Dior (ディオール) 2016年クルーズコレクション、フレンチリヴィエラに繰り広げられるクチュールコラージュ
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Dior (ディオール) 2016年クルーズコレクション、フレンチリヴィエラに繰り広げられるクチュールコラージュ
Raf Simons Presents Dior 2016 Cruise Collection At Le Palais Bulles
大地と空と海をひとつに結ぶ、建築のユートピア。Raf Simons (ラフ・シモンズ) による Dior (ディオール) 2016年クルーズコレクションの会場に、これほど絶好のロケーションが他にあろうか。
大地と空と海をひとつに結ぶ、建築のユートピア。Raf Simons (ラフ・シモンズ) による Dior (ディオール) 2016年クルーズコレクションの会場に、これほど絶好のロケーションが他にあろうか。
フレンチリヴィエラの絶景を臨み、テウル・シュル・メールの崖の上に佇む Le Palais Bulles (パレ・ビュル) は、別名泡の家とも呼ばれている。
イヌイットの住居と、初期人類の球体のような住居に感銘を受け、ハンガリー出身の Antti Lovag (アンティ・ロバーグ) によって1975年に着手された Le Palais Bulles。有機的な材質使いと未来的なフォルム、そして南仏の開放的な空気が織りなす”異空間”は、Dior のテーラーアトリエ主任としてキャリアをスタートさせた伝説のクチュリエ Pierre Cardin (ピエール・カルダン) の別荘でもある。
「今回のコレクションでは、自由、遊び心、際立った個性といった概念を最も重要なものとして位置づけたいと思っていました。特に、ディオールのアーカイブと対比させて」とコレクションについて語る Raf Simons。
コート・ダジュールに広がる自然の景観が放つ輝き、そしてこの地で過ごした人々の佇まいからインスピレーションを得た彼が今回打ち出したのは、Dior のクチュール史を彩ってきたアーカイブを巧みに融合させた “コラージュ・クチュール”。
クチュールのクラフツマンシップが光るパッチワークスカートには、対照的にリラックス感溢れるニット素材のタンクトップをミックス。ニュールックを彷彿とさせる構築的なシルエットのワンピースは、軽やかなギンガムチェックでモダンに昇華されている。
リゾートシーズンにうってつけのライトウェイトなメッシュドレスには、アブストラクトなフラワーモチーフを描くパッチワークが施された。
60年代に Pierre Cardin が世に送り出したモダンクチュールを、これまで幾度となく踏襲してきたRaf Simons。そのスピリットは、また新たな形で現代へと受け継がれている。