シャネルが2024/25年秋冬 オートクチュール コレクションをパリ国立オペラ座にて発表
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シャネルが2024/25年秋冬 オートクチュール コレクションをパリ国立オペラ座にて発表
CHANEL
unveils 2024/25 AW haute couture collection in Palais Garnier
CHANEL (シャネル) が2024/25年秋冬 オートクチュール コレクションを発表した。パリ国立オペラ座にてお披露目された本コレクションは、豪華な素材や洗練されたシルエットを通して舞台芸術の伝統への敬意を表現。メゾンとバレエのつながりにも光が当てられ、ラグジュアリーでシアトリカルなコレクションに仕上がっている。
パフォーマンスとエレガンスが溢れる場所として注目を集め続けるパリ国立オペラ座。Palais Garnier (パレ ガルニエ) とも呼ばれるこの場所は1875年に完成して以来、ファッションの歴史においてもメゾンの歴史においても重要な役割を担ってきた。本ランウェイショーでは『愛のあしあと』などの映画作品でも知られるフランスの演出家 Christophe Honoré (クリストフ・オノレ) が舞台デザインを手がけ、これまでにないオペラ座の姿が生み出された。
特別に設置された赤いベルベットの観客席の間を縫うようにして歩くモデルたちが身につけているのは、実に多様な素材のアイテムである。フェザー、タッセル、カボション、ラッカー仕上げのジャージー、しなやかなツイード、なめらかなスエード、イリュージョン チュール、タフタ、ダッチェス サテン・・・。華麗なる素材の数々が繊細な衣擦れの音を立てる様子からは、オートクチュールとオペラの世界の融合が感じられる。
さらに、空気をたっぷりと含んだシルエットやふんだんに施された刺繍は、このコレクションのメゾンのコードにロマンティックさを加えている。バーガンディーのツイードに白のサテンで縁取りがなされたスーツや黒のコーデュロイのタキシードが、ボリュームのあるケープやイブニングガウンのあいだで優雅なダンスを披露する光景は、ある種の演出の美学を体現しているといえるだろう。
また、2018年にオペラ座バレエ団新シーズンのオープニング ガラを、続く2021年には同バレエ団全体をサポートした CHANEL にとって、バレエは極めて重要な意味を持つ。今回のランウェイにもチュチュやピエロの衣装、Gabrielle Chanel (ガブリエル・シャネル) が革命的な衣装を手がけたバレエ「青列車」(1924年) や「ミューズを率いるアポロ」(1928年) への敬意が感じられるクリエイション、歌姫や王女、花嫁たちのためのドレスなど、メゾンとアバンギャルドなバレエの密接な結びつきを感じさせるルックが数多く登場した。
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