気持ちをシェアしていることになる。ファッションに限らず、映画とか音楽もそうだけど。どう思いますか?

のん: 素敵です。シェア、大事ですよね。

奈良: 絶対に歩み寄れない人とかでも、どこかで重なる部分がある。大嫌いな奴なのに野良猫に餌をあげているのを見たら、意外といい奴なのかもなーとか思ったりさ。最初から合うよりも、一回喧嘩したりとかした方が、友情が深まったりすることもあるよね。大人になるとついふてくされてしまうけど、そういう時に力を与えてくれるのがファッションだったりする。初心の気持ちに戻らせてくれるようなエイジレスな感じが今回のコラボレーションにはありました。最初は、今の自分の作風をもっと使って欲しかったけど、よく考えたら過去の自分の作品を再構成してもらったほうが得るものが多い気がして。古きを訪ねて新しきを知る「温故知新」という言葉のように、自分で知ることはできないけど、誰かが僕の昔の作品を引っ張り出してきて再構築してくれることで、新しい自分を知ることができる。やっぱり過去の自分に憧れる時はあって、当時は感性が豊かで想像力もあったけど、勇気がなかったとか。今は逆に勇気はあって、なんでもできそうな気がするけど、感性が鈍っていたり、想像力が衰えていたりして……そういう時にこういうコラボをすると新鮮。Stella McCartney は僕の中にある何かをシェアしてくれたと思う。自分がいいなーと思っている人と同じ感覚を共有できているということだから、かなり嬉しいです。

-So, you have done interviews together before right?

Yoshitomo Nara (Nara): Once before, twice including that radio we did. The first time was when we painted together for Bijutsutecho. Non was painting and I was behind her giving instructions, do it like this and like that.

Non: We did do that didn’t we.

Nara: There weren’t a lot of art materials prepared, so later I told off the staff who prepared them. Like, “how is she supposed to fill that canvas with a brush that small” and “ you should have paid more attentions to prepare the materials,” things like that. (laughs)

-You two are a kind of teacher-student relationship?

Nara: No, it’s more like I’m the one learning. She’s so free-spirited and… I should be praising her right? Or should I be hard on her? (laughs)

Non: Praise me, praise me! (laughs)

Nara: OK. So, I’ll do 20% tattling and 80% “but, you know, she’s good” kind of thing. (laughs)

Non: I appreciate it. (laughs)

-So, you two knew each other from Bijutsutecho, and then that lead to this campaign photoshoot. For Nara this is the first collaboration with a fashion brand, and Non modeled today for the campaign. Would you ( Non ) like to tell Nara how you feel about the collection after you actually wore them

Nara: yeah lets hear it! (laughs)

Non: Oh my God they’re so cute, with the touch of Nara’s art and the exquisite way in which he brings out the colors, as soon as I saw them I just kept saying “so cute!” as I was getting changed. The tones overall are very fresh, but it really comes together with Nara’s art. Like the trickster eyes, or how there’s the fangs.

Nara: Well, my art is really distinctive, really strong. So, I was worried about how it would fit with fashion. I was fairly hands off and I sort of left with Stella team how to use my artwork.
Only when I thought that it wasn’t quite right, then I made some comments, but other than that it all came out okay. But I never envisioned people actually wearing them and I’ve only seen once my friend tried the samples on when the set of samples got sent to me for the first time. (laughs)
That was really interesting, the… knit?

Non: The knit is so cute!

Nara: It’s good, right? The pink-ish one? It’s really good.

Non: So that is your favorite?

Nara: Did you wear that one too?

Non: Yeah, I did.

Nara: I thought that I would look cool in it, so I tried it on when no-one was around, but it didn’t look good on me.

Non: Really? That’s surprising. I wonder why. It’s your art after all.

Nara: yes right? then I was thinking what would look good on me. I actually love this black hoodie that I’m wearing now.
Non: It’s great, you look so cool.

Nara: You ( Non ) look ageless in this collection, you could be a child or an adult. It doesn’t matter if you’re a boy, girl, older woman, or little girl, I see there’s some kind of freedom and ambiguousness in the clothing. I make my art with that same feeling. I don’t think about how I’m an older man or what kind of people will view my work, I create my art while returning to the emotions of my childhood, returning to a past version of myself, and returning to myself now. I think it is a success because I can see these feelings through the collection.

Non: Thanks, I appreciate it.

Nara: I didn’t do anything. Really, I just told Stella team to go ahead. I did the collage for the shirt you ( Non ) are wearing, but the cut-outs were all Stella.

