'butt' magazine
publishes 32nd isshe supported by bottega veneta

ボッテガ・ヴェネタとのパートナーシップを組むクィアカルチャーマガジン『BUTT』の第32号が発行

©︎Bottega Veneta

'butt' magazine publishes 32nd isshe supported by bottega veneta
'butt' magazine publishes 32nd isshe supported by bottega veneta
News/

ボッテガ・ヴェネタとのパートナーシップを組むクィアカルチャーマガジン『BUTT』の第32号が発行

'butt' magazine
publishes 32nd isshe supported by bottega veneta

アムステルダム発のクィアカルチャーマガジン『BUTT』の第32号が、Bottega Veneta (ボッテガ・ヴェネタ) とのパートナーシップにより、刊行される。また、刊行を記念して3月31日(金)には、東京にて特別なダンスパーティーを開催する。

2001年に Jop van Bennekom (ヨップ・ヴァン・ベネコム) によって創刊された『BUTT』は、ピンク色の紙に印刷されたポケットサイズの雑誌で、その小さな媒体を通して、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスセクシュアル、インターセクシュアル、その他のクィアの人々に、自分たちの考えや仕事、そしてセックスライフについて率直に話す場を提供してきた。これまでに、Arca (アルカ) や Felix Maritaud (フェリックス・マリトー) といった世界的なスターから、あまり知られていない活動家やセックスワーカーに至るまで、クィアライフを隅々まですくい上げて、時代を詰め込んだカプセルとしてこの上なくセクシーで衝撃的に表現し続けている。2012年から休刊していたが、2022年に10年ぶりの復刊を遂げ、多くのファンを驚かせた。

最新の第32号は、チェコの墓石彫刻家 Roman Hanak (ロマン・ハナーク) が表紙を飾った。また、作家の Eileen Myles (アイリーン・マイルズ) と Brontez Purnell (ブロンテス・パーネル) が詩について盛り上がり、セックスのプロフェッショナル Sharok (シャーロック) がハトや政治、ポルノへの情熱を語る。また、写真家の Wolfgang Tillmans (ヴォルフガング・ティルマンス) が DJ として活躍する LSDXOXO  (LSDエックスオーエックスオー) を撮影した他、The xx (ザ・エックス・エックス) のボーカル Oliver Sim (オリヴァー・シム) をモデルに、イラストレーターの Wilfrid Wood (ウィルフリッド・ウッド) によって描かれた絵も掲載。さらに、写真家の中島大輔がシャツを脱いだ男達を東京で撮影するなど、アクセル全開な内容が盛りだくさんだ。

今号の発売を記念して、パートナーである Bottega Veneta の協力のもと、ロンドンのインスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツ (ICA) ではオールナイトパーティーを共同企画。パーティーには、 Big Gay Idiot DJ (通称 Total Freedom)、TAAHLIAH (ターリア)、Evita Manji (エビータ・マンジ)、Grace Sands (グレース・サンズ)、marum (マルム) といった DJ やライアブアクトが登場する。また、ICA 内の映画館では、クィアや映画について独自の視点から分析する『Little Joe』誌の Sam Ashby (サム・アシュビー) がセレクトしたセクシーな短編作品や官能映画が上映される予定。

多くの地域では、ゲイやトランスジェンダーの認知度がかつてないほど高まっている一方で、まだまだ世界には悪意に満ちた攻撃が続いていることも事実だ。創刊から20年以上経った今でも、これまでと変わることなく率直な対話を発信し続けている『BUTT』がこの時代に復刊し、人々に訴えかけることには重要な意義があるのだろう。