名だたるアーティストを撮り下ろしてきたデニス・モリスが新しい写真集を発売！渋谷にてトーク&サイン会も

本書は、Dennis Morris の50年以上にも及ぶキャリアの最初期である、10代に撮った写真を中心に構成されており、彼自身が育ったロンドンのブラック・コミュニティーの日常風景や、一枚のシーツと借り物の照明で自作した簡易スタジオでのポートレート、サウンドシステム・カルチャーや黒人解放運動の現場など、コミュニティーが持つ貧困や困難、強さやプライド、スタイルのクールさなどがありのままに写し出されている。

デニス・モリス『Colored Black』(アニエスベージャパン株式会社監修、2023、112ページ) ¥3,500(+tax)

また、モノクロの写真をあらたに彩色したカラー作品には、Dennis Morris の「色に惑わされないで」というメッセージが込められている。彼は本書の中で次のように語る。

「カラード(有色人種)と呼ばれた後に、私はブラック(黒人)と呼ばれるようになった。いつの日か、分け隔てなく誰もが人間と呼ばれる日が来るのだろう。」

Dennis Morris の非常にパーソナルな視点から捉えられた、1960–70年代におけるアフリカ系イギリス人の年代記ともいえる本写真集。せっかくならば本人のトーク&サイン会に足を運んでみてはいかがだろうか。