HAKUÏ
by Akira Onozuka celebrates its 30th Anniversary

小野塚秋良が手掛けるハクイ、30周年コレクションを発表

「HAKUÏ 30」

HAKUÏ by Akira Onozuka celebrates its 30th Anniversary
HAKUÏ by Akira Onozuka celebrates its 30th Anniversary
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小野塚秋良が手掛けるハクイ、30周年コレクションを発表

HAKUÏ
by Akira Onozuka celebrates its 30th Anniversary

HAKUÏ (ハクイ) は、元 ZUCCa (ズッカ)の小野塚秋良が1990年代初めよりデザインを手掛けるワーキングユニフォームブランド。2010年に ZUCCa を退任後も HAKUÏ のデザインワークは継続し、毎年新作をリリースしている。

2021年最新コレクション「HAKUÏ 30」 photography by Yasutomo Ebisu, hair&makeup by Chinone Hiromi, organization by Aya Tanizaki

2021年最新コレクション 「HAKUÏ 30」 は 1950年代リゾート地をイメージして制作、シックでクールなデザインが冴える。シャツやショップコート、エプロンなどのオーソドックスなアイテムは、少しオーバーサイズに仕立ててあり、着る人や着こなしによって表情を変える。主に使っているのはストレッチ性のあるポリエステル高混率の素材で、厚手のシルクのような風合いを見せながら、実際にフード業界で採用されるワークウエアとして、洗濯耐久性も十分だ。

30回目のカタログは、日本のリゾートホテルの草分けである静岡の川奈ホテルをロケーションに選び、スタイリストの谷崎彩がコーディネーションを担当、写真家の戎康友が撮り下ろした。「HAKUÏ 30」 はもう1ヵ所、沖縄でも撮影を敢行。小野塚氏がたまたま新聞記事で知り、感銘を受けたという高原直泰 (サッカー元日本代表) にモデル出演をオファーし、彼が新たな産業を沖縄で興すべくチャレンジしているコーヒー農園を訪ね、HAKUÏ のコートを羽織って土を耕す姿を捉えた。「自然の力を借りて、食物を作り出す方がいて、食材が出来上がり、それを供する空間でユニフォームを着て働く人々がいる」 というバックストーリーも一緒に伝えていければと小野塚氏。

小野塚秋良は60歳を迎えるタイミングで、パリコレデザイナーを引退する意思のもと ZUCCa のデザインワークから退陣。その前職である ISSEY MIYAKE 時代から数えると45年以上パリに通い続けた小野塚氏は当時より、パリの人々が集うカフェやレストランなどの場で働く店員たちに注目していたという。「ユニフォームはその空間を演出する」 という着眼から1990年初め、日本のワーキングユニフォーム界の先駆であったセブンユニフォームの前身 = 白洋社とともに HAKUÏ を設立。独自に考えるユニフォームのデザインのルールにのっとって、30年にわたり毎年新作をリリースし続けている。

「合羽橋のデザイナー」を自負する小野塚氏のデザインは、素材、加工、縫製などあらゆる面で運動性と安全性が熟慮された上で、スタイリッシュな洗練を兼ね備えているのが特徴だ。HAKUÏ のデザインは基本的に廃盤にせず、ロングセラーとなっているユニフォームも多数。海外の星付きホテルやレストランで採用される一方、ファッション業界人が私服で取り入れていることからも話題を集めてきた。

「HAKUÏ 30」 は周年を祝う特別号として、30年ぶりに1号目を復刊。パリのブローニュの森にあるレストラン LA GRANDE CASCADE (グラン・カスケード) で撮影された美しいフォトストーリーが、小野塚氏の変わらないデザイン哲学を伝える。

 

「HAKUÏ 30」 は6月21日より発売開始。