Nina Ricci (ニナ・リッチ) の相続人が脱税で懲役1年

Nina Ricci (ニナ・リッチ) の孫で相続人でもある Arlette Ricci (アルレッテ・リッチ) が脱税と違法所得の合法化の罪で、13日にパリ地裁から有罪判決を受け、懲役1年となった。フランスでも屈指の大富豪の1人でもある Arlette Ricci はスイスの銀行の口座を利用して、財産を20年にわたって隠し続けていた。

判決の決め手となったのは、検事が提出した彼女の電話の盗聴記録で、彼女が娘の Margot Vignat (マルゴット・ビグナット) に罪を犯していることを完全に自認していたことを認める会話が文書として提出され、有罪判決となった。

Arlette Ricci は、約70万ユーロ(約8900万円)以上の罰金が科せられ、200万ユーロ(約2億5000万円)相当の2件の不動産物件も押収される。今回発覚した脱税は、スイスの銀行から告発された物であったが、被疑者は他にも50人ほどいるとされ、ファッションやアートの世界を大きく揺るがすことになるかもしれない。