38年間の軌跡、そして未来へ。ドリス ヴァン ノッテンが2025年春夏メンズコレクションのショーを開催
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38年間の軌跡、そして未来へ。ドリス ヴァン ノッテンが2025年春夏メンズコレクションのショーを開催
dries van noten
holds spring summer 2025 mens collection
Dries Van Noten (ドリス ヴァン ノッテン) はパリ・ファッションウィークにて、2025年春夏メンズコレクションを発表。デザイナーである Dries Van Noten は、本コレクションをもって退任を表明している。1986年にブランドを立ち上げてから38年間、150回目となる本コレクションでは、ブランドのこれまでの歩みを振り返るとともに、さらなる前進を感じさせるショーで観客を魅了した。
今回発表した2025年春夏メンズコレクションにおいてショーは129回目、コレクションは150回目を迎えた Dries Van Noten。待望のファーストルックは、装飾のないシンプルなロングコートの装いが披露された。最新コレクションでメゾンは現代のエレガンスを見つめ直し、ショーの前半にはソフトな構造で縦の長さを強調するスーツやコートなどが多く登場。一着の服に袖を通した時に刻まれるストーリーに重きを置き、Dries Van Noten の真髄とも言えるクラシックスタイルを打ち立てる。
Dries Van Noten は、新たな試みとして日本の伝統的なマーブリング技法「墨流し」を採用。花火を彷彿とさせるグラフィカルなモチーフはひとつひとつ異なる表情を浮かべ、まるで身体感覚に身を委ねるようなしなやかさと表現力を発揮する。またショーにおいて目を引いたのは、メンズコレクションでウィメンズモデルを起用したこと。デザイナーは「誰もが望むものを着られることが幸せな世界だと思う。」と語り、モデル陣の中には1991年の初ショーでオープニングを飾ったモデルも顔を揃え、ブランドの軌跡と絆が胸を打つ。会場では David Bowie (デヴィッド・ボウイ) の音楽が流れ、モデルが歩くたびにランウェイに敷かれた銀箔が舞い上がる。ショーの最後に Dries Van Noten 本人が挨拶をし、ステージから立ち去ろうとすると大きなミラーボールが出現。38年間という歴史に賛辞を送るとともに、これからの Dries Van Noten への期待にも胸が膨らむ。