盗賊から悪女、ストーカーまで江戸の “悪い人” が原宿に集合 浮世絵展「江戸の悪」が6月開催
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盗賊から悪女、ストーカーまで江戸の “悪い人” が原宿に集合 浮世絵展「江戸の悪」が6月開催
“Villains in Ukiyo-e” To Be Held At Ota Memorial Museum of Art
悪事が起こるとすぐさまその事件は芝居化され、大衆文化として広まっていった江戸時代。 “悪い人” の生き様を覗き知ることは、庶民にとって極上のエンターテイメントだったのだろう。当時の芝居や小説などには、今や大盗賊の代名詞的存在にもなっている石川五右衛門や鼠小僧次郎吉をはじめ、侠客、浪人、小悪党など、まっとうな道から外れたアウトローたちが、さまざまな脚色をほどこされて登場している。人気を呼んだのは男性に限らず、土手のお六に代表される「悪婆」、女盗賊、女伊達などの女たちも、芝居の登場人物としてスポットライトを浴びていた。現代のメロドラマ顔負けのどろどろとした恋愛模様、元祖ストーカーともいえる悪僧・清玄と桜姫など、屈折した恋の末に繰り広げられる悪事の数々も、歌舞伎の舞台で好まれていたようだ。
いつの時代も人々の好奇心を惹きつけて止まない「悪」の存在。その底知れぬ魅力を浮世絵に探る展覧会「江戸の悪」が、原宿の太田記念美術館で6月2日 (火) より開催される。
悪事が起こるとすぐさまその事件は芝居化され、大衆文化として広まっていった江戸時代。 “悪い人” の生き様を覗き知ることは、庶民にとって極上のエンターテイメントだったのだろう。当時の芝居や小説などには、今や大盗賊の代名詞的存在にもなっている石川五右衛門や鼠小僧次郎吉をはじめ、侠客、浪人、小悪党など、まっとうな道から外れたアウトローたちが、さまざまな脚色をほどこされて登場している。人気を呼んだのは男性に限らず、土手のお六に代表される「悪婆」、女盗賊、女伊達などの女たちも、芝居の登場人物としてスポットライトを浴びていた。現代のメロドラマ顔負けのどろどろとした恋愛模様、元祖ストーカーともいえる悪僧・清玄と桜姫など、屈折した恋の末に繰り広げられる悪事の数々も、歌舞伎の舞台で好まれていたようだ。
実在した悪人から、悪の妖術使いといった架空の人物まで、あらゆる江戸の “悪い人” が大集合する「江戸の悪」展。怖いもの見たさで行くもよし、人間味溢れる江戸の粋を感じに行くもよし。ユニークな切り口で集められた浮世絵は、現代人にとっても新鮮な刺激と発見をもたらしてくれそうだ。
<イベント情報>
「江戸の悪」
場所: 太田記念美術館
会期: 6月2日 (火) ~ 6月26日 (金) ※月曜休館
時間: 10:30 ~ 17:30 (入館17:00まで)
入館料: 一般 ¥700、大高生 ¥500
住所: 東京都渋谷区神宮前1-10-10 (ラフォーレ原宿裏)
TEL: 03-5777-8600
HP: www.ukiyoe-ota-muse.jp