コントラストが生み出す魅惑的な美。ミュウミュウがキャサリン・マーティンとのコラボコレクションをローンチ
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コントラストが生み出す魅惑的な美。ミュウミュウがキャサリン・マーティンとのコラボコレクションをローンチ
miu miu
launches collaboration collection "miu miu upcycled" with catherine martin
Miu Miu (ミュウミュウ) がオーストラリア出身の衣装デザイナー Catherine Martin (キャサリン・マーティン) とのコラボによるサステイナブルプロジェクト「Miu Miu Upcycled (ミュウミュウ アップサイクル)」を発表。本コレクションの発表に際し、Catherine Martin が初めて監督を務めたショートフィルム「Grande Envie (グランデ アンヴィ)」も同時公開されている。リリースするアイテムは、2025年6月7日(土)よりロンドン・ニュー・ボンドストリート店にて先行販売された後、6月21日(土)より Miu Miu 青山店と Miu Miu 伊勢丹新宿3F店をはじめとした一部店舗にて発売される予定。
2020年にスタートした「Miu Miu Upcycled」は、世界各地のヴィンテージショップやマーケットから厳選した古着をメゾンの美学に基づいてリメイクするというスペシャルプロジェクト。第1弾では、ヴィンテージドレスを Miu Miu 独自の視点で再構築したコレクションを展開し、注目を集めた。第6弾となる今回、アメリカの映画「ロミオ&ジュリエット」でアカデミー美術賞、衣装デザイン賞を獲得し、現在に至るまで計4回アカデミー賞を受賞している衣装デザイナー Catherine Martin とコラボレーション。

Catherine Martin
Catherine Martin が本コレクションの着想源にしたのは、かつてアーティストたちが集った「隠れ家」だ。特に彼女の心を動かしたのは、フランスのフォトグラファー Jacques Henri Lartigue (ジャック=アンリ・ラルティーグ) が1920年代に撮影した写真だ。儚くも洗練された当時の生活を切り取ったこの写真は、本コレクションの哲学に大きな影響を与えた。Catherine Martin は、「このコレクションでは、ランジェリーにボーダー Tシャツ、デニムに イブニングウェア、ローイングブレザーなど、普通なら交わることのない要素をあえて組み合わせています」と語っている。さらに、「上品さと無骨さがぶつかり合いながらも、美しく調和している。そんな 1920~30 年代に見られたスタイルを現代 に映し出しています。私がこのコレクションに魅力を感じるのは、実用的なものと貴重なものなど、相反する価値観が共存している点なのです。」とコメントしている。
本コレクションでは、やはりテーラリングに宿るコントラストに注目したい。メンズとウィメンズのランジェリーを組み合わせたジェンダーレスなガーメントや、Tシャツからバイアスカットを施し、新たに仕立てたガウンなど相反するアイテムが融合した。また、ボーダーTシャツ、デニムとイブニングウェアなど、コントラストが際立つアイテムがコレクションに仲間入り。
ショートフィルム「Grande Envie」には、イギリスの俳優 Daisy Ridley (デイジー・リドリー)、アメリカの俳優 Jasmin Savoy Brown (ジャスミン・サヴォイ・ブラウン)、Diana Silvers (ダイアナ・シルヴァーズ)、Willem Dafoe (ウィレム・デフォー)、イギリスのミュージシャン Eliot Sumner (エリオット・ サムナー) などといった豪華キャストが登場。1920 年代末から 30 年代初頭の南フランスを舞台に、スタイルの対立と変化が入り混じる戦間期の空気感が投影される。また、公開されたキャンペーンビジュアルを手掛けたのは、デンマーク出身の写真家、映像作家である Michella Bredahl (ミケーラ・ブレダール) 。傾きかけた陽光が差し込む中で漂う、気だるくも落ち着きのあるムードを見事にとらえた。地球に優しい循環型ファッションへの情熱を抱き、ヴィンテージウェア、バッグ、アクセサリーに新たな命を吹き込むことで深化させる「Miu Miu Upcycled」。そして、豪華な顔ぶれが鮮やかに体現した美しい世界観をぜひチェックしてみて。