keiichiro shibuya
holds android opera at suntory hall

アンドロイドが歌う革新のオペラ。音楽家・渋谷慶一郎が『MIRRORー解体と再生ー』を上演

Design : Ryoji Tanaka (Semitransparent Design)

keiichiro shibuya holds android opera at suntory hall
keiichiro shibuya holds android opera at suntory hall
News/

アンドロイドが歌う革新のオペラ。音楽家・渋谷慶一郎が『MIRRORー解体と再生ー』を上演

keiichiro shibuya
holds android opera at suntory hall

映画『ミッドナイトスワン』で第75回毎日映画コンクール音楽賞を受賞するなど、先鋭的な電子音楽からピアノソロ、オペラ、映画音楽、サウンドインスタレーションまで幅広く活動する作曲家・渋谷慶一郎。彼が作曲・プロデュースを手がけるアンドロイド・オペラ『MIRROR』が、11月5日(水)にサントリーホールで開催される。本作は、AI を搭載したアンドロイドが歌い、60名を超えるオーケストラ、ピアノ、電子音、映像、仏教音楽が融合する革新的な舞台芸術作品となっている。

これまでドバイ万博やパリ・シャトレ座で上演され、昨年の東京公演ではチケットが即完売するなど国内外で注目を集めてきた『MIRROR』。「Deconstruction and Rebirth-解体と再生-」と題された今回の公演では、新作の上演に加え、過去作品を脱構築・再構成し、生と死の境界を問い直す。再編された楽曲群を、ヴァイオリニスト・成田達輝が率いる若手オーケストラと、アンドロイドや電子音が鮮烈に響き合う。

また、今年6月に PRADA MODE OSAKA でお披露目された「アンドロイドマリア」が、本公演で初めてステージで初演奏。独自性を深めたヴォーカルやモーションに加え、AI によるリアルタイムの対話も披露される予定だ。コンセプトデザインと会話プログラムはアーティスト・岸裕真が手掛け、アンドロイド・プログラミングにはコンピュータ音楽家・今井慎太郎、東京大学教授・池上高志ら長年のコラボレーターが参加。強力なエンジニア陣と共に現在もさらなる開発が進められている。

さらに、今回の舞台はステージ上にとどまらず、客席にも演奏者や声明が配置され、ホール全体がひとつの楽器となる立体的な音楽体験を実現。音響は日本を代表するエンジニアでアーティストの ZAK が担当し、サントリーホールの空間音響を最大限に活かした緻密な設計によるミックスが展開される。また、ステージ上部には大型スクリーンを設置し、大阪・関西万博フランス館のアーティスティックディレクターを務めたビジュアルアーティスト Justine Emard (ジュスティーヌ・エマール) による映像演出も予定されている。渋谷慶一郎が挑むアンドロイド・オペラ『MIRROR』。テクノロジーと人間の未来を問いかける唯一無二の舞台が、サントリーホールで幕を開ける。