Soudai Yokoyama
photo exhibition "REMIND"

写真家・横山創大が初個展「REMIND」を開催。過去の探求と流れ続ける時間への抵抗

Soudai Yokoyama photo exhibition "REMIND"
Soudai Yokoyama photo exhibition "REMIND"
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写真家・横山創大が初個展「REMIND」を開催。過去の探求と流れ続ける時間への抵抗

Soudai Yokoyama
photo exhibition "REMIND"

1988年広島県生まれの写真家・横山創大が、グラフィックデザインの本を扱う古書店 BOOK AND SONS (ブック・アンド・サンズ) 内のギャラリーにて自身初となる個展を行う。着想源となったのは自らの過去に対する強い執着心。過去を保存する「写真」という手段を通して、時間とは何なのかという問いを探求する。

「REMIND = 思い出させる」というタイトルがついた今回の展示会の着想源となったのは、横山が数年前帰省した際に発見した昔の家族アルバムである。そこに映る過去の家族の姿に、写真が持つ記録性や過去を懐かしむ感情の奥に隠れた別の「何か」を見いだした彼は、意識的に周囲のあらゆる「過去」を撮り始めた。

作業は生まれ育った場所や住んでいた家から始まり、家族との出来事、過去の写真、さらには父と母の過去などへ拡大していった。その過程で横山が気付いたのは、過去に対する自らの強い執着心だ。「執着とは時間が全てを消失させていくことへの抵抗であり、私が写真を撮り続ける行為は、時間を過去として捕獲し視覚化する「写真」という存在を通して行う、時間とは何なのかといった問いかけなのだろう」と彼は語る。本展では1階と2階のスペースを使用して約80点を展示。学芸大学駅周辺に出かける際には、ぜひ足を運んでみてほしい。同タイトルを冠した写真集も刊行される予定で、発売日である7/5までにオンラインサイトまたは店頭にて予約をした場合、先着40点で特典プリントがあるという。