OVERCOAT
collaborated with Rirkrit Tiravanija

オーバーコートが現代美術家リクリット・ティラヴァ―ニャとコラボレーションした作品展を開催

OVERCOAT x Rirkrit Tiravanija

OVERCOAT collaborated with Rirkrit Tiravanija
OVERCOAT collaborated with Rirkrit Tiravanija
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オーバーコートが現代美術家リクリット・ティラヴァ―ニャとコラボレーションした作品展を開催

OVERCOAT
collaborated with Rirkrit Tiravanija

NY在住のデザイナー兼ファッションコンサルタント大丸隆平が率いるファッションブランド OVERCOAT (オーバーコート) が、現代美術家の Rirkrit Tiravanija (リクリット・ティラヴァーニャ) とコラボレーションした作品「COME TOGETHER 」を制作。9月9日には NY のファッションウィークに際し、マンハッタンのチャイナタウン路上にて作品のプレゼンテーションが行われた。日本では9月30日〜11月27日の2ヶ月間、Rirkrit Tiravanija がアーティスティックディレクターを務める国際現代美術展 「岡山芸術交流 2022 」にて展示される。

OVERCOAT は 「Wearing New York – NY を着る」というコンセプトのもと、NY の街角でよく目にするオーニング素材 (商業建築のひさしなどに使われる布地) でコートを作るところからスタート。ショルダーラインに独特な工夫が凝らされた服はどんな体型の人が着用しても美しいシルエットを描く。サイズやジェンダー、そしてエイジからも解放されたコレクションは、日米を中心とする主要百貨店やセレクトショップで取り扱われ、アート業界他クリエイターたちからの支持も高い。

NY、ベルリン、チェンマイなどを拠点に創作活動を行う現代美術家 Rirkrit Tiravanija は、1990 年代に NY のギャラリーで自らのルーツであるタイの料理をふるまうアートパフォーマンスで話題になり、関係性の美学という新たな定義と意味を現代美術の世界に確立したアーティストのひとり。新聞紙やTシャツといった日常的な素材を用い、言葉を独自のフォントでプリントしたアートワークなどの作品は、NY の MoMA やグッゲンハイム美術館、ロンドンのテートモダンなどに収蔵され、各国で展覧会も行なっている。

キュレトリアル・ディレクター市川暁子の企画によりコラボレーションが実現した本作品展は、12ルックから構成。ファッション業界が長年抱えている不平等と環境問題に取り組む非営利団体「The OR Foundation (ザ・オーアール・ファウンデーション)」がアメリカ国内で手配した衣料廃棄物のコートと、OVERCOAT のルーツであるオーニング素材で仕立てたコートが使用された。新旧のコート2枚をレイヤードさせた12 体には、大丸隆平による独自のパターンワークがそれぞれ施され、全てに Rirkrit Tiravanija 固有フォントによるスローガン的な言葉がシルクスクリーンプリントで表現された、ユニークピースとなっている。

3年に1度の現代アートの国際現代美術展である岡山芸術交流。近年、ファッション業界ではSDGsの取り組みも盛んだが、大丸隆平が長年取り組んできたモードの文脈に、Rirkrit Tiravanija によるアート的な視座がオーバーラップした作品は必見。是非足を運んでいただきたい。

OVERCOAT 大丸隆平 x Rirkrit Tiravanija