ルメールよりジョゼフ・ヨアクムの展覧会「INSCAPE」を開催
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ルメールよりジョゼフ・ヨアクムの展覧会「INSCAPE」を開催
LEMAIRE
Holds an exhibition "INSCAPE"
LEMAIRE (ルメール) はネイティブアメリカンのフォルクアーティスト、Joseph Yoakum (ジョゼフ・ヨアクム) からインスピレーションを得た作品をコレクションで発表。このワードロープを記念し、3月25日から4月3日まで、東京南青山の特別会場にて14点の作品からなる展覧会「INSCAPE, In the depths of Joseph Elmer Yoakum’s landscapes」を開催する。
独学のビジュアルアーティストであり、アメリカや異国の地を訪れる遊牧民でもあった Joseph Yoakum の特異な風景観は、世界各地へ渡った旅と第一次世界大戦の体験から生まれた。彼自身の人生の記憶を辿りながら描いた2000枚以上の風景画は、まるでポストカードからインスピレーションを得たような、ロマンティックな世界を構築している。
Joseph Yoakum は測量士のように地形データを収集し、一般的な紙の上にボールペン、色鉛筆、パステル、水彩絵の具などを使って作品を制作。風景画を描く際に用いられた解剖図や地質学的な構造と、図解した調査は、個人の歴史、集合的無意識、そしてその先にあるものを深く掘りさげる。そして考古学的なドローイングは、訪れた風景の断片を捉えながら、彼の揺らめく旅と同様に、作家の内面の混沌の絶え間ない動きを明らかにする。自然界に対する詩的でアニミズム的な知覚の反映と言えるこれらの作品は回想によって運ばれ、通路、起伏、折り目、境界線からなる。脳のように見える山、血の流れのように見える柔らかい川、穏やかな空のように見える空。遠近法が極端に平坦化され、色鮮やかな模様がしっかりと描かれている。
そして今回の展示「INSCAPE」は、私たちが住む世界、そして心の風景の奥深を思い出させてくれる。そして、時間の流れを逸脱した想像の世界にある迷宮のような場所から私たちを誘う。是非足を運んではいかがだろうか。