Chikashi Suzuki: It looks a bit like a Cy Twombly.

Nara: Yeah, if you stand back it can look abstract.

Suzuki: On the t-shirts, your characters really stand out.

Nara: Overall the rhythm and balance of colors, the movement and connection of the lines probably went well. There are a lot of faces (on the print) so when you wear it, you end up being watched.
I couldn’t stand that though. (laughs)

Suzuki: when I was photographing it, I have noticed “oh there’s a face here and there” or “oh there’s a kid playing a guitar here.” If you’re sitting on the train wearing these pants it would probably be fun looking at your own legs.

Nara: I’m very happy that the collage print clothes turned out in a way I couldn’t have predicted. The collaboration is about how much of you that you didn’t know you had but your collaborator can bring out, and you to know there is something in you that can be pulled out by the collaborator, that gives you strength and inspiration. This was my first fashion collaboration, I’m so glad I did it.

Suzuki: Is this really your first time collaborating with a fashion brand?

Nara: I’ve had a few offers but turned them all down. I wish I could say the name of the brands to make you go “wow!” (laughs). Therewere three I think, really big designers. But I thought it wouldn’t be right for me to collaborate, so I hadn’t until now. It was a grasping commercialism and there were huge expectations for a massive promotion, so it was never something I was attracted to. To me, it has to be something that people simply say ‘ I love this! ‘It’s the same with music, I prefer a small live show where people come together and it becomes a memory to last a lifetime, rather than something with a huge publicity and can fill the Nippon Budokan stadium, I like sharing my feelings and thoughts with a small group. I didn’t know much about Stella McCartney’s fashion, but I knew her way of living, principles, convictions, those are different from any other designers. When I first saw the sample that has my artwork on, I wanted it to look more exactly how my original work, but then I’ve come to think that it was actually interesting to have it be different from the original.

Non: It’s interesting, I am fascinated by how the colors on the knits has brought to your artwork

Nara: Yes, the colors really are exquisite.

Suzuki: The weight of the fabric was completely different too. It uses sustainable fabric.

Nara: I knew that this was a brand that valued those things, but I myself had no interest in fashion itself, so seeing them being created sustainably with my work as the motif was strange, but interesting. But it really depends who wears them I felt a bit defeated when I saw myself wearing them in the mirror. (laughs)
Non: No, it suits you.

Nara: Maybe I should show the t-shirt I’m wearing today. Do you remember this?

Non: Hahaha. The “Mitsukete Kowaso” (Search & Destroy).

Nara: Do you know the band Dohatsuten?

Non: Yeah! You’re friends with Kudoh, right?

Nara: Yes. The singer in Dohatsuten is called Masuko, and I bought this shirt with him.

-Do you two have a lot of memories around that shirt?

Nara: When Non was in the NHK morning drama, in that drama there was a show called “Search & Destroy.” Me and Masuko were obsessed with the drama, and we did things like going to see the locations used in the drama. (laughs). Masuko even went to see the lighthouse in Kuji. There’s nothing about the city Kuji that we don’t know now… we should be talking about fashion shouldn’t we. (laughs)

-Did you not know each other back then?

Nara: I think Bijutsutecho was the first time we met.

Non: It was a special feature on outsider art.

Nara: Around that time, you mentioned me in some media as one of your favorite artists and my friend sent that article to me. I was like “Wow!” (laughs)

Suzuki: Non, how old were you when you first saw Nara’s art?

Non: I think in my early 20s. There was some of Nara’s art around me, like, I’ve seen a film director who was wearing a tee with his artwork on.

Suzuki: Nice. But what if it was a knock-off? (laughs)

All: (laugh)

Non: it has kept on my radar since, and I have become obsessed with his work.

-Non, you are also a creative artist with your music, and Nara has a deep knowledge of music, so I believe you two have a lot in common?

Nara: We have some mutual friends and acquaintances, like Yoshihide Otomo or CHABO.

Non: Yoshihide also does music for the morning dramas. Right now, I’m in a band with him and Sachiko M. called “Nontomo. M” and we’ve released an album.

Nara: It’s really good. Originally you played guitar in middle school, didn’t you?

Non: Yes, I was in a cover band with some friends.

Nara: The first time I saw you perform, for a second you were really cool strumming on the guitar. It was quite a while ago, what was the event? At that time, I wondered if that was all you could do. (laughs), but then you put out an album, had a band, and I realized that you like music. It’s really nice to see what someone really likes, not about technique or anything like that. When you happen to see it, it really moves you.

