フランソワ・オゾン監督最新作、極上の大人のサスペンス『危険なプロット』ついに公開
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フランソワ・オゾン監督最新作、極上の大人のサスペンス『危険なプロット』ついに公開
‘Dans la maison’ to launch in Japan from October 19
「危険なプロット」は、かつて作家を志していた高校教師と文才に恵まれた生徒との緊張感漂うやりとりから生まれる、サスペンスを孕んだ人間ドラマ。仕掛けたのは、「8人の女たち」「スイミング・プール」「しあわせの雨傘」などの作品で国際的に評価が高いフランソワ・オゾン監督。
「危険なプロット」は、かつて作家を志していた高校教師と文才に恵まれた生徒との緊張感漂うやりとりから生まれる、サスペンスを孕んだ人間ドラマ。仕掛けたのは、「8人の女たち」「スイミング・プール」「しあわせの雨傘」などの作品で国際的に評価が高いフランソワ・オゾン監督。
最新作である本作は、各国の映画祭での最高傑作との呼び声も高く、本国フランスでは動員120万人を超える大ヒットを記録した。ミステリアスな生徒役には新星エルンスト・ウンハウワー、そんな彼に次第に引き込まれていく高校教師役としてフランスの名優ファブリス・ルキー二、そして二人をめぐる魅惑的な存在として、アカデミー賞ノミネートのクリスティン・スコット・トーマスとエマニュエル・セニエが参加。キャスト全員の切れ味鋭い演技と相まって、オゾン監督が最も得意とする、ユーモアを交えつつ人間に潜む狂気や官能を表現した作品に仕上がっている。
ストーリーは、作家になる夢を諦めた高校の国語教師・ジェルマンは、凡庸な作文添削にうんざりしながら毎日を送るところから始まる。新学期を迎えたばかりのある日、彼は1人の生徒・クロードが書いた作文に心をつかまれる。それはクラスメイトとその家族の日常を皮肉たっぷりのトーンで描写したものだった。ジェルマンはそこに人間観察の才能を感じ取り、クロードに小説の書き方を指導する個人授業を始める。ジェルマンの手ほどきにより才能を開花させたクロードは、クラスメイトの家の中を覗き見、その美しい母親を観察して次々と“新作”を提出してくる。次第にジェルマンはクロードの紡ぎ出す物語の“続き”を待ちわびるようになるとともに、クロードの物語の内容もますますエスカレートしていく。
ストーリーが進んでいくごとに、第三者である観客でさえもジェルマンとともにクロードが描く物語に引き込まれ、現実とフィクションを超えてその物語から目が離せなくなっていく。観客であるとはどういうことなのか、その本質にも迫る意欲作だ。
<映画情報>
『危険なプロット』
公開日: 10月19日 (土)
監督/脚本: フランソワ・オゾン
原作: フアン・マヨルガ「The Boy in the Last Row」
出演: ファブリス・ルキーニ クリスティン・スコット・トーマス エマニュエル・セニエ ドゥニ・メノーシェ エルンスト・ウンハウワー ジャン=フランソワ・バルメール バスティアン・ウゲット
原題: “Dans la maison”/2012/フランス/105分/ビスタ/5.1ch/
字幕翻訳: 松浦美奈
映倫: R-15
配給: キノフィルムズ
© 2012 Mandarin Cinéma – Mars Films – France 2 Cinéma –Foz
10月中旬、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー