写真家としての指紋。小浪次郎の軌跡を辿る個展「I.D 1986」が開催
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写真家としての指紋。小浪次郎の軌跡を辿る個展「I.D 1986」が開催
konami Jiro
holds photo exhibition at agnès b. galerie boutique
1986年生まれ、現在ニューヨークを拠点に活動するフォトグラファー・小浪次郎。今回開催される「I.D 1986」では、初期の一枚から東京での作品、ニューヨークで近年撮影した作品まで、100点以上を紹介する。また、会場である agnès b. galerie boutique (アニエスベー ギャラリー ブティック) では本展と同タイトルの作品集、agnès b. とのコラボレーションによるアーティストTシャツも発売予定。本展の会期は、9月19日(金)から11月2日(日)まで。
活動初期より8年間、自身の父親を記録し続け、絶妙な親子の距離感の中で撮影された作品で2010年に富士フォトサロン新人賞を受賞するなど高い評価を得てきた小浪次郎。ファッションブランドの広告ビジュアル、著名人の撮影などを幅広く手掛け、その鋭い視線で切り取る写真は、世界中のクリエイターから注目を浴びる。彼の活動において、一貫しているのは、被写体との出会いを瞬時に捉える洞察力と生の強度であり、どの一枚にもリアリティとエネルギーが刻まれている。
小浪の軌跡を辿ることのできる個展「I.D 1986」では、初期の一枚から東京での作品、ニューヨークで近年撮影した作品まで、100点以上を紹介。展示される写真群は、個々に力強い存在感を放ちながらも、同時にひとつのインスタレーションとして構成されている。ファッションフォトとはまた違う、アート性のある美しい写真群、そして1986年から始まった小浪の道を鑑賞できるエキシビションとなっている。

Image by: ©︎JIRO KONAMI
1994年から続く agnès b. のアーティストTシャツシリーズにて、小浪が撮り下ろしたアイテムも会場に並ぶ。加えて、本展と同タイトルの最新作品集『I.D 1986』もぜひ手に取ってみてほしい。小浪の作品が一堂に会す、またとない機会。この贅沢なひとときを agnès b. の世界観とともに楽しんでみて。