過酷な運命と人類の未来。レア・セドゥ主演映画『けものがいる』が日本にてリリース
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過酷な運命と人類の未来。レア・セドゥ主演映画『けものがいる』が日本にてリリース
"La bete"
science fiction drama film directed by Bertrand Bonello
人間が感情を消去されるという近未来的な社会を背景に、100年以上の時を経て紡がれる壮大な男女の物語を描く『けものがいる』。本作の持つ驚くべきスケールとスリルは、2023年に開催された第80回ヴェネチア国際映画祭にてひときわ大きな反響を呼んだ。来る4月25日(金)、本作がついに日本に上陸。
フランスの鬼才 Bertrand Bonello (ベルトラン・ボネロ) 監督が新たに挑戦したのは、100年以上の時を超えて転生を繰り返す男女を描く SF ドラマ。イギリスの文豪 Henry James (ヘンリー・ジェームズ) による傑作長編小説『密林の獣』を自由かつ大胆に翻案し、主演には日本でもファンが多い Lea Seydoux (レア・セドゥ) を抜擢。愛と恐怖の狭間で引き裂かれていく主人公たちと、その数奇な運命を映し出しながら、人間が生きる意味とはなにかという深遠なテーマに迫っていく。根源的な問いかけは我々の感性を刺激し、胸を締めつけてやまない。
ストーリーのはじまりは、2044年、パリ。AI が革新的な進化を遂げ、国家の社会システムを管理し、人間の感情が排除されている。Lea Seydoux 演じるガブリエルは職を得るため、AI の指導によって1910年と2014年の前世へと遡ることに。彼女はそれぞれの時代でルイという青年と出会い、激しく惹かれ合っていく。だが3つの時代を辿る旅は、彼女の潜在意識に植え付けられたトラウマの恐怖と浮き合うものだった。ガブリエルの過酷な宿命の果てに待ち受けていた衝撃の事実とは。
現代のフランス映画界で最も独創性豊かなフィルムメーカーの1人である Bertrand Bonello。本作では、ディストピアと化した2044年のパリ、35mmフィルムで撮影し、華麗なコスチューム・プレイが繰り広げられる1910年、そしてガラス張りの豪邸と、3つの異なる世界観を作り上げた。また、1910年にはパリを襲った大洪水、2014年にロサンゼルスで発生した地震と歴史的事件もプレイバック。過去を振り返りながら AI を巡る論理的な問題や人類を脅かす危険性を提示し、現代を生きる我々に警鐘を鳴らしている。
SF ドラマ作品でありながら哲学的な要素を内包し、観る者を新たな境地へと導いていく『けものがいる』。4月25日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて上映される。TFP では、全国の劇場で使用できる鑑賞券を3組6名様にプレゼントする企画を実施。TFP の公式 LINE を登録し、応募フォームにて必要事項を記入することで抽選に参加できる。キャンペーンは5月2日(金)19時まで。ぜひチケットをゲットして、本作の魅力をスクリーンで感じてみては。