masahiro sambe × PAPIER LABO.
"PRINT MATTERS"

写真と紙の可能性を考える。三部正博とパピエラボによる展示「PRINT MATTERS」が開催

masahiro sambe × PAPIER LABO. "PRINT MATTERS"
masahiro sambe × PAPIER LABO. "PRINT MATTERS"
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写真と紙の可能性を考える。三部正博とパピエラボによる展示「PRINT MATTERS」が開催

masahiro sambe × PAPIER LABO.
"PRINT MATTERS"

写真家の三部正博と「紙と紙にまつわるプロダクト」をコンセプトに神宮前に店舗を構える PAPIER LABO. (パピエラボ) による展示「PRINT MATTERS」が東京・高田馬場のギャラリースペース「BaBaBa (バババ)」にて開催される。会期は5月17日(火)から5月31日(火)まで。

LEMAIRE (ルメール) のファッションストーリーで石橋静河横尾忠則らを撮影してくれた三部正博は、東京を拠点に広告やファッション誌、カタログなどで活躍する写真家。一方、PAPIER LABO. は”好みと縁を頼りに”世界中から集めるプロダクトやオリジナルプロダクトを扱う雑貨店であり、印刷物やロゴなどのデザイン、活版印刷をはじめとした印刷、紙加工のディレクションも行う「紙と紙にまつわるプロダクト」のスペシャリスト。両者は数年にわたり、撮りためられたランドスケープの写真を素材に印刷物をデザイン、製作するというプロジェクトを共に取り組んできた。

「PRINT MATTERS」では、毎年ニューイヤーカードとして継続されてきたこの共作を発展させ、活版印刷、リソグラフ印刷、シルクスクリーン印刷による印刷物10点と、印刷物の素材となった写真を含むクロモジェニックプリント10点を展示販売する。ライフワークとして撮り続けているランドスケープを通して、ありきたりな風景に潜む人間と自然の曖昧な境界の生々しさを捉えようとしてきた三部。僅かな違和感を手掛かりに、両者の視点でその連作がすべて見通され、像として写っているものと写っていないものの均衡を見極めながら、各印刷技術の特徴を踏まえて適した写真を本展のために厳選。写真が多くの場合に目的とする被写体の忠実な再現ではなく、印刷のプロセスを経ることによって写真の見え方や在り様が変わる可能性、また写真を素材にすることで印刷技術の潜在力を引き出せる可能性について、互いの立場から考察する。それぞれの写真が紙に印刷されることで、どのように表情を変えるのか。是非とも足を運んで、直接その質感を楽しんでみて欲しい。