Suzuki: There’s “We are punks” in this collection, if you have conviction about something, even if you are not good at it, that’s punk. Non, do you listen to punk?

Non: I don’t listen to that much punk, but I like the word “Anger is an energy” that John Lydon wrote, so I sometimes shout that bit.

Nara: I don’t really know what the punk sprit are, but I think it a good thing to try and do what you love.

Suzuki: Like Search and Destroy? Because the spirit of punk is like destroying things that have form.

Nara: You can live not questioning anything and living an uneventful life, or by just doing exactly as you are taught. I think it may be easier to live like that but there are a lot of people out there who think that something should be different and stick out. The people who make the world anew, the people who make culture are the outsiders. they leave their mark and make new culture. its same for punk and hippie culture as well, there is the first man who grew his hair long, it was very strange back then but now you don’t think anything of men with long hair, right? So, I think that the person who does something very first is really amazing. Copying what someone has done is easy, but being a pioneer and coming up with something new from scratch is just outstanding.

Non: Nara, you’re also that one of a kind type of person.

Nara: Did you get that on tape? (laughs) I’m happy if that’s how people think of me. If I get a cat, I think I’ll name her/him, ‘one-of-a-kind’ (Muni in Japanese).

All: (laugh)

Non: you left a huge impact on me when I was at your 60th birthday. I was so surprised how cool you really were.

Nara: That time we had ANARCHY, The50kaitenz, noodles, Shonen Knife, Keiichi Sokabe, and such performing. Everyone was having so much fun. I so didn’t know that the secret guest bringing out the birthday cake would be you Non and the host was Dohatsuten.

Suzuki: That’s a lot of legends. Non, do you know Shonen Knife? They’re pop punk girl band. It really hits at your heartstrings and just listening to them lifts you up.

Nara: They toured with Nirvana in North America, you know.

Suzuki: Kurt Cobain was a big fan of theirs and wore a Shonen Knife t-shirt. They’re famous even in America.

Nara: When I go overseas, I sometimes go to a live when the band I know is performing. I saw Shonen Knife both in London and America, and They’ve played at my exhibitions, Shonen Knife means a lot to me. They used my work in their music video too. When they first debuted all their songs were about food. (laughs). Ice cream, rice cakes, and sushi. By the way, have you ever met Masuko?

Non: No, I haven’t had the chance yet.

Nara: He was in the drama “Idaten” for like a second playing Akira Kurosawa.
When you go to Dohatsuten’s shows it’s all older men there. (laughs)

Suzuki: They’re really good at talking.

Nara: Before they made it big, they had part time jobs like demonstrating sales for knives at department stores. They’ve got the talking skills from that (laughs )

Non: its important to make unflagging efforts for anything you do.

-Final question. For this collection by Stella McCartney, the theme is that sharing can be done regardless of generation or gender. What does sharing mean to you?

Nara: I think that sharing is the part of us that overlaps, everyone is different from one another, but we all have similar parts or parts that overlaps to each other. even with people who are opposite from us, or who do things differently, it would be nice if we can all live in harmony. We have as many differences as there are people in the world, but we also have things in common so it’s about how much we can share that parts, I think that’s what fashion can do because you share the concept, theme, you emphasize with other people in some way as you want to wear the same clothes.
we could say the same thing about movies and music too. What do you think?

Non: That’s wonderful. Sharing is important, isn’t it.

Nara: Even with someone you think you have nothing in common or never understand, there is always a part that come across each other. Its like you happen to see someone who you don’t like feeding a street cat and you would think he may be not as bad as you thought. Sometimes friendships can become deeper because you had a fight. You sometimes feel you are stuck as you become an adult, but fashion can give you strength when you’re in that place. This collaboration has allowed me to return to my roots that I felt ageless in this collection. At first, I wanted Stella to use my recent works, but I came to think that Stella to reinterpret and restructure my past works would be more for me to be gained and inspired. We have a saying in Japanese “return to the past to know the new,” there are things that I can’t know myself, but there is a way that I can find ‘new me’ through someone pulling out my past work and rebuilding it. There are times I look up to my past self, back then I was full of emotion and creativity, but was lacking some courage. Whereas now I feel the opposite, that I have confidence and feel like I can do anything, but my creativity and imagination are dimming. This collaboration was reinvigorating. I feel Stella McCartney has shared something that was inside of me that I couldn’t see myself. It’s really overwhelming.