Nakako Hayashi
launches a book focusing on the editorial section of "Hanatsubaki"

激動の90年代を『花椿』の編集現場より読み解く、林央子の好評連載が待望の書籍化

Nakako Hayashi launches a book focusing on the editorial section of "Hanatsubaki"
Nakako Hayashi launches a book focusing on the editorial section of "Hanatsubaki"
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激動の90年代を『花椿』の編集現場より読み解く、林央子の好評連載が待望の書籍化

Nakako Hayashi
launches a book focusing on the editorial section of "Hanatsubaki"

ファッションやカルチャー、そして人々の意識が大きく変わった90年代に、カルチャー発信の現場では何が起こっていたのか。発売された『わたしと『花椿』』では、編集者・林央子が初めて、資生堂『花椿』の編集部について語る。

「林央子は、根っこから育てる庭師であり、世界の作り手たちのアーキビストだ。」

アメリカの映画監督 Mike Mills (マイク・ミルズ) にそう言わしめた著者は、90年代に先鋭的なカルチャー誌として時代を牽引してきた資生堂『花椿』の編集現場で活躍し、退社後フリーランスとして、執筆、翻訳、出版など精力的な活動を通し、今なお第一線で活動を続ける編集者だ。著書に『拡張するファッション』『つくる理由』、編著に『拡張するファッション ドキュメント』、訳書に『エレンの日記』などがあり、同時代を生きるアーティストとの対話から紡ぎ出す個人雑誌『here and there』を企画・編集・執筆している。

『Web花椿』の好評連載「90s in Hanatsubaki」に大幅加筆された本書は、1990年代の『花椿』編集室を舞台に、著者が当時の名物編集長である平山景子や、アートディレクターの仲條正義から編集のいろはを学んでいく過程や、国内外のクリエイターと交遊を深めた舞台裏、そしてそこから現代に通じるアートやファッションの紹介者として世界をリードするまでを等身大で綴る。個人的な視点から語られる本書では、当時の写真や資料も織り交ぜられ、エネルギーに満ちた90年代が鮮やかに描き出されている。

アートやファッション、カルチャーにおいて大きな転換期となった90年代。本書を手に取りその舞台裏に思いを馳せてみてはいかがだろうか。