言葉にならない感情の表出。ルイ・ネメスが新作個展を東京で開催
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言葉にならない感情の表出。ルイ・ネメスが新作個展を東京で開催
Lui Nemeth
holds new solo exhibition "Chromatic Studies"
東京を拠点に活動するアーティスト Lui Nemeth (ルイ・ネメス) が、原宿のギャラリー The Mass (ザ・マス) にて新作個展を開催。エキシビジョンはすでにスタートしており、期間は12月15日(日)まで。The Mass は月曜と火曜が休館日のため、訪れる際は注意してほしい。
アーティストでありながら、自身の父がデザイナーとして立ち上げたファッションブランド Christopher Nemeth (クリストファー・ネメス) のクリエイティブディレクションも手がける Lui Nemeth。物理的な形や物体を排除し、内面の奥深くにある表現しがたいものを模索する創作アプローチが印象的だ。今回スタートする展示「Chromatic Studies (クロマティック・スタディーズ)」では、昨年からのアイデアをさらにパワーアップさせた作品群を披露。彼女自身が持つ感情の風景を描き出したそれらは、感情をリアルに捉える手段であり、まるで音楽のように直感的。即興で重なった色が調和し、やがて色たちが独自の感情を持ち、人生の複雑さへと発展する様子を感じてほしい。
感情の揺れ動きにフォーカスした Lui Nemeth のクリエイションは、流動的でありながら中心には「エネルギー」への絶え間ない追求がある。芸術行為そのもの、創作過程の展開に意義を見出し、完成した表現ではなく継続的な問いを提示し続ける。彼女自身の記憶や、エネルギーの探究が作品にさまざまな影響を与えながら、彼女の創作の旅は続く。その途上の景色を写し出す新作個展「Chromatic Studies」は、我々の内面をも突き動かす力が宿っているかもしれない。