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フェンディが「ハンド・イン・ハンド〜卓越した職人技への称賛」展を開催。職人の技巧が光る作品を多数展示

©️FENDI

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フェンディが「ハンド・イン・ハンド〜卓越した職人技への称賛」展を開催。職人の技巧が光る作品を多数展示

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FENDI (フェンディ) の特別なエキシビション「ハンド・イン・ハンド〜卓越した職人技への称賛」が、東京・表参道にて開催。本展は、ブランドの長い歴史の中で培われてきたイタリアンクラフツマンシップへの称賛とその歩みを辿る展示会であり、2021年に FENDI の本拠地でもある Palazzo della Civiltà Italiana (ローマのイタリア文明宮) にて初開催された。今回は、ローマに次ぐ世界2番目の開催地として東京に上陸する。

会場には、イタリア各地の伝統工芸士とパートナーシップを結んだ草の根プロジェクト「ハンド・イン・ハンド」によって再解釈された「バゲット」や世界各地のアーティストがカスタマイズした「アーティスト ピーカブー」の展示、さらに FENDI の世界観で写真撮影が楽しめる「フェンディ デジタルフォトブース」など、充実したコンテンツが揃う。

1つ目のセクションでは、1997年に Silvia Venturini Fendi (シルヴィア・フェンディ) によってデザインされた、メゾンのアイコンバッグ「バゲット」と2020年に誕生した「ハンド・イン・ハンド」プロジェクトに焦点をあてた。その土地に古くから受け継がれる伝統工芸技術と FENDI の職人技が結集し、真のアートオブジェへと昇華した「バゲット」19点を紹介、展示している。

さらに、東京でのエキシビション開催を記念し、栃木県足柄市で創業80年を誇る「にしたか染織工房」の4代目にして、歴代最年少の栃木県伝統工芸士に認定された西形彩を招集。金糸や金箔を織り込んだ伝統的な金襴織物をベースに、様々な植物の葉や根、茎で手染めしたウール糸を用いて、手織りの「バゲット」バッグを作り上げた。仕上げには、日本の美術織物の最高峰として知られる綴れ織りを使用するなど、色の強さとデザインの複雑さが西形氏の感性を余すところなく表現している。

 

©️FENDI

2つ目の展示、「アーティスト ピーカブー」では、2008年に誕生した、もうひとつのアイコンバッグ「ピーカブー」にフォーカス。アメリカの大規模アートフェア「デザイン・マイアミ」や「ピーカブー」の誕生10周年を祝して2018年に発足した「アーティスト ピーカブー プロジェクト」にて発表された作品が並ぶ。世界中から選び抜かれたアーティストやデザイナーによって、真っ白なキャンバス地から変貌を遂げた「ピーカブー」の傑作を堪能することができる。

加えて、本エキシビションのために才能あふれる日本人アーティストが制作した、3点の新作「ピーカブー」バッグが発表される。ニューヨークを拠点に活動している現代アーティスト・山口歴は、カオスな輝きを放つ抽象画のような「Cut & Paste」という技法を駆使して、「ピーカブー」をダイナミックで立体的な作品に仕上げた。書道家の万美は、ヒップホップ文化と日本の伝統である書道を融合させた独自のスタイル「Calligraf2ity」を確立し、その力強い筆跡から感じられる深い葛藤を作品にも表している。また、Instagram の AR フィルターをバッグにかざすと、「ピーカブー」を日本語で表した書が現れるという楽しいギミックも。パンクやストリート・アートカルチャーに影響を受け、ペインティングや刺繍、コラージュなどの様々な技法や素材を使って創作するアーティスト・高木耕一郎は、手刺繍を施した動物や植物のワッペンを装飾し、アクリルケースをフレームに見立てるなど、色彩豊かでプレイフルでありながらも、どこか神秘的な雰囲気が漂う作品を作り上げた。

イタリア各地の職人たちの伝統技術、パートナーシップ、デザイン・アート界へのオマージュ、そして常に刷新し続けてきた歴史と、FENDI のサヴォアフェールに新たなページを書き加える、革新的でユニークなエキシビションにぜひ足を運んでみてはいかが。