OLDER Studio × Shota KONO、東京とミラノが交差するユニフォームプロジェクト
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OLDER Studio × Shota KONO、東京とミラノが交差するユニフォームプロジェクト
OLDER Studio × Shota KONO:
A Uniform Story Between Tokyo and Milan
デンマークとイタリアを拠点に活動するデザインスタジオ OLDER Studio が、日本人フォトグラファー Shota KONO との初コラボレーションを発表した。本企画は、OLDER の新たな写真シリーズ「OLDER_ AS SEEN BY」の第一弾として実現したもの。
ミラノのアトリエから東京へ送られたのは、OLDER が手掛けるサステナブルなユニフォームの数々。KONO はストリートでキャスティングしたモデルとともに、東京各地のロケーションで撮影を敢行し、一人につき3ルックの異なるユニフォームスタイルを収めた。撮影地やモデルの選定は、東京滞在中に両者で意見を交わしながら決定されたという。
KONO のシネマティックな映像感覚と、日常を切り取るドキュメンタリー的視点は、OLDER が掲げる「現実をそのまま映し出す」というデザイン哲学と共鳴。完成した写真群は、日常と非日常、リアルと幻想の境界を行き来する独自のビジュアル言語を生み出している。
OLDER は、2013年にMorten Thuesen (モーテン・トゥーセン) と Letizia Caramia (レティツィア・カラミア) とによって設立されたデンマーク/イタリアのデザイン会社。二人はロンドンのアレキサンダー・マックイーンで働いていた時に出会い、建築空間と一体化するユニフォームという独自の領域を切り拓いてきた。クライアントには、世界有数の建築、デザイン、ガストロノミー分野の機関が名を連ねる。
全てのプロダクトは、革新性と機能性を融合させ、責任ある持続可能な生産・サプライチェーンのもとで制作。素材はすべてイタリアで織られ調達され、製造もヨーロッパ域内で行われている。さらに、身体の多様性を称えるオーガニックなユニフォームから、高く評価される家具作品「furniform(家具/ユニフォーム)」まで、ジャンルを横断する創作活動を展開している。
ユニフォームの概念を刷新するその情熱は、国内外の主要な文化機関で高く評価され、作品はローマの MAXXI 建築デザイン博物館、ADIデザインミュージアム、香港デザイン学院、上海万博2010のイタリア館などにパーマネントコレクションとして収蔵されている。さらに、ミラノ・トリエンナーレやミラノ工科大学では、ユニフォームを建築的拡張として捉える講義も行っている。選ばれたデザインは、ミラノのNilufar Galleryでも取り扱われている。
Shota KONO は東京を拠点に活動し、Miu Miu、Lemaire、Charlotte Chesnaisといったファッションブランドや、『Double』『Parklife』『Modern Matter』などの雑誌とコラボレーション。映像的な構図と、被写体の存在感を際立たせる独自の感性で国際的な注目を集めている。
本プロジェクトは、単なるブランドとフォトグラファーの協業にとどまらず、都市、文化、人を結びつける実験的な試み。そこから生まれた作品は、ユニフォームの概念を再定義し、新たな都市の物語を提示